湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

戦艦大和と現在

2008-05-04 13:57:57 | Weblog
何ために戦艦大和を作ったのか
作った当時も、現在も謎に包まれています

海軍の大鑑巨砲主義が無用の長物を作ったとされています

大鑑巨砲主義とは、より大きな大砲で、より遠くまで砲弾を飛ばすことが
海戦では有利であるという理論です
アウトレンジ戦法などと呼ぶらしいのです

しかし大和建艦当時ですら、この発想には疑問符がついていました

より遠くまで飛ぶ大砲を持っている方が有利だというのは
単純で分かりやすいのですが
そのためには巨大な船を作る必要があります
巨大な船を高速で航行させるのは困難です
せっかく敵艦を発見しても、間合いを詰める前に逃げられてしまいます

建艦に巨額の費用が掛るにもかかわらず、実戦向きではないのです

それに時代が航空機主体になってきましたから
さらに事情が複雑なのです
航空機は船より、はるかに速いのです
航空機に発見され爆撃を受ければ、逃げようがありません

まさに、その通り大和は撃沈されました

日本軍は、大和撃沈よりも4年前に
同じ手法で、イギリス東洋艦隊を撃沈しています
マレー沖海戦です
戦艦レパルス及び巡洋戦艦プリンス・オブ・ウェールズを
航空機のみの攻撃で撃沈したのです
英首相チャーチルも衝撃を受けた”事件”でした

戦艦大和は建造当時から無用の長物であることが知られていました
企画段階でつぶせず、いったん予算が付いてしまうと
巨額な予算は、使い切ることだけが目的になってしまうのです
そして、誰も責任をとらないのです

現代の日本の行政となんら変わりません

戦艦大和は、片道の燃料を入れて沖縄に向かう途中
米軍の空からの総攻撃を受け、優秀な乗員とともに、海の底に沈みました
海軍首脳は戦艦大和を消滅させたかった・・・としか思えない作戦でした

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