Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

LONGER THAN FOREVER

2013-11-27 | Weblog
最近のお気に入り「LONGER THAN FOREVER」
ベタなラブソングだが、歌い手が素晴らしいとここまでの演奏に仕上がる。続く「季節が君だけを変える」もライブのほうがアルバムよりスピードがあって編曲もロック調で聴きごたえある。そして氷室京介が恐ろしいほどに美しい。数十分後の解散宣言へむけてギリギリのテンションで歌い上げている。人間は見た目じゃないけど、ステージに立つ人間は見た目も重要だ。

BOOWY 1224

ミツクリザメ

2013-11-24 | Weblog
おーつれづれ。

・ミツクリザメ:10匹以上が生きたまま水族館に搬入ということで急遽見学してきた。これまで最大で6日しか飼育できなかったそうで、今回の展示でも数日で全滅してしまったそうだ。下顎が飛び出る姿から「ゴブリンシャーク」と呼ばれ、図鑑にもその姿ばかりが描かれているが、実際泳ぐ姿はナイフのような吻から尾までスラっと細長くしなやかで華麗であった。一期一会、一生の思い出になった。



・井戸茶碗:日本中の井戸茶碗を集めた展覧会。根津美術館。有名大名から織部、有楽、小堀遠州ら伝説の茶人が所蔵した茶碗がずらりと並び圧巻だった。残念なのは碗を固定する糸の影が碗の中に写ってしまったこと。
・合奏:ひさびさに参加。初めての曲を最初から最後までおひとりさま。おかげで鍛えられた。楽器の鳴りがまだ戻らない。
・沖縄:初上陸。仕事合間にグスク(城)と中村家住宅を駆け足で堪能した。首里城はいまいち、一方で中城城は素晴らしかった。下手な復元よりも朽ち果てた現況から時間の重みを感じるほうがいい。同様に中村家も周囲と別空間であった。6畳・8畳・4畳半をうまく連結して広がりを調整していた。深いひさしの下で、石灰岩を敷き詰めた庭から廻り廊下へ、そして畳座まで少しずつ高くなる絶妙の奥行き感を楽しむ。沖縄料理は予想通り。一番おいしかったのは「アイゴ」の幼魚の塩辛「スクガラス」をのせた豆腐料理。泡盛が苦手なので泡盛付のトウフヨウはいただけなかった。娘のお土産に貝殻をたくさん買う。生物の多様性と不可思議さをわかってもらえたら。

ブラックタイガー

2013-11-12 | Weblog
いっきに冷え込む。もっともっと温暖化してほしい。それか冬のない南の国に住みたい。

・食材偽装問題:「ばれなきゃいいだろ」という人間の本質が見事なまでに体現された事件。「これは仕方がない」レベルから悪質なものまで幅広い。悪質の筆頭はやっぱりエビである。クルマエビとブラックタイガーの見た目の違いは素人にも明らかであり、調理人が間違えるはずはない。価格も数倍どころか10倍近く違うし、食材としての流通経路も全く違う。なぜ正直に「ブラックタイガー」と書けなかったのか?「ブラックタイガー」という名前が悪いのか?まあ「ブラックタイガー」=輸入の冷凍エビ(写真)という図式が出来上がってしまっているからなあ。「ブラックタイガー」の和名は「ウシエビ」なのだが、こちらの響きも悪い。どん臭くぶよぶよしたイメージがつきまとう(例:ウシガエル)。「さくらえび」「ぼたんえび」のような可憐な名前にでもしておけば、堂々と食材にできたかもしれない。輸入丸出しな英名などをつけずに「タイショウエビ」のように流通用の和名を確立させたほうがよかったのかしれない。

「ブラックタイガー」つまり「黒い虎」だが、黒色の虎は過去に数度捕獲されたことがあるらしい。しかし古い記録のため写真はないようだ。現在のところ生息は確認されていない。ホワイトタイガーもいるが(白虎)、これはアルビノではなく白化型ということらしい。こちらはラスベガスのホテルで見たことがある。しかしながら「ブラックタイガー」といえばタイガーマスクの宿敵である「暗闇の虎」がまっさきに頭に浮かぶ。2代目ブラックタイガーは故エディ・ゲレロがマスクをかぶっていた。

