Wilhelm-Wilhelm Mk2

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ドイツ無政府主義ポゴ党

2009-05-28 | Weblog
なかなか更新できません。見てくれてる人(最近平均で50IPとかあるぞ)申し訳なく思います。やらなきゃならないこと、決めなきゃならないことが目白押しです。

ドイツには「ポゴ党」という無政府主義政党があるそうです。この政党のスローガンは

「全ての労働は糞である」
「飲んで、飲んで、ただ飲んだくれる毎日」

労働の義務をまっこうから否定!・・・そう、なにが問題なんだ?労働するために産まれてきたわけじゃないぞ。この発想は衝撃です。以下、Wikipediaからコピーしたポゴ党の政策概要です。

「ポゴ無政府主義と酒の関係は切り離すことが出来ない。なぜなら酒は良い気晴らしであるからである。SEXに対しても極めて肯定的である。なぜならSEXは気持ち良いからである。また麻薬使用に関しても寛容であり、真理を見つける方法または一時的な現実逃避として推奨している。さらにポゴ無政府主義理論では、これらがワーカホリック(仕事中毒)の人々に職を与えるとさえ主張している。ポゴ無政府主義理論の重要な特徴は、怠慢な人々だけではなく、仕事中毒の人々をも救済可能な理論であるという点である。」


妙に説得力があります。「人生=仕事」と勘違いしている現代人、特に日本人はポゴ党に一度入党すべきかもしれません。(日本ポゴ党はまだないそうです。)



合奏本番

2009-05-25 | Weblog
合奏の本番があったわけですが、とりあえず盛り上がって終わることができました。よかったです。しかし、毎回思い知らされることですが「練習で出来なかったことは、本番では絶対に出来ない」ですね。逆に「練習で出来たのに、本番で出来なかった」は沢山あったのですが。それでも、アマチュアらしい「本番一発勝負」の集中力とマジックはあったと思います。個人的にはメインの2楽章あたりから盛り上がりましたね。実はリハーサル中に、2楽章のメロメロの箇所を泣きながら弾いている若手をみつけたのですよ。本番でも横目で確認したら、やはり泣きながら弾いてました。久しぶりに本気でグッときましたね。こちらも涙腺が緩くなり、忘れかけていた何かを引き戻せたような感がありました。後でヒアリングしたら、学生時代にやった曲で色々と思い出があってとのこと。確かにあの学園祭での演奏会で体験した練習した量や人間関係は、恐らくこの先の一生で出会うことのない密度だったと思います。もともと感動屋で感動するものに出会うのが人生の生き甲斐としているのですが、最近あまりグッとくることがなかったせいか、ちょっと心が干魃になっていたように思えます。楽器演奏の趣味は時間もお金もかかるけど、普通の生活では絶対に得ることにできない感動があることを再認識した演奏会でありました。

お金は大事

2009-05-18 | Weblog
今週は山場です。

週末は遠方に出張だったのだけど、神戸から乗ってくるお客さんが全員マスク着用なのを見た時は、さすがに緊張しました。東京での蔓延も時間の問題だろうな。弱毒性なのに騒ぎすぎという意見もあるけど、今後のことも考えて色々と動いて確認したほうがいいと思います。この国の危機管理の甘さはちょっと尋常じゃないので。

逆算の方程式:最近の自己コントロールの1つ。目の前にある案件の扱いに対して、最終的なゴールから俯瞰してみる。とてつもなく重要に感じていた目前の案件が、実はどうでもいいつまらないことであると気付くことが多い。欠点は、安易に用いるとただの「逃避」になる可能性が高いこと、もう一つは、この方法を用いても案件が重要であることが判断されると、なおさら気が重くなること。

