湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

害虫と益虫・・・奇跡のリンゴ33

2009-01-12 15:49:17 | Weblog
ハマキムシやシャクトリムシが消えた木村秋則氏のリンゴ畑
木村氏のとって、害虫が消えたことは、大きな喜びであるはずです
長年苦しめられた、宿敵ともいうべき相手です

意外なことに、木村氏には、そうした意識がありません
それどころか、自分の名刺や出荷用の段ボール箱には
かわいいハマキムシのイラストが掲載されています

無能薬栽培を始めてからの木村氏は
害虫を手で一匹一匹つまんで除去するという
気の遠くなるような作業をしていました

そんな、ある日、ふと害虫達がどんな顔をしているのか知りたくなり
虫眼鏡で拡大して見てみました
すると、それはそれは、かわいい顔をしているのです
つぶらな瞳でこちらを見ます
あまりにかわいくて、殺さずに、そのまま木にかえしてしまいました

そしてつぎに、益虫の顔を見ました
害虫を食べてくれる有難い存在です
たとえばクサカゲロウ・・・その顔は
まるで映画に出てくる怪獣のような顔をしていました

人間は自分達の都合で害虫だ益虫だと色分けする
害虫は葉をたべる虫で、草食動物だから、おだやかな顔をしています
一方の益虫は、虫を食べる虫で肉食動物です
当然ながら、獰猛な顔をしているのです

見た目の好き嫌いはともかく・・・
なぜ、害虫と呼ばれる虫達が木村氏のリンゴ畑から消えたのか?

その疑問に対し、木村氏は
リンゴ畑から、人間にとって有害なもの
残留農薬や硝酸態窒素など・・・が消えたからではないか?
と考えているのです

害虫と呼ばれる虫達は
じつは、人体に有害な物質を食い尽くしてくれているのではないか?
虫の大量発生は、自然のバランスが狂った時に起こります
虫たちは、自然がバランスを取り戻すために現れるのではないか?
そんなふうに、木村氏は考えるのです




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