以下今回問題になったクルマエビ科のエビたちについて。
・クルマエビ: Marsupenaeus japonicus。一属一種。学名からわかるとおり日本のエビである。別名マエビ。天然ものは大変高価で料亭や高級寿司屋へ流れる。養殖もできるが餌や管理が難しいため、養殖ものであっても高価である。そのため庶民のレストランやスーパーにはまず流れてこない。とはいえ、築地に行くとおがくずに入った活きクルマエビを庶民でも手の届く値段で買うことができる。学生時代に友人たちと割り勘で買い出しにいき、クルマエビパーティーをしたことがある。
・ブラックタイガー:和名ウシエビ。主に東南アジアに多く生息し大量養殖されている。歩留りもよく味も濃厚でよい食材だと思うが、高密度な環境で養殖されるために病気になりやすい。そのため大量の抗生物質に暴露されており残留が気になる。最近はウィルス病が蔓延しており生産は下降気味である。日本沿岸でも少量ながら漁獲される、活きのよいウシエビはクルマエビに劣らないそうだ。
・クマエビ:ウシエビと同じ属で脚が赤いのが特徴。ウシだのクマだのこの属は考慮せずに命名された感がある。ウシエビほど流通していないが、ウシエビ同様にボリュームがあり美味しいエビだそうだ。
・バナエイエビ:太平洋の反対側、メキシコからペルー沿岸に生息し大量養殖されているエビ。ブラックタイガーに変わりつつあるが、こちらも養殖場での病気が流行している。
・タイショウエビ:タイショウエビは商品名で、本当の和名はコウライエビ。こちらのほうが大正エビより響きがいいように思う。名前のとおり東アジア近海でとれる。大振りで食べごたえのあるエビ。

富山

2013-11-09 | Weblog
富山に出張。初上陸である。この出張を利用して、周囲に来年からのことを伝え始める。今になって職場に友人が多く出来ていたことを認識する。今後も色々と協力してくれそうだ。さて富山について知ったこと気づいたことを下に箇条書きにした。
・ブリ:小料理屋で食べたブリ刺身は絶品だった。
・マスずし:名産品。富山湾のサクラマス(ヤマメの降海型)で創るのが本当らしい。なかなか美味しかったが、駅で売られている土産用のものだったので、本当にサクラマスかどうかは疑問だ。原材料名にも店のHPにも記していなかった。
・ホタルイカ:懇親会で食べた「沖漬け」はかなり美味しかった。
・富山湾:浅い箇所が殆どなく神通川の河口から一気に海底へ落ち込む。最高深度は1000mに達するそうだ。この特異な地形が深海漁を可能にしている。
・白エビ:シラエビと読むらしい。甘エビやサクラエビ同様の深海性のエビ。専門のかき揚丼店があるくらいの特産物だが個人的理由で食せず。シラエビ(白海老)Pasiphaea japonica。種名からわかるように日本の固有種である。
・ゲンゲ:これが一番おいしかった。深度のある富山湾でしか数が獲れない深海魚である。ぶよぶよした細長い魚だが天麩羅にするとフカフカとなり絶品。是非もう一度食べたい。記念にと干物を買ってきたが、体の殆どが水分なので干物にすると見る影もない。ゲンゲは多くの種類があるが、日本海のゲンゲはノロゲンゲBothrocara hollandiが主力である。
・水:立山を源流とする富山の水は水道水でも十分に美味しいと地元の人は言っていた。確かにホテルの水道水も美味しかったような・・。ボトルのミネラルウォーターは文句なしに美味しかった。
・富山城:想像による復興天守があったが時間もなかったので見学しなかった。
・新幹線:金沢までつながる北陸新幹線のホームが建設中であった。開通すると富山は東京から2時間半ほどの距離となる(現在は3時間半)。
・内山邸:豪農の旧家が保存されている。書院、水琴窟、3つの茶室、隠し階段など見どころ満載。見学料はたったの200円。富山駅からそれほど遠くなくタクシーで10分程度なのに、1500円以上も掛かった(ぼったくられたか?でもきちんとした丁寧な運転手さんだったが)。内山邸は田畑の真ん中にあるため(富山駅から少し離れるだけで急速に田園化する)、流しのタクシーなど見つかるはずもなく、バスで帰るしかなかった。路線バスは1時間に1本しか来ない。内山邸からバス停まで徒歩で15分近くかかるので、計画的に見学することをお勧めする。

沖タカベとヤナギダコ

2013-11-06 | Weblog
最近、見知らぬ魚介に連続して出会ったので備忘録として記す。

・沖タカベ:あるビストロで鮮魚カルパッチョを注文したら「沖タカベ」であった。知らない魚だが、名前どおりに「タカベ」の仲間だろうと思っていたら、まったく別種であった。「沖タカベ」は「ウメイロ」という魚の地方名とのこと。「タカベ」に比べて体高があり丸い魚なのだが、黄色い背筋は確かに「タカベ」に似ている。「沖タカベ」はカルパッチョに向いているらしいが、私が食べたカルパッチョはちょっと締まりがなくメタっとしていた。味は良かったのだが。
・ヤナギダコ:デパートで生食用のゆでだこを買ったら「やなぎだこ」の表示。地方名か調理名と思っていたが調べてみたら和名であった。ヤナギダコは東北に産するタコ(Octopus conispadiceus)で、マダコ(Octopus vulgaris)に比べて味は薄いが歯ごたえがいいので人気があるとか(値段もそれほど高くない)。日本の市場に登場するタコは「マダコ」「ミズダコ」「イイダコ」だけと思っていたので意外であった。薄切りにして粗塩とオリーブオイルと柚子胡椒でカルパッチョ風にして賞味したが大変美味しかった。厨房に覗きに来た娘に一切れつまみ食いさせたら「美味しい!」と喜んでいた。子供のころの思い出だが、祖母が活きダコ(マダコ)を塩茹でにしてくれ、茹で上がりのタコ足を独りこっそりもらったのだが、ホカホカのタコ足を口に含んだときの濃厚な味とテクスチャアの衝撃は、これまでの人生で間違いなく最大の食の感動であった。あれを超える感動はまだ出会っていない。

