Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

打ち止め

2009-11-25 | Weblog
徒然

 本番:今年の合奏活動が終了しました。素晴らしい演奏会だったと思いますが、個人的には色々と悔やまれるというか、今更ながら力量不足を感じました。技術的に追いついていない部分も多々あるのですが、自分(達)の出している音が、客席側にどのくらい届いているのかの感覚がないためか、必要以上に弾き過ぎて自爆する傾向にあるように思えます。練習と本番の音響格差も大きいのですが(練習では聞こえないといわれ、ホールではやかましいといわれる)、「結果のイメージの確立」ができていないことが最大の問題かと。まだまだ「出たとこ勝負」な部分が多いように思えます。練習不足は否めません。個人的にはHaydnが一番良かったのではないかと思います。あとはメインScottishのコーダ。年老いた指揮者が「さあ唄え」とニコニコ顔でこちら側へ手を拡げた姿は忘れないでしょう。
 今回の演奏会では改めて「この曲はこう演奏するべき」ではなく「音楽としてどう表現すると素敵なのか」ということを教えられました。人間誰でも食事の「美味しい・不味い」はストレートに表現できると思います。不味い料理を前にして「これは歴史的にみて正しい料理である」と擁護する人はいないと思います。しかし音楽に関してはどうしても知識先行で頭でっかちになりがちです。話は逸れますが、最近子供が音楽を聞くと膝をガクガクさせたり体を揺すったりするようになりました。音楽を楽しむということは人間の本能であることを思い知らされます。楽器とかクラッシック音楽とかいう枠にとらわれず、もっと自由に音楽を楽しもうとする姿勢をもつと、行き詰まった部分から解放されるのではないかと思ったりしました。


脱税総理

2009-11-20 | Weblog
 言い訳は「恵まれた育ちをしたから」だそうです。犯罪を犯した理由が金持ちだからなんてあまり聞かない理由ですね。少ない給料からきちんと税金を支払っている国民の目線からすると到底許せないことです。もし目の前にいたら川田利明ばりに「顔面蹴り」したい気分ですよ。08年に株売却とあるけど、麻生自民党の緊急経済対策の補正予算審議を散々こきおろして審議拒否していた裏側で、これだけの株取引をして選挙資金?を準備していたわけですか・・あの間にどれだけの会社が倒産して個人が破産したのでしょかね?政権交代すれば景気回復するとか言ってましたが「来年はもっと厳しくなる」と敗北宣言まで出してしまう始末。この国に絶望を感じます。

以下コピペ


 鳩山由紀夫首相が08年に株を売って得た7226万円余の所得を税務申告していないことが分かった。毎日新聞の取材を受けた首相側が調べたところ判明し、明らかにした。首相の事務所は「売却益の扱いに手違いがあった。ただちに修正申告し、(衆院に提出した08年分の)所得報告書も訂正する」と話している。
 政治家の所得や資産を巡っては、確定申告に基づき年間の所得を所属する院に毎年報告する所得報告書▽所有する不動産や株式、定期預金などを選挙のたびに院に報告する資産報告書(増加した場合はその都度補充報告)▽閣僚就任時と辞任時に行う資産公開--などがある。

 首相が05年9月の衆院選後に公開した資産報告書と、10月23日に首相として行った資産公開を比較すると、この間、
▽東急電鉄3万306株
▽住友商事2万4209株
▽清水建設2万7702株
▽三菱地所1万9478株
▽キリンビール1万5428株
▽三菱電機1万3000株
▽東洋紡績1万1240株
▽東京電力7805株
▽コーナン商事1650株
▽王子製紙372株
--の計10銘柄15万1190株
(10月30日終値で時価計1億2413万円)を売却したり譲渡していた。しかし、株価が上昇し続け確実に利益が出た銘柄が含まれているにもかかわらず、所得報告書への記載はなかった。

