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アメリカのアマチュア合唱団で大クラスター発生

2020-03-31 | Weblog
アメリカのワシントン州のアマチュア合唱団で数十人が感染し、死者2人を出す大クラスターが発生した。記事(ロサンゼルスタイムズ)の原文は長文だが要約すると。まだ自治体から集会の禁止が発令されていない状況で、指揮者の判断で練習を決行した合唱団において、60数人の参加者のうち45人が陽性もしくは発症し2人が死亡した。指揮者は新型コロナの影響は知ってながら、メールの連絡で練習を予定通りすることを連絡した。121人の団員の半数が教会での練習に参加した。感染を意識して、握手やハグなどの接触的な挨拶はせず、手の殺菌洗浄も行い、練習中も席を離していたにも関わらず、わずか2時間半の練習で参加者の四分の三が感染した。

A choir decided to go ahead with rehearsal. Now dozens of members have COVID-19 and two are dead
リハーサルを決行した合唱団で、数十人のメンバーが新型コロナに感染し、2人が死亡した。
https://www.latimes.com/world-nation/story/2020-03-29/coronavirus-choir-outbreak

One of the authors of that study, Jamie Lloyd-Smith, a UCLA infectious disease researcher, said it’s possible that the forceful breathing action of singing dispersed viral particles in the church room that were widely inhaled.“One could imagine that really trying to project your voice would also project more droplets and aerosols,” he said.

「歌唱において誰かに声を届けようとする行為は、飛沫やエアロゾルを相手に届かせようとする行為であることを想像してほしい」


アマの活動がプロを殺す

2020-03-27 | Weblog
3月4月の合奏本番は当然のごとくすべて中止となった。ある団体は中止の決定が遅く、業を煮やして自ら辞退した。その中で、ついにアマチュア合唱団でクラスター感染が発生した。その結果、3密を見事なまでに具現化しているアマチュア合唱の練習実態が世間に知られてしまった。ネットでは酷い叩かれようである。まあ当然である。これは収束するまで当分活動できないだろう。今年いっぱい無理だと思う。練習場所となっている公共施設も、危険視して合唱団には部屋を貸さないだろう。
もし、アマオケでも感染が発生したら・・・クラシックコンサートは危険という認識がなされ、それがプロにも波及して、演奏会中止にさらに拍車がかかる。結果として、楽団は倒産の憂き目にあい、フリーランス音楽家は多数廃業するのではないか。そう考えると、アマチュアはアマチュアらしく身をわきまえて、当分は自宅での個人練習に精進し、合奏練習を行わないほうがいいのではないか。

集団免疫とは

2020-03-17 | Weblog
集団免疫を「皆が感染して抗体を持つこと」と勘違いしている人々が多いが、本来の集団免疫とは、ワクチンを接種して集団で抗体を保持することをいう。水疱瘡やおたふく風邪のように皆罹ってしまえという場合もあるが(最近はワクチン接種が当たり前だが)、致死性の感染症を相手にワクチンなしで感染して集団免疫をつけて収束というのは全くもって違う。重症化する2割や数%の死亡者を前提に、感染拡大を進めるというのなら、それは集団免疫ではなく、ただの「放棄」である。

検査増加と緊急事態宣言は表裏一体で行う

2020-03-16 | Weblog
PCR検査を増やすべきかどうかで専門家で意見がわかれている。正直どちらも正しい。感染実態を正確に把握するならば検査は当然増やすべきだが、偽陽性で病院への駆け込みが増えたり、検査対応に病院が費やす労力が増すならば、検査は現在のままピンポイントのほうがよい。

今日本は、個人の防疫努力で、ある程度抑え込んでいる状態だが、欧州からのウィルス輸入も見つかり始めており、またコロナには重症度の高いL型と弱いS型がありそうだ・・などと、防疫は新たな局面に入っている。欧州やアメリカは、早急に非常事態宣言を出して外出禁止令と国境封鎖を開始しているが、これを対岸の火事とみている場合ではない。一か月後にはこれらの国はピークアウトを迎え、収束宣言が出せるかもしれない。その結果、我慢していた人心が開放されて経済活動が一気にもとに戻り始める。しかし、大胆な政策を出せない日本は、ダラダラ感染のままピークアウトが確認されず、中途半端な自粛による防疫対策を続行している可能性が高い。その結果、感染が止まらない上に国内経済も停滞してしまう。中止延期の可能性の高いオリンピックの影響も加わって特に三次産業などは立ち直れないほどに落ち込むだろう。

もうここは、アメリカや欧州にならい緊急事態宣言を出して強制的に人の流れを抑制し、同時に検査数を増やして正確な実態把握をつとめるべきと考える。最長一か月をめどに行えば、生真面目で慎ましい日本人なら乗り越えられるはず。もし世界的にピークアウトを達成できたらオリンピックも開催できるかもしれない。

日本の対策は実は功を奏している?

2020-03-08 | Weblog
イタリアや韓国の酷いありさまを見ると、日本のコロナ対策は功を奏しているのではなかろうかと考える。「いやいや、それは検査をしていないからだ!」との意見が多いが、「死者数」で比較すると、現在のところ日本は7人、韓国は50人、イタリアは366人だ。果たして死者数まで誤魔化せるだろうか?(本当はコロナなのに普通の肺炎として闇に葬られている可能性もあるが)。また、「すでに日本では市中感染が横行しもっと多くの人が感染している!」との意見もあるが、濃厚接触者や症状がある人を対象としたPCR検査で、陽性率は約6%(439/7347)である。市中感染が横行しるのだとしたら、もっと高く出そうなものだが。

封じ込めはもう無理

2020-03-04 | Weblog
北海道や愛知県、海外では韓国、イタリアそして米国の状況をみていると、もはや封じ込めは夢のまた夢のように感じてきた。インフルにおけるタミフルのような特効薬が登場するまでは耐久戦になるのだろうか。これを機会に国を挙げての防疫のありかたや、満員電車解消などを真剣に考えるべきかと。とにかく
・ライブハウス
・スポーツジム
での一斉感染は完全に実証されたので、これに似た状況をつくりだす環境には絶対に出向かないことだな。

医者の手洗い

2020-03-01 | Weblog
医者の先輩から、なぜ医者が毎日大量の患者を診ているにも関わらず、簡単には感染しないのか聞いた。

手洗いが巧いから

だそうだ。医者には医者なりのプロの手洗いがあるとのこと。医学部ではまず最初にこれを習うのだとか。つまり、そのくらい手洗いってのは大事なのだ。コロナはインフルと同じくエンベロープ(脂質2重膜)をもつのでアルコールや界面活性剤に弱い。だからといって、エタノールや石けんをかければ即全滅というわけではなく、時間をかけ指先から手首まで念入りに洗う必要がある。かくいう私も医者ではないが衛生に関わっているので生活レベルの手洗いの講義はするが、きちんと医者の方法というものを学んでおこうと思った。