片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

大きな姿見に全身像を映し、感覚を研ぎ澄まし、身体の緊張をほぐして指先機能回復作業

2009-08-31 10:38:59 | 「リハビリ」

 

 8月末、週末の日曜日も全館250床リハビリテーションは全曜日継続される。
 2006年の診療報酬改定で発症後180日経過患者はリハビリ対象患者から外されるが最高3ケ月間のリハビリ中は祭日・土・日曜日も関係なくPT/OTの治療は続けられる。

今日も9:00からOT(作業療法士)の20分間のストレッチ(マッサージ)、肩甲骨の筋肉をほぐしていると親指・人差し指がしきりに動き出す。
 先生の説明では肩の前・後の筋肉がカチンカチンに緊張して短くなり、感覚的に物を掴む意識が強くなると、瞬間的に緊張させて反比例して邪魔している。
 「脳」が損傷し、運動神経が遮断され、指先が動かない事実は修復しないが微妙な範囲で指先が動く筋肉の働きを確認できたこと嬉しい事です。
 ストレッチの後はCI療法メニュー、①から先生の指導で始める、タオル動かしは左肘を意識して広げる⇒体を伸ばす・・・期待効果は肘の稼動力アップには背筋の力を緩めて指先の動きを活発にする。
 肘を伸ばす・引く動作は筋肉の緊張を緩める効果をもたらすので姿見で体の柔軟性を確認しながらゆっくりと行う、引いて元の態勢に戻ると指先がダラリンと伸びるのが感じられる。
 その直後にオジャミを摘むと親指・人指し指・中指の3本で掴む事が可能となる。
 何か直覚的に体が覚えたようで嬉しくなり単純動作ながら夢中に取組む。


「オジャミ」をつまむ・・・“摘む指先作業”に集中、CI療法メニューが決まる!

2009-08-30 10:02:53 | 「リハビリ」

 

 2日間に渡ったCI療法施術前の左上肢簡易機能検査では昨年の成績と比較して所要タイムは40秒台が20秒台に縮小されているが指先を使った微妙な作業は改善傾向が見えない。
 肩甲骨・背筋
筋肉の緊張が指先の動きに支障を招き、親指が内側に曲がる現象に現れている。
 
肘を曲げる・伸ばす動作も伸ばす筋肉が張っていて肩まで指が届かない。
 自己訓練で緊張筋肉をほぐし、ほぐれた感触を体が覚え、感覚を目覚めさせ細かい指先を使うCI療法メニューがスタッフから提案される。
 担当のY先生を中心に4人のCI療法担当メンバーが検討され、7項目の実施項目を頂く。
 昨年と比べ内容はグーンと簡単になり、回数も激減している。
 ①タオルを動かす(肘を意識してゆっくり伸ばし、引く)②斜めのテーブルで木のブロックを動かす③大ペグ(親指と人差し指でペグを移動する)④おじゃみを移動する⑤ペットボトルを左手で持つ⑥下へ手を伸ばす⑦棒を左右に振り回す(手首の回転)・・・指先を使う簡単な作業ながら「パワーリハビリ」の筋肉トレーニングで鍛えた筋肉が指を動かす掌・腕の二頭筋の伸ばす筋肉の硬直をもたらし、困難至極の動作となる。
 タオルを動かす際も硬直で指先が曲がる指を無理矢理に伸ばして動かすと逆反動で固くなっていく。
 先生の指示は肘を意識してゆっくりゆっくり肩の力が抜けるのを意識しながら動かすように再三注意される。
 午前・午後自主トレを含み5時間のリハビリの後は16:00からPT(理学療法士)の40分のストレッチ、仰臥姿勢からうつ伏せ姿勢で上肢・下肢を含む全身のほぐしが疲れを一変に解消してくれる。


イライラが増幅する、簡易上肢機能検査器を使用してマヒ側左手の機能検査

2009-08-29 15:13:00 | 「リハビリ」

 9時就寝、6時起床のスケジュールに従って2日目、洗面後朝食7:45分迄はパソコンに向かう。
 室内ではインターネットが使用できないので持参したUSB並びに現物写真と手紙の整理に取り掛かる。
 USB・ピクチャーに取り込んだ写真を保存・削除の選択の後、大項目毎のフオルダを作成して各フアイルを収納する。
 手紙類も同様な方法で取捨選択の後、スキャナーが無いのでエクセルに打ち込み、デジカメで撮って挿入を行う。
 結構古い昔の思い出が多く、整理しながらも暫し往時に引き戻され楽しいひと時です。
 9時からOT(作業療法士)Y先生の指導で昨日と同様のCI療法施術前の簡易テストが行われる。
 酒井医療器株式会社が作成した「簡易上肢機能検査器」、左右に大きなスペース・上部に小さなスペースを設けてあるボックスが卓上に広げられている。
 ゲーム始めの約束事は①利き手の右手も同じ作業を行う②途中で失敗すると元に戻り再開するストップウオッチで計測するので早く行う。
 用意された小道具は・野球ボール・ゴルフボール大の木製ボール・長方形の木片・皮製のトランプ・パチンコ玉・マッチ棒大の鉄棒等数量は5ケ~7ケ・・・「用意」、「始め」の合図で右手から指示されたスペースに移動する。
 利き手で摘み、運んだイメージを体に、感覚に記憶させその要領をイメージしながら麻痺手の指を使って運ぶ。
 大きい物は辛うじて成功するが細かい物は時間の経過と共に緊張が増加して指先が屈曲を始め摘めない。
 今回はタイム設定はないが先生の判断で不可能な作業は中止される。

