湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

言論の自由と財産権の確立

2021-06-25 15:41:03 | Weblog
言論の自由を語るとき

「ペンは劍よりも強し」

と言われますが
以前から、私はこの表現に疑問を持っていました

その疑問が今日の「産経抄」で解けました
元々は19世紀の英国の作家リットンの戯曲の中の台詞で

「偉大なる人物の統治の下では」

という条件が付くそうです

それで納得しました
この意味は、言論の自由を奪う権力は
偉大な人物が統治している権力ではないということです
ある意味で、皮肉な表現です

香港の「頻果」という新聞が廃刊に追い込まれました
反体制的姿勢が当局ににらまれ
資産凍結を受け、経営が成り立たなくなったようです

英語名はアップルデイリー
頻果とはリンゴのことだそうです

私の知人に言わせると
反体制というより、地元ニュースが充実していて面白く
飛行機の中にあれば、必ず読んだそうです

それにしても
言論を直接批判するのではなく、資産を凍結するとは!
これでは手も足も出ません
社員の給料も払えませんから廃刊せざるを得ません
なんとも露骨な手を使うものです

じつは、ここで皆さんに気付いて欲しいことがあります
言論の自由を声高に主張する人々に言いたいのです
言論の自由は、ただ自由な主張を認めればいいということではなく
財産権の確立とともにあるということです
そして、財産権の確立の方が大事だということです

これは「表現の自由」についても同じです
多くの人から嫌われるような主張を声高にしたり
醜いモノを、これが芸術だと主張したり
そういう自由は、かえって、本来の意味の自由を卑しめることになります

財産権の確立があれば
「言論の自由」も「表現の自由」も存在できるのです
財産権を否定する主張を「言論の自由」の名の下にするのは矛盾です
香港にだって、北京政府の意向に沿った「言論の自由」はあるのですから
もちろん「政府の意向に沿った言論の自由」とは、言葉の矛盾です
一応、念のため・・・



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