お金:「よーく考えよー、お金は大事だよー」(by アヒル)。買い物の前に歌うと相当に節約になります。

ハカセ

2009-05-15 | Weblog
 先日の自殺した学生と教官の名前が出回ってますね。故人は国際学会にも出て査読つき論文も数報あるなど、卒業用件を十分に満たしたきちんとした学生だったようですね。新聞には「学生の提出した論文は国際学会誌に拒否され」「その修正に指導教官が助言しなかった」とあるけど、前者は普通のことで、大抵の投稿論文は審査を受けると「このままじゃ駄目(reject)だけど直せばいいよ(accept)」で帰ってきます。これはほぼacceptの意。「このままでaccept」なんてことは滅多にない。複数の審査員がチェックするわけで、何かしら反論や意見があるし、日本人は英語表現の問題もあるし。だから決して故人が無能ってわけではない。新聞の書き方はどうも作為的ですね。まあ、査読論文がどういうものか知らないだけかもしれませんが。どうせ記者なんて学卒の文系でしょうから。
 どうしてこの准教授は卒業させなかったのか?考えられるのは、1)ただ単に怠慢な人だった。2)いなくなると戦力が減るから(研究費が下りなくなる)引き留めたかった。3)独立されると敵になるから潰しにかかった。4)個人的に嫌いだった。
 1つの理由ではなく複合なのかもしれません。COEなんかももらっていたそうですからね。金づるだったのかもしれません。こういった事例は周囲に沢山実例がありますね。今回の事件を引き合いに出してるブログを観ると、みな研究室での酷い体験を思い返していたりします。研究室という形式そのものをドラスティックに考え直すことはできないのでしょうか?とにかく、日本には教官が多すぎる。アメリカは教授一人に生徒という同心円スタイルです。日本は上中下のピラミッド式。これはドイツ式らしいですが、村社会の日本では、人間関係腐敗の温床だと思いますよ。
 この生徒を自殺に追いやった指導教官、2回も博士論文を拒否したということは、そのまま「学位無し卒業」いわゆる「満期退学」で追い出そうとしたのでしょうかね。これだとギリギリまで生徒の業績を吸い上げれて、かつ学位も与えずに放校すれば、まず研究者にはなれませんから、将来的に敵にもならない。この指導教官が人間のクズであることは確定です。将来のある若者を追い詰めて死に追いやったのですから、今度は自分が地獄をみてください。


大学院ー博士ー大学教官に関するネタはまだまだあるので、また書きたいと思います。

人間のクズ

2009-05-15 | Weblog
更新できません。締め切りがまた来てます。なんなんだろ。
極短く徒然
1)鳩山由起夫「私の政治は友愛」:「悪口の権化」が一体何を・・「友愛」って祖父鳩山一郎の言葉で世襲丸出しだな。もう還暦超えてるんだから、己の言葉で喋りたまえ。この人って、「家柄」と「財力」(母親がブリジストンの娘)がなかったら、その辺の町会長にも劣るリーダーシップだと思うぞ。
2)民主党の民主主義:国民目線とか言いながら、談合選挙。まさに古き自民党体質。ここで若手に舵取り任せると、二度と表舞台に立てないのがわかってるからな。本当に政権交代したいのなら「空気嫁」と。
3)東北大学院生自殺:そもそも博士課程に行く人間の大半は社会不適合な人間です。大学の先生となると(特に現在50才以上の世代)、この不適合さの純度がさらに増えます。その大学教官の中でさえ鼻つまみになってる先生ってのは、もうはっきりいって「人間のクズ」です。そういう先生が指導教官になってしまった場合は、迷うことなく研究室を変えるか、大学を変えるか、進路を変えるかしましょう。


博士号については、次回沢山書きたいと思います。

中西学(42)、遂にIWGP戴冠!!

2009-05-08 | Weblog
21分42秒 ジャーマンスープレックスホールド
ついに!いやあ嬉しい。本当に嬉しい。心から祝福します。おめでとうございます。元アマレス・オリンピック代表選手という肩書きがありながら、これまで散々、冷や飯を食わされ続けてきた中西学(原因はK-1での惨敗か?)。それでも腐ることなく休むことなく邁進してきた結果がついに出ました。頭にヘッドギアつけてたデビュー時から観てましたよ。後楽園で観戦した人はさぞ感動したことでしょう(総立ちだったとか)。野人キャラも天然ボケキャラも封印した素の中西のコメント(下)がまた感動的です。