ビデオで撮って、2分間の継続作業が求められるCI療法施術前のマヒ左手機能チエック

2009-08-28 13:06:11 | 「リハビリ」


 昨夜は院内冷房対策にそなえ着込んで就寝したところ、深夜に暑くなり薄着に着替える。
 夕食後、同室の4人で「脳卒中」後遺症とリハビリについて話しこんでいたところ消灯時間の10時に到る。
 CI療法2回目の私は全館フリーで自由に移動が出来るが行動が制御される車椅子の皆さんには羨ましく感じられ、いささか行動を慎重にする必要性を感じる。
 今日は午前・午後もCI療法受診前の麻痺側左手の機能チエックが事細かに行われる。
 前提条件は①ビデオ撮影する②指示する動作は予行練習を行わない③出来なくとも2分間は作業を継続する。
 始めは簡単な作業から始まる、机の左に座り、OT_(作業療法士)先生のスタート合図で麻痺手を机に置く、次に机に長方形の箱を乗せ、マヒ手を置く、更に箱を二つ重ね、左手を乗せる。
 徐々に細かい作業に移る⇒ボールペンを握る⇒クリップを摘む⇒サイコロを三ツ積み重ねる⇒鍵を取って開錠する。
 機能全廃の左手を机の上に上げ維持して、機能を全く失った手首をコントロールしながらの作業は小さい物になるほど困難を極めイラだって来る。
 大きい物では左の椅子に置かれた丸い取っ手のついた軽量物を掴んで机に移動する。
 健常な右手を使用しての作業では至極簡単ながら麻痺上肢を使用しての作業は複雑を極め、延々と続く単純動作はイライラが重なり、ストレスが貯まって来る。
 しかし、昨年も経験しているので不可能であった作業が出来る喜びもあり、2回目のメリットも感じられる。


昼食で始まったCI療法(上肢機能回復訓練)一日目

2009-08-27 17:30:44 | 「リハビリ」

 

 2回目のCI療法(constaind-induced movemento therapy) 、入院治療の機会を頂戴した「関西リハビリテーション病院」へ家内と二人、車で176号線を豊中方面へ走る。
 麻痺側左上肢は自分の意志で机上に上げる所まで回復するがペッドボトルを握るまでには到らないので指・手首の動きを回復する可能性を求め、1年4ケ月ぶりに再挑戦を行う。
 
指定された10:00に到着、受付で書類・保険証を提出して保証金5万円を納め、3階310号室に3週間分の衣服、洗面セットを収納して一日目がスタートする。
 4人部屋ながら余裕があるので手狭には感じない、先方からご挨拶いただいた隣室の方は穏やかな感じの60歳後半の男性でした。
 「脳内出血」で入院2ケ月目、右マヒと言われながら拍手は出来るし、車椅子からの立ち上がりも支障が無く、お喋りもスムースにされながらも、私を見て羨ましがられる。
 此方は発症後6年経過しても手を合わせての合掌も出来ない状態が続いていて、改めて「脳卒中」後遺症の百人百様の実態に思いが馳せる。
 主治医のM先生(副院長)の診断を受けて午前中のスケジュールが終わる。
 早速、運び込まれた昼食、同室の方は皆さん揃ってデイルームでの会食となるが自立が条件の私は自室のテーブルで摂る事が出来る。
 午後は今回担当のOT(作業療法士)Y先生(35歳)を紹介され、問診の後、今回の機能回復希望を聞かれ、ペットボトルの栓を開封する際、麻痺左手で握り締め右手で開栓が出来るようになりたいと申し上げる。


急募!“水害ボランティアIN佐用町”の大看板が掲示されたボランティア活動センター

2009-08-26 17:00:46 | 「ぷらざこむ 1」

 