このため毎日新聞が首相側に問い合わせたところ、首相の事務所は「08年分の売却益、売却損を合わせたものを確定申告していなかった」ことを明らかにした。申告漏れの額は7226万847円になるという。ただし、10銘柄中どの銘柄で申告漏れが生じたかは明らかにしていない。
 首相の事務所の説明によると、首相が保有する株式は、証券会社が管理して売買のたびに源泉徴収されるため税務申告する必要のない「特定口座」による取引と、親族らから資産として受け継いだまま保有し、売買すれば税務申告する必要のあるものがあった。
 このうち後者については「何十年も前に買い付けられたもので買い付け額も分からないため」(首相の事務所)、08年に景気刺激策として証券税制が改正されて株譲渡益の課税優遇措置などが盛り込まれたのを機に整理することにした。その際「売却益が発生し、その辺の扱いについて手違いがあり」、申告漏れが起きたという。「手違い」の詳細については「お答えできない」としている。
 首相側は、毎日新聞の取材後に税務署へ申告漏れがあったことを伝えたとしており、今後、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」を通じて修正申告の手続きをするという。


サイコパス

2009-11-13 | Weblog
 存在そのものが詐欺なのでは?と思うほどの捏造盗用疑惑が持ち上がっている東大トルコ人助教だが、彼のD論とその要旨をざっと読んでみた・・・。正直「こんな宇宙ステーション開発の歴史をまとめたようまものだけで学位が取れるのか?」と驚いた。作者自身の図面や数式のようなものは殆ど見あたらず。文系的建築学なのか?研究というより「調査」なのか?なんだか「温い」な・・・・。どのあたりが本当の彼のオリジナルなのか(盗用疑惑が多い)?日本語の要旨を読んでもさっぱり。そもそもこの要旨は上司である教授にチェックされているのだろうか?文の繋がりが支離滅裂で、文章として成立していないように見える。外人が書いたものなのでそれを置いておいても、一体何が目的で研究(調査?)し、何を発見したのか?どこにも書いてあるようには見えない。彼のキーワー「ATA」が繰り返されてるだけのように見える。

 この意味不明の要旨を読んで1つ思い出したことがある。昔「診断名サイコパス」という本を読んだ。サイコパスとは生まれながらにして良心が欠如している精神病質の人間のことで、猟奇殺人者やカルトの教祖、そして詐欺師に多く発見されるという。サイコパスの外面的な特徴として「口達者で慢性的に平然と嘘をつき、その話す内容が散漫で一貫性に欠ける」というものが指摘されている。サイコパスと会話をすると、こちらの質問とは全く関係ない返事がマシンガンのように返ってきて、いつの間にか相手のペースに巻き込まれてしまうという。精神鑑定士でさえサイコパスの専門でないとサイコパスを見抜くのは難しいのだそうだ(FBIはサイコパス鑑定用の基準項目を定めている。)日本ではオウムの麻原が典型的な例らしい。煙をまくような論点をぼかした(そもそも論点がない)話を相手が脳内で整理出来ないレベルまで大量に話し続け、疲れた相手に「自分の理解を超えた凄い人」と認識させ洗脳してしまうそうだ。もしかすると彼はこの手の人間なのだろうか?


 検証サイトを見ていると、真実を探す方が難しいように思える。自分でデザインしたという「宇宙エレベーター」の図は、オークランドのタワーの構想図をそのまま盗用したものだし、自分が想像する「11次元宇宙の図」は20年前に投稿された数学論文の曲面図だった(その図をそのままTシャツのデザインとして販売している)。もしかすると、彼の人生はほとんどが虚偽で構築されてきたのではないだろうか?彼が自身のブログで自慢げに書いている「会った」「打ち合わせた」という有名人達は本物なんだろうか?カナダ宇宙局長については公式サイトの写真と照らし会わされて疑惑が持ち上がっている。墜落したスペースシャトル「コロンビア」の破片からつくった指輪を宇宙飛行士候補生として先輩への追悼の意からしているというが、これは本当なんだろうか?

 彼のことを個人的に知っている人達は早くから彼の虚言劇を見抜いていたようだ。見抜けなかったのは東大だけか・・・?

東大工学部建築学科助教(トルコ人)が壮大な捏造詐欺?

