片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

情に溺れた、献身的な愛を描いたミュージカル「“殉情”じゅんじょう」

2008-07-08 16:35:16 | 「映画・演劇」

雷鳴が鳴り響き、集中豪雨に見舞われた火曜日早朝、数ケ月ぶりに宝塚バウホール“開場30周年記念”バウ・ワークショップ宙組公演のチケットを友人が入手、歌劇好きの「4人組」で出掛ける。
 
御殿山~すみれが丘へ車で廻る時分は雨もあがり、駐車場から大劇場まで傘無しの杖歩行に恵まれる。
 次代を担う若手スターの登龍門として役割を担うバウホールは500席という小劇場ならではの一体感が強く感じられる好きな劇場です。
 今回は宙組の若手「早霧せいな」「蓮水ゆうや」が主演、谷崎潤一郎作「春琴抄」を題材にミュージカル化された<殉情“じゅんじょう”>の千秋楽、11時開演は満席状態でした。
 客席は宙組の若手スターを応援する若い女性のフアンフラブに占められ熱気が充満、ステージと客席の距離が殆ど無い当劇場は大劇場よりスターとフアンの親近感が好ましいです。
 毎回感じる事ですが宝塚の文化が継続されるのは次々に発掘される若手スター誕生とそれを支える新たなフアンクラブの芽生えと思います。
 明治時代の大阪を舞台に薬問屋の盲目の娘「春琴」に対する奉公人佐助の献身的な愛情を現代の大阪、下寺町の墓地でデートをしている男女が偶然寄り添って建てられた二人の墓石を見つけ、そこへ現れた郷土史研究家の説明が始まり物語が展開していく。
 主演者二人の素晴しい歌唱力と踊り、豪華な芸者衆の日本舞踊、コミックな丁稚・女中さんのからみに爆笑に包まれ、20分の休憩を挟んで150分の楽しく、涙を誘う宝塚風の愛の物語でした。