湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

”皆と仲良く”は無理・・・子育てのコツ番外編・3

2008-10-26 15:07:07 | Weblog
仲良きことは美しきかな・・・と、武者小路実篤は言いました
確かに、仲の良いことは、美しいことでしょう
それを逆に考えれば
仲良くすることが、それだけ難しいということなのです

孤独を嫌い、集団に埋没することをもって
自己実現の代用としようとする人が
私達日本人には多いように、私は思います
そして、そのことに何の疑問も持たない人が多いのです

集団に埋没することは
日本の農民や漁民にとっては、伝統的な行動原理でした
少人数の村の生活では、それが絶対条件だったといっていいでしょう
だからこそ強固に、日本人の発想には、その影響が残るのです

世間ではイジメ問題が、時々騒がれますが
現実にはイジメはなくなりません
先生までがイジメに加担していた事件が世間を騒がせたのは随分前です
イジメが発生すると、イジメられている子を退学させる学校も多かったのです
つまり学校全体がイジメ組織になってしまっていたのです

仲良くすることや、集団に溶け込むことを第一義とすると
こうしたイジメ体質は消えることがありません
集団に溶け込めない子が”悪い子”とされてしまうからです
自己防衛的に集団に埋没すれば
こんどは自分がイジメる側に属することにもなってしまいます

私は子供に、イジメてもイジメられてもいけない
イジメを見逃してもいけない・・・と言い聞かせています
そして、私の本来の願望である”誰とでも仲良くしてほしい”とういことを
あえて、言いませんでした

「誰とでも仲良くしろ」・・・などと言えば
子供に大きな負担をかけることには明らかだからです

孤独に耐えること
勇気を持って正しいことを主張できること
勇気を持って正しいことを行えること
それが近代的自我を持った個人です
そうした個人がいなければ
私達の文明社会は正しく運営されることはできないでしょう


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ”普通”は難しい・・・子育て... | トップ | 被害者を加害者とする非常識 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勉強になりました (2児のママ)
2008-10-27 11:21:54
私にはもうすぐ5才の息子と八ヶ月の娘がいますが、 四歳の息子の幼稚園での友達との関わり方の事で悩んでます。
自分の子育ては正しいのか…子供に自分の考えや意見を押し付けていないか…子供同士のトラブルにどこまで口を出しといいのか…子育てのコツを読まさせてもらい少し自信がつきました
返信する
2児のママさんへ (あきもと)
2008-10-27 14:51:22
コメントありがとうございます。
あまり悩まないで、お話しをお聞かせ下さい
はっきり言いますと、幼稚園が合わない場合は、やめさせるのも手です。ブログに書いたように、私は子供をスポーツクラブと習い事に通わせました。それで十分でした。それでも三男は私立小学校に合格できました。お受験塾にも通わせていません。近所の書店で数百円のドリルは買いましたが・・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事