2009-11-10 | Weblog
 掲示板では前々から騒がれていたようだが、文科省も通報をうけて調査を始めたようで、昨日の日経新聞に掲載されましたね。以下コピペ

「東大の30代男性助教、業績論文の存在確認できず 不正の疑い」
 「東京大学工学系研究科の30代の男性助教が、自らの業績として発表している学術論文の中に、他の研究者の論文の著者名がこの助教の名前に換わっているものや、存在が確認できない論文が複数あることが9日、関係者らへの取材で分かった。文部科学省も不正の疑いを把握し、東大に通報。東大も採用時の業績に捏造(ねつぞう)があったかどうかを含め、事実関係の調査に乗り出した。
 この助教は2003年に東大で博士号(建築学)を取得。05年まで、任期付き研究員として独立行政法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」に所属していた。JAXAは9日までに、JAXAの03年度年次要覧に記載された助教の研究発表11本を調べ、4本について「存在が証明できない」などの理由で削除した。
 JAXAによると、4本のうち1本は、米国土木学会に所属する論文の著者名が、助教の名前に換わっていた。(16:00) 」引用終わり


ここに詳しくまとめてあるけど、これが全部真実だったら東大始まって以来の不祥事になるのではないか?
 博士論文の盗作に始まり、架空論文による業績水増し、捏造特許、捏造受賞歴、限りなく胡散臭い経歴、NASA宇宙飛行士候補?、元オリンピック代表選手?!11次元とか宇宙エレベーターとか煙に巻くような科学単語を羅列して「柔らかい天才」を演出。語られる業績の殆どが「本人の談」って!

 どこからどうみても怪しいのに、下界ではまぶしい詐称経歴と科学用語に目がくらんで、無学な市民が全力でマンセー。一般市民ならともかく、ジャーナリストや知識人までもが絶賛とは・・・。危険を察した新聞社や研究会はWeb上の記事をあわてて削除し始めた。講演会も今月に入って殆どがキャンセル・・・。アマゾンで五つ星に絶賛される著作も来年には「とんでも本」になっているであろう。

 世の中には「虚言癖」を持つ人が結構いる。何かに追い込まれて嘘をつくのではなく、息を吐くように嘘をつくのである。彼もその手の人種なのかもしれない。もしそうなら、日本の研究世界を追われても、またどこか他の国で同じことをするだろう。

 それにしても、こんな詐欺師に学位を与えて、おまけに教官として雇った教授や学部関係者はいったいどういう落とし前をつける気なのだろうか?本当に見破れなかったのか?まあ教授はクビだろうな・・・。裏を返せば、結局はその程度の学問なんだよ・・・・研究室なんか必要ないんじゃないか?

FAE

2009-11-10 | Weblog
久しぶりの海外渡航がじわじわと迫ってきた。仕事の準備はまだまだだが、とりあえず手配すべきものは全てしたと思う・・・勿論「演奏会」も・・・。かなりアクロバットな日程なのだが、成功すれば得難い経験になるはずである。詳細は当日になってから。

FAEソナタ:4つの楽章からなるヴァイオリンとピアノのためのソナタだが、面白いことに複数の作曲家、ブラームス(3楽章)、シューマン(2,4楽章)、アルベルト・ディートリヒ(1楽章)によって作曲された作品である。「F-AーE」の音並びをテーマとしているためこの名称で呼ばれている。現在ではブラームス作曲の3楽章以外は殆ど演奏されない。シューマンは後に1,3楽章を作曲しなおし、自作のVnソナタとしたが、こちらも長年お蔵入りで殆ど演奏されない。先日図書館でデュメイのブラームスソナタ全曲録音(EMI)を借りたのだが、珍しいことにこの曲の全楽章がカップリングされていた。話がそれるが、デュメイはとにかく音色が素晴らしい(シルキートーンと呼ばれている)。音色だけなら全ての弦楽器奏者の中で最も好きかもしれない。ブラームスのソナタ集はお気に入りで、様々な奏者の録音を持っている(集めている)が、今回聴いたデュメイの初期録音は手持ちの録音の中でもかなり上位にくるものであった。ただしピアノ(ベロフ)がちょっと硬いのが難・・・決して悪いというわけではないが、好みとしてはもう少し暖かくて体積のある音色が私の好みだ。デュメイのブラームスといえば、DGから出ているピリスとの全曲録音が定番だが、このEMIの録音はデュメイの初期時代(1978年)の録音である。デュメイは所謂「コンクール上がり」ではないため、知名度がなかった当時の日本での発売は見送られてしまい、国内版として市販されるのに20年もかかったそうだ。こういった販売元の勝手な論理で埋もれてしまった名演奏がまだまだ欧州には沢山眠っているのだろう。
 話を「FAEソナタ」に戻すが、期待もせず聴いてみると吃驚するような名曲ではないか。デュメイの演奏が素晴らしいせいもあるが、久しぶりに未知の曲を聴いて感動できた。「隠れた名曲なぞない。名曲は隠れないものだ!」という意見に賛成している私であるが、もしかするとこれは本当に隠れた名曲かもしれないと思った。確かにブラームスの作曲したスケルツォが際だってはいるが、ブルッフを思わせるような陰翳で怪しい浪漫旋風で始まる1楽章・・これがかなり心に沁みた。この楽章を作曲した「アルベルト・ディートリヒ」とは一体何者か?調べてみたら、シューマンの弟子でブラームスの親友だったそうだ。宮廷楽長としてブラームスの作品の紹介に尽力し、また自身も多くの曲を遺している。交響曲やチェロ協奏曲の録音はありそうなので、機会があったら手に入れて聴いてみよう。(とびぬけた名曲である可能性は低いが、ブルッフのように私的なツボにはまるかもしれない)。

