古い記憶を辿ることは
昔読んだ本のページを、もう一度開くことに似ています
埃を払い、黄ばんだ表紙を開け、最初の行に目を落とします
読み進むうちに、はじめて読んだ時と同じ感動が新鮮によみがえってきます
忘れていたわけではないのです
ただ、記憶の底に保存され、意識にのぼらなかっただけなのです
・・・・・・・・・・・・・
”オレは何で車椅子対応住宅なんて作ろうとしたんだろう?”
そんなふうに自問したとき、真っ先に想い浮かべたのが
車椅子生活を余儀なくされた伯母の姿であり
そして、その伯母を車に乗せて我が家を訪れる伯父の姿だったのです
車椅子生活というものは、当人はもとより
車椅子を押す側の人にとっても、大きな負担となるものです
伯父伯母夫婦が帰った後は、妻とは、必ずこの件で話し合ったものです
乗降の楽な特殊仕様の乗用車のことや、住宅の作りについても・・・
妻はとりわけ、この問題に強い関心を持っていました
それは、彼女にとっても、切実な問題であったからなのです
昔読んだ本のページを、もう一度開くことに似ています
埃を払い、黄ばんだ表紙を開け、最初の行に目を落とします
読み進むうちに、はじめて読んだ時と同じ感動が新鮮によみがえってきます
忘れていたわけではないのです
ただ、記憶の底に保存され、意識にのぼらなかっただけなのです
・・・・・・・・・・・・・
”オレは何で車椅子対応住宅なんて作ろうとしたんだろう?”
そんなふうに自問したとき、真っ先に想い浮かべたのが
車椅子生活を余儀なくされた伯母の姿であり
そして、その伯母を車に乗せて我が家を訪れる伯父の姿だったのです
車椅子生活というものは、当人はもとより
車椅子を押す側の人にとっても、大きな負担となるものです
伯父伯母夫婦が帰った後は、妻とは、必ずこの件で話し合ったものです
乗降の楽な特殊仕様の乗用車のことや、住宅の作りについても・・・
妻はとりわけ、この問題に強い関心を持っていました
それは、彼女にとっても、切実な問題であったからなのです