国が亡びるとすれば

もう随分まえから、日本は亡びるのかもしれないと、私は感じています

日本が亡びるかどうかという設問なら
何をもって「亡びる」と規定するかという定義をしなければなりません

国土も消え、国民も死に絶えることが亡びることの
もっとも確実な定義ですから
それは大規模核戦争でもなければありえません
いや、核戦争でも、国土が消滅することはないでしょう
日本はそう簡単には亡びないと思います

そうではなく
国が存在しても、国としての機能が失われた状態を国の滅亡というなら
ある意味で、いままさに滅び行く国が日本です
年金は国民の義務でありながら、その記録を国家が紛失してしまったのですから

国民の生命を守るのが国の仕事ですけれど
実際には、日本国内で外国人により拉致され
自由と生命を奪われた日本国民が多数います
それらの人々を助けられないのが現在の日本国ですから
やはり国としての機能を失っています

私が国家を意識するのは、納税時くらいなものです
以前は海外旅行をする時のパスポートによって
日本国民であることを意識しました
ここ何年も海外旅行をしていませんので
国家と、国民であることを意識するのは
もっぱら国民の義務を自覚させられる時だけです

最近の日本は、国民の義務ばかりが重く、国民の権利はないがしろにされています
つまり、国家の国民への義務が果たされていないのです
国民と国家の契約関係が違約状態にあるのです
国家は国民を一方的に支配しているだけです
日本は、いつのまにか民主国家ではなくなってしまったような気がします

このまま変わらないのなら、
国家を必要とする人々は、国家にたかる者ばかりになってしまいます
国家を支えている人々は、国民であることに嫌気がさします
そうなれば、国が亡びるのもやむを得ないことでしょう