衆愚政治・太陽光発電・AO入試

2009-11-06 | Weblog
 「昔は非難しましたが、立場が変わったので引っ込めます」連日怒濤の方向転換に開いた口が塞がりません。人間として恥ずかしさを感じないのだろうか?「秘書のやったことなんです。私は知りませんでした」この手の言い訳を先頭になって叩いていた人が同じ台詞を国会で吐くとは・・・。でも選んだのは国民ですから、国民の責任ですね。衆愚政治のど真ん中。

 太陽光発電が何だか「義務化」しそうな流れですが、今飛びつくのは馬鹿だと思いますよ。とにかく効率が悪すぎる。そして導入費が高すぎる(200万!)。余剰電力を売ることでいずれは元が取れるというけど、パネルの清掃、修理等を考えたときに果たしてそれは本当なんですかね?ある試算では現実的には20年以上使用してやっと元が取れるともいいます。新型のパネルが出来た時、バージョンアップ的に交換してくれるのですかね?またゼロから買い直しとかではとても普通の家庭はやっていけませんよ。

 眞子様がICUに合格したとか。学習院は廃校になるんですかね?皇族の行かない学習院って存在価値ないですよね。で、なんでこんな時期に?と思ったらAO方式、所謂「自己推薦」なんだとか。今では大學入学者の半数がこのAO入試による選抜者なんだそうです。私立だけかと思ったら国立大学も東大等の難関大学以外には導入されているそうです。驚きました。「多様な人材を集める」というけど、何をもって「多様」と言うんですかね?賢いものからボンクラまで揃っていることが「多様」なんですかね?「大学経営」という観点では、早い段階で「お客さん」を確保できるからいい制度なんだとか・・。ああ世も末ですね。学問・教養の最大の牙城である大學が会社化してどうするのかと・・・。なんのために大学が存在するのか根本から考え直したほうがいいと思います。私としてはドイツを見習って大学はごく一部のエリートがいくもので、それ以外は職業訓練学校に行くというスタイルがベストだと思います。しかし「揺り戻し」も来ているようです。公立高校の推薦入試を多くの県が見直し、もしくは廃止の方針で動いているようです。理由は「推薦入学者の学力は中学レベルさえも怪しいから」だそうで・・・。そんなの最初からわかってることだろうに。まあこういう方針転換も文科省とか教育委員会の中でも内部抗争の結果なんでしょうけど。私の母校もこの推薦枠で多いに学力が減じたと言われてます。びしっと実力主義にして復活して欲しいものです。以下、Wikiからの引用(AO入試の課題点)