「本当にどうしようもない人間ですから。プロレスやってなかったら、何をやっていいか分からない人間なんで。17年間プロレス(界)にいれただけでも奇蹟みたいなものなんですけど。せやけど17年間何を目標にするかと言ったら、このタイトルを目標にしてきましたし。馬鹿な男ですけど馬鹿な男なりに目指す物があったから、ここまで来れたということ。あと1人じゃ絶対できへんから、力になってくれた人がいたということ。それからファンの皆さんがあれだけ声援をくれて本当に……いつ見捨てられてもしょうがない状況だったのに、声が枯れんばかりに俺のことを応援してくれた。そのお客さんにやっと応えられたという心境ですね。やっぱりデビューの頃から応援してくれたお客さんがいますから。応えられましたね、本当に。お世話になってる人に。タイトル取ったのは嬉しいけど、これからがキツイと思いますけど。自分に十分今までの失敗を言い聞かせてですね、17年ですけど18年、20年、30年目指して頑張っていきたいと思います。」

黄金週間

2009-05-08 | Weblog
 黄金週間は殆ど子守りで終わりました。なんだかここ最近、指数関数的に成長しているような。乳児から幼児へと変貌しているのだろうか?最近のブームは「引きちぎり」のようです。
 一日だけ親の助けを借りて「ラフォルジュルネ」を2公演だけ聞いてきました。1つは「0歳からのクラシック」。ホールが大きかったせいか、それほど阿鼻叫喚の図ではなかった。前半は調子のよかった子供ですが、初めて体験するホールでの大拍手に驚いて後半からぐずぐずに。そして途中退場・・・。演奏はバッハのVn協奏曲とブランデン3だったのだけど、予想に反して演奏が素晴らしかった!指揮はあのカントロフで、Vnはドミトリ・マフチン。このマフチン、名前は知っていたのだけど演奏を聞くのは初めて。かなり正確に弾く。かといって端正過ぎず、どちらかというと情熱的で、好みの演奏でした。伴奏は「シンフォニア・ヴィルソヴィア」というポーランドの団体。初めて名前を聞くオケだったけど、調べてみるとメニューインが特別編成したオケだそうです。子供のための演奏に朝一番から出てくるのだから、それなりの団体なんだろと思っていたけど、予想外の高パフォーマンスに、妻と「上手いね!」を連発し合いました。(辛口の私は滅多に褒めません)。ブランデンは各パートを1人ずつに減らして立奏にし、この難曲をかなりの快速で熱演し、そのパフォーマンスの高さを魅せつけてくれました。公式HPを覗いてみると、共演者がトップクラスばかりなので、欧州での評価は高い団体なのでしょう。東欧オケ、侮れません。次はきちんとした演奏会で聞きたい。まずCDを手に入れてみよう。
 二つ目は、昔から一度聞いてみたかったイタリアンバロックの雄「エウロパ・ガランテ」。学生時代に「四季」のCDを聞いて以来、この団体の虜です。大量の録音が出ているのだけど、廃盤になっているものも多く、オークションや中古でゆっくりと揃えてます。今回、どうしても聞きたかったので、先行発売と同時にアタックして何とか席を押さえることができました(ラフォルジュルネは、もはや気軽に聞ける演奏会では無くなった。)範疇としては古楽演奏なんだけど、団体名の「エウロパ・ガランテ=栄光ある欧州」にあるように、過去における貴族社会での音楽の役割を意識して、音楽の華やかさとエネルギッシュさを前面に出し、色彩豊かでかつ切れ味のある演奏をします。率いるのは超絶技巧奏者としても有名なファビオ・ビオンディ。45分という短い公演時間なのに、ヴィヴァルディのシンフォニア、協奏曲など5曲を弾き、アンコールまでしてくれました。演奏は、とにかく機動性が柔軟でまとまっている。連続して聞いていると、心地よいつむじ風に巻き込まれて(意味不明)、空中遊覧をしているような気分になりました。売りでもある大音量のチェンバロにバロック弦楽器とリュートが絶妙のバランスで重なり、純正和音の美をこれでもかと聴かせてくれました。ブラボーが結構出てたな。奏者は全員が黒ずくめで、髪の薄い人はスキンヘッドに剃り上げていました。こういったスタイリッシュさも、学問的なカビ臭い古楽演奏と一線を画している一因なのだと思います。こういう古楽ならいつでも聞きたい。終演後、駅に向かう客集団の中に、早々に着替えてヴァイオリンを背負ったビオンディを発見しました。目つきの鋭さが印象的でした。

生演奏って本当にいいですね。