 早朝から高気圧に覆われ晴れるが,昼頃に雲が広がり、暑さも収まり秋の気配が感じられる。
 8:30分,
行きつけ安倉南の散髪屋「ポワール」に2番目客で入り、整髪・顔剃り・洗髪を済ませ、スッキリした気分で「ぷらざこむ1」に出勤する。
 入り口事務所のボランティア活動センターに大きな看板で“急募!水害ボランティアIN佐用町”と見事な手書き文字で書かれたポスターが目に飛び込む。

伺うと現地から要望で先週9回の復旧支援に加えて週末の29日(土)、30日(日)の二日間現地支援のバスを出す事になりボランティアグループに呼びかけての急募集となりました。
 ホームページ「宝塚福祉コミュニティプラザ」の<ぷらざこむ1>のブログ“アルバム”に先週支援活動された女性ボランティアさんの活動報告を掲載する準備に取り掛かる。
 19日に復旧活動に従事されたVグループ外出介助の会Fさん、「持参する物が色々書かれていたので余分に持って,
大変な荷物で行きましたが現地には全て揃っていて体一つでも充分という状況でした」。

 活動の内容は「泥のかき出し、運び出し等重労働もありますが大きな家が多いので建具などの数も多く、これらの泥落としや洗浄といった女性でも出来仕は沢山あります」とのお話です。
 一軒の家に20人のボランティアが入りましたがそれでも片付きませんとのご
   報告に改めて今日の急募の意味が理解できます。
 水曜日,
昼食の毎回メンバー3人で「パーチエ」昼食中、受付ボランティアのU氏は今回現場に行けないので6月政府から戴いた「定額給付金」の中から現地へ郵送されたお話しを聞き、Fさんを含めてボランティア精神に触れ、感動しました。


事前情報無しで感動した心が温まるストーリー・・・“映画”「南極料理人」

2009-08-25 17:06:47 | 「映画・演劇」


 毎月一回の映画「鑑賞日」の設定は、お互いのスケジュールがお盆休み、仕事等で都合が付かず、やっと本日25日4人揃って「西宮ガーデンズ」へ映画と昼食会に出掛ける。

 事前に映画情報をキャッチして目的映画を鑑賞するのでなく、4人の都合の良い日に<シネ・プレックス>に行って、スクリーン10館から上映時間を参考にしながら選択するのも楽しみの一つです。
 10時過ぎ、8月も末、夏休みも終わりの25日というのに子供向き映画を目的に来場する親子が多く、待合のサロンは大賑わい。
 大作・話題作は9月上映に集中、成人向き映画は少ない、到着時間から11:30分前後の上映々画を探すと「南極調理人」というタイトルを見つけ、何の予備知識も無くチケットを購入する。
 待合サロンにてコカコーラ・キャラメルコーンを飲みながらお互いの携帯電話を取り出して情報の交換をしながら90分余りを過ごす。


 指定のスクリーン7番に入場するとお客さんの入りの多いのにビックリ、私達と異なり、内容を理解して指名来場した人ばかりですから俄然質の高いストーリーを期待して胸がワクワクする。

 南極観測隊員の西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を堺雅人を主演に映画化、究極の南極単身赴任8人の隊員が遊んだり、研究したり、喧嘩したり、ふざけあったりして過ごす中でそれぞれに悩みが現れるが深刻な問題にならず、ホノボノ暖かく展開する。
 海上保安庁から派遣された西村(堺雅人)料理人が豪華な食材を使って献立するフオアグラ・伊勢海老・松阪肉ステーキ等南極料理法を通じて描き出される男たちの生活と人間模様に心優しくがなる。
 思いがけなく、本年鑑賞映画の中でも佳作に匹敵する映画に対面して大満足する。


布団から起き上がり、座位の前屈も可能になった「気功クリニック」

2009-08-24 16:06:44 | 「リハビリ」


 早朝8:30分、2週間ぶりに6回目の「気功クリニック」へ家内と二人訪れる。
 中山寺周辺、176号線を右折、二つ目の信号手前を右に入るが道路工事中、警備ガードマンの誘導で駐車場に入ると先生がご自宅周辺のお掃除されているのに驚く。
 2階の部屋で横になっているようにご指示を頂き、癒しの香りと特定の「氣」に包まれたお部屋の中で仰向けに大の字で横になる。
 不思議に心が安定した状態に捉われ、伸び伸びとした上肢・下肢と相俟って心身がゆるんだ状態になる。
 出来たらこのままの姿勢で30分余り、寝たい欲望に駆られる。
 つつ伏せ(伏臥位)になって施術が始まる。