 当初の「多様な人材の確保」、「意欲のある人材の確保」というAO入試の「建前」 とは裏腹に、「AO(アドミッション・オフィス)」が「ALL OK(オールオケー入試)」になっている実態がある。現に、推薦入試やAO入試の入学者は、全体の4割を超す約26万人にまで膨らみ、このうち約23万人が学力検査を経ていないとされる[1]。 こうしたことから「AO・推薦入試」が「大学生の学力低下の元凶」との認識が広まりつつあり、日経新聞は社説の中で、「形ばかりのAO入試など学力軽視の選抜をやめるべき」と主張した[17]。また、教育評論家の和田秀樹氏は、「建前上は、多様な学生を集めるためのものだが、有効に機能しているとは思えない。」、「推薦組、とくにAO入試組の低学力が、各大学で問題」であるとし、大学生の学力低下の原因を「推薦AO入試の激増」にあると指摘している[2]。
 実際、政府も「中教審(中央教育審議会)」や「教育再生懇談会」の場で、「AO・推薦入試」が、「大学生の学力低下につながっている」と問題視しており、学力を担保するために、最低限、新たに設ける学力試験「高大接続テスト(仮称)」を実施すべき[1][3]との検討がなされるに至っており、ここに来て、AO・推薦入試に対する否定的な評価も目立ちはじめ、安易な制度の濫用に対する反発も見られる。


徒然・フィッシャー・トラボルタ

2009-11-01 | Weblog
フィッシャーマンズ・スープレックスというプロレス技がありました。日本語訳は「網打ち式原爆固め」・・・

・バックハウスの新譜(再販)が幾つか出ますね。曲目はいつも通りですが・・・。過去に新星堂が企画したEMI音源(13枚組)を廉価で再販してくれないかな?

・ブラームス2番協奏曲:フルヴェンには戦時中録音で2種あります。1つは盟友エドヴィン・フィッシャーのもの。名盤と名高いです(実際に名盤です。指周りはちょっと怪しいが)。もう一つはフィッシャーと同じくスイス人のピアニストであるアドリアン・エッシュバッヒャーのもの。こちらは録音も硬く、奏者にもあまりよい批評がありませんが、このときエッシュバッヒャーはまだ30歳であり、若さに増させた爆裂感がフルヴェンの音楽とシンクロして実に爽快です(ティンパニの炸裂も激しい)。フルヴェンとエッュバッヒャーは戦後もルツェルンで共演してベートーヴェンの1番を録音に残してくれてます。フィッシャーほどの大家ではないですが、フルヴェンが選んだソリスト。エッシュバッヒャーも共演した録音ももっと評価されてもいいと思います。世間に売れてるからという「ビッグネーム」洗脳されやすいですからね、日本人は特に。(エッシュバッヒャーはシュナーベルの弟子だったそうです。DGに録音も沢山残したそうですが、再販はされてませんね)

・上で話したエドヴィン・フィッシャーの「平均律」を久しぶりに聴く。初めて聴く妻と共に「いい演奏だね」としみじ感動。高校生?の頃に大金はたいて買ったんだよな・・・EMIの4枚組で7000円か・・よく頑張った当時の俺。グールドの平均律とは対照的な「ド正統派」ですが、学術的ではない頑張らない正統主義と絹のようなフィッシャーのタッチが聞き手にバッハの深遠さをとことん堪能させます。世間ではポリーニの平均律が話題になっていますが、ポリーニフリークだった友人が激辛に評してるのが驚きでした。まあ全く似合わないよね・・・何を思って録音しようだなんて思ったのか・・そろそろ深遠さを演出したくなったのかな?バレンボイムも全集出したし。「年食ったらバッハ」という流れはどうかと思います。ちなみにフィッシャーのバッハの録音では「半音階幻想曲とフーガ」も超絶名演です(録音は1930年頃)。

・ジョン・トラボルタの「サタデーナイトフィーバー」を観る。自分が産まれた時代の若者文化ってこんな感じだったんだな。現代の「作られた清潔さ」のないストレートな表現で引き込まれた。名作だと思います。今ではトムクルーズと同じくサイエントロジーに来るってしまったトラボルタだけど、この頃はスリムで非常に格好良い。

・最近のテレビって宣伝前に煽っておいて宣伝後に全然関係ないこと放送するように思う。視聴者に「あれ?さっきの答えはいつ見せてくれるんだろう?」と思わせて、そのまま見続けるようにしむける作戦なのか?どうしようもないな。

・あるサイトに書いてあった言葉

「今の社畜がやっているのはほとんどが 不要なモノやサービスを高く売りつけることだ。」

全くその通り!どうでもいいことを無理矢理「学問化」している奴らも同じだな。今朝テレビをみたら「神経経済学」とかを標榜している一橋の先生が、誰でも思ってることを馬鹿丁寧に話してて失笑した。