11月

2013-11-04 | Weblog
11月。先月は海外や転職活動でいっぱいいっぱいだったが、今月は・・・今月も油断ならない。
・久しぶりにメイン楽器を弾く:年末にステージがあるので4か月ぶりにケースを開けた。予想通り楽器もそして体も硬化しており、まるでフェルトで擦っているかのように音が出なくて焦る。連休粘ったところで、なんとかそれらしい音を回復したが、いまだ発音が鈍い弦がある。腕のせいか楽器のせいか・・前者の可能性が大だが、近所に腕の良い楽器屋さんを見つけたので調整に出してみようかと思う。せっかく20年近く続けた趣味を廃棄してしまうのはもったいない。強引にでも年に1,2回のステージを持つことも必要かもと、なんとも後ろ向きなやる気を起こす。しかし毎週練習とか皆勤出席が必要と言われるのはごめんだ。指揮者が気に入らないのも耐え難い。できるだけお金もかけたくない。
・ならいごと:この秋から子供の習い後がぐっと増えた(水泳・楽器)。幸運にも全て自宅から徒歩圏内なのだが、夫婦共働きなのでどうしても週末か平日夜遅くになる。子供も大変だが、大人の時間の使い方もぐっと変わってくる。以前のように週末を自分の趣味に費やすことは事実上不可能となる。それと引き換えではないが、子供の習い事を通して自分の過去を振り返り、見学ではあるが自分も基礎から習い直しているような感覚を得ている。子供を育てるということは、自分の人生をもう一度重ね塗りするという体験なんだろうか。
・BAD FEELING:身近な同世代にこの話を振ると、結構同じような趣味・嗜好がいて盛り上がる。いままでの自分がマイノリティだっただけか。「今度合わせてみないか」なんていわれるが、自分のエレキはまだまだ合奏できるレベルじゃあない。ベースならまだなんとかなるかも。しかし常松をやるとなると右手の耐久力が・・・。ベースも手に入れたい。人間の細胞は半年くらいで全部入れ替わるそうだが、もう昔のゆったりしたビート感に戻れないような気がする。なんでこんな乗りの悪い演奏(曲じゃないぜ)を聴いていたんだろうと、久しぶりにiPodの古い履歴をいじると苦笑してしまう。昔から「温い」「たるい」演奏が嫌いだが(速度の話じゃないぜ)、前以上に線引きが厳しくなったか。肩書きだけ立派な奏者の温い演奏はもう駄目だな。美味しくないものを美味しいということほど苦痛なこともないわけで。しかし今の感じ方でも、フルヴェン演奏は十分に楽しませてくれる。さすがである。
・モーツァルト:子供の練習の後に、一人でソナタをポロポロというよりボロボロと初見で弾くことがあるのだが、モーツァルトの底なしの展開力に心が震える。神の子だね。
・007:スカイフォールを見た(レンタル)。ダニエル・クレイグがいい感じで年喰ってナイスなダンディになっていた。皺が増えてもカッコよくなれるのが紳士の証。
・アタッシュケース:007といえば車とガールとスパイ小道具だが、初代ボンドのショーン・コネリーの傑作「ロシアより愛をこめて」でのアタッシュケースが忘れられない。中は赤いベルベット張りで、仕込みナイフ、金貨ベルト、開錠を間違えると噴き出すガス。アナログな仕掛けだが、ペン爆弾のような特殊兵器よりよっぽど心をつかんだものだ。スカイフォールの秘密兵器は指紋照合のワルサーと小型発信器。現実路線なんだろうが(兵器担当のQもそう言っている)、もう少し遊び心が欲しい。007およびMI6のパソコンもスマホも全てソニー製というのもいただけない。たとえスポンサーだとしてもやりすぎだ。
・iPad Air:子供のならいごとの待ち時間に家電量販店を覗く機会が増えた。開店と同時の人のいない時間にさっそくiPad Airを触ってみた。確かに軽い。しかし何に使っていいのかさっぱりわからない。OfficeもDVDも使えないとなると、ネットサーフィンだけということか。店員も熱心に説明してくれたが自分の今の生活がより便利になると思えない。タブレットが「電話のできない大型のスマホ」という評価は正しい。