先生の指先に氣を集中された左手が腰椎、右手が股関節を押えて治療が進む、押えた箇所は拳骨のような感触ながら周辺は暖かく血流が奔流する。
 左上肢・下肢機能が全廃となって6年、使用しない筋肉は硬直が進み、左手・左足の湾曲化は筋肉トレーニング<パワーリハビリ>のお陰で防止されているが上向きになると外側に曲がっているのが自覚される。
 先生は手を使って下肢に逆捻りを与え、関節の動きを良くして治療される。
 次に強烈にアキレス腱・ヒラメ筋を揉み解され、「痛みは」と聞かれるが疼痛は解消してむしろ快さが体に流れる。
 快感の後は「ウー」という悲鳴を伴う肩甲骨の深部筋肉のほぐし、先生は右肘を使って筋肉の急所を柔らかくするべく体重を掛けて数回押し込められる。
 最後は苦手の座位から前屈、6回目で分かった事は始めは気持ち良く、後半に厳しい治療が行われる。
 座位からの前屈姿勢は家内も手伝って前に廻り両手を引っ張り、先生は後ろから硬直背筋をほぐしながら、体重を掛けてグイグイと前屈姿勢を矯正される。


来週末の「リハビリ入院」に備えて必要書類の作成と準備に取り掛かる

2009-08-23 14:14:01 | 「リハビリ」


 近畿地方は気圧の谷が通過して曇り空が広がる、発達する雲のお陰で直射日光が遮られ、連日の猛暑は衰えを見せる。
 季節的に本日は二十四節季の一つ「処暑しょしょ」、暑さが峠を越えて後退し始める時期が来る。
 毎夏、高校野球の準決勝・優勝戦がこの時期に当たり、熱闘甲子園の終わりと夏の終わりが同時となり、去りゆく季節の寂しさが感じられる。
 気持ちを落ち着かせるべく、宿題の行書お手本を見ながら、習字の稽古に取り掛かる。
 センチメタルな気分に加えて、来週末の3週間リハビリ入院に対する高ぶる気分とが入れ交じり、あれこれと思惑が広がる。
 2枚の行書を書き上げ、日付・氏名を記入、次回の添削に提出する準備とする。
 11:00、準決勝戦、県岐阜商(岐阜)-日本文理(新潟)の試合が満員札止めの甲子園球場で始まる。
 報道によるとベスト16で地元勢が姿を消したに関わらず、累計入場者は80万人を超すという人気だそうです。

 入院手続きの書類は保険証を添えて、入院申込書へ本人署名と捺印に加え、保証人の氏名住所と捺印を揃えて用意する。
 テレビ・冷蔵庫の利用は「電気機器レンタル利用申込書」に記入、これにも保証人の記入が必要。

 入院案内を読みながら必要なものを書き出し、書類と共に鞄に収めて完了する。
 甲子園は第一試合日本文理(新潟)が決勝戦へ進出を決め、第二試合、花巻東(岩手)-中京大中京(愛知)が始まる。
 今春選抜準優勝の花巻東のエース投手が昨日の試合で背中の筋肉痛を訴え控えに廻り、先発は2番手投手、心配どうりに中京の強打陣に捉まり、前半戦から一方的に展開する。


熱闘甲子園をテレビ観戦しながらの“筋トレ”、<パワーリハ>今夏皆勤賞は「水分補給コップ」

2009-08-22 16:02:50 | 「パワーリハビリ」

 

 暑い夏はどうしても家に閉じこもりがちになり、結果体力を消耗する事になるので今日土曜日も連続して(医療法人財団)オーロラ会パワーリハビリに出掛ける。

 6機種9種類の“筋肉リハビリテーション”の運動中はひとつの運動が終了するたびに水分をたっぷり補給、麻痺側の左上肢・下肢を中心に体を動かす事は夏バテを防ぎ、体力の増進に役立つと思う。
 
9:55分、送迎車に乗り込み宝塚ゴルフ場周辺に来ると多数の警備係員が来場する車とバス乗降客の整理で大混雑状態。

 1昨日から始まった「関西オープン」に石川遼が出場するのでギャラリーが電車・バスで詰め掛け、付近の住宅地へ不法駐車が無いように週末、第3ラウンドの21日、大勢のガードマンによる厳重な取締りが行われていた。
 
トレーニングルームの壁面には“暑い夏を乗り切ろう”<夏限定!皆勤賞>のポスターが掲示され、8・9月の2ケ月間休み無しに通所された方に特別皆勤賞として“水分補給コップ”をプレゼントとありました。

 今日も意識して9回のドリンクはコップ半分をたっっぷり補給する。
 11時から第91回全国高校野球、大会第13日準々決勝帝京(東東京)-県岐阜商(岐阜)の熱戦を観戦する、

 岐阜商、前半戦で早くも走者二人を置いてホームランが飛び出し、帝京の反撃でグイグイ・・・球趣を盛り上げていく。
 1955年来の高校野球フアンの目から見れば出場選手の抜群の身長・体格から繰り出す投球150㌔台のスピード、豪快なホームランに加えて華麗な守備、は真夏の楽しい夢のひとつです。