片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

「劇的」な回復は?微妙なプラス変化に満足、悔いなく残り5日リハビリ専念・・・

2012-10-31 06:55:49 | 「リハビリ」

 「ボトックス注射」リハビリ入院も残り5日、昨夜入院以来お世話になる看護師Fさんに爪を切って貰いながら、入院オリエンテーションを振り返り、「3週間位は早く過ぎるね」と互いに述懐する。
Fさんは9年前の初期急性リハビリ時、社会復帰への第一歩を踏み出す基本指導頂いた「西宮協立リハビリテーション病院」に勤務されていたと伺い、改めて恵まれた「人の縁」に感謝する。

              

 阪急バス「中央環状芝原口」停留所散歩道に降り立ったのは6:30分。中央環状線沿い道路は、早朝ランニングに汗を流すランナー、犬の散歩に歩く人が行きかっている。
 突然「ゴーッ」と大きな音に驚くと頭上を「守口東行き」モノレールが通過していく。
                

 リハビリ入院も効果を確認する事後テストが始まり、今回も麻痺上肢・下肢共に劇的な変化は自覚出来ないがそれぞれに微妙な変化は認められる。
 「上肢」は仰向き睡眠が可能となり、麻痺手を膝に置くことが常態化しつつある。
 「下肢」は、歩行姿勢が右足踏み出しに変わり、「「分銅廻し」が小さくなった。
 歩行姿勢の改善は疲労蓄積防止につながることを実感、喜寿から傘寿に向かう後期高齢者には疲れないことは大きな喜び。
 医療法では「発症後180日経過、後遺症患者はリハビリ治療の対象にならない」項目がありながら、医師の診断で痙縮筋肉を緩める「ポツリヌス菌」注射リハビリ入院を許可頂いた、「関西リハビリテーション病院」との出会いに感謝する。

 本日は入浴日、洗面器に固形石鹸・バスタオル・タオルを準備、シャツ・下着を全て取り替える。
 朝食後1階売店へ降りて産経新聞購入、スポーツ欄で日本シリーズ第3戦日本ハム7-巨人3を見て安堵する。
 昨夜は就寝時まで、5-2でリードしていたが睡眠ペースを崩さないために床に入った。
 10:20分、ナースステーションから入浴案内、左片麻痺専用バスに、本日はスタッフ介助無し、一人伸びのびと長方形バスに両足を伸ばしゆっくりつかる。
 左片麻痺専用長方形バスは入院時のみしか利用出来ないので10分余り意識して麻痺左上肢・下肢を丹念にマッサージする。
 11:20~12:00 2単位40分のOT(作業療法)、担当のM先生は本日午前のみの勤務、ローテーションの都合上、午前・午後勤務を組み合わせて勤務表が編成されていると伺う。
 2階トレーニング室の高いベッドに仰臥・横寝姿勢でタップリ左上肢をマッサージ、特に肩甲骨周りをほぐし、上下・左右に動かす巧みな手技は素晴らしい。
 今冬、再発が心配される麻痺肩甲骨痙縮からくる疼痛防止対策運動を復習、両手を広げ肩の位置から肩甲骨を挟むように押し込むこと5秒、前で両手をクロスして肩甲骨を広げる。
 M先生からOKを貰うまで10数回繰り返し、「肩甲骨柔軟体操」をマスターする。
                   

 14:00~14:40分2単位40分のOT(作業療法)担当は初日事前テスト指導の小柄なU先生、左上肢のリラクゼーションを受診後「オジャミ」・「小ペグ」・「オハジキ」を使っての作業療法。
 リラクゼーションという用語はU先生に教えて頂く、「理学療法」を発明したアメリカには体を癒す「按摩アンマ」という手技はなく、外傷・脳卒中で損傷した体幹治療には「ストレッチ」・「リラクゼーション」の考えから骨格・筋肉の修復を図ると聴く。
 「小ペグ」の摘みは割合順調に進むが指定されたタオルの上に落とす作業に手こずる。その時にU先生から「離す」のでなく、「力を抜く」と一言アドバイスに、「目からウロコ」・・・イメージが180度転換して、「離す」作業がスムースに捗る。
 15:20~16:00 2単位40分 M先生 PT(理学療法)、今回の入院機会に短下肢装具に切り替えたい希望を申し出していたが今日は病院備品でテストを試みる。
 借用品は足の大きい自分にはフイット、長さも短く装着も簡潔、トレーニングルームで一周後、平行棒内で姿見を見ながら練習。
 心配したグラツキも起こらず、軽い分だけ麻痺足を振りだすには楽で室内では全然問題が感じられない。

 先生のホローを貰って外周を一周、登り坂も爪先が引っ掛かることもなく歩行、駐車場の路面状態は最悪でヤヤ爪先がスムースに振り出せないが概ね問題が無い事が判明する。


片半身不随歩行に絶対条件は「踵」・「膝」機能回復、現状の限界機能を認識!

2012-10-30 06:54:30 | 災害天候

 一段と冷え込む、宿直勤務看護士さん早朝巡回時と同時に洗面を始め、国道沿い散歩道へ到着時は6:30分、早くも館内清掃男性スタッフは入り口周辺の清掃、樹木への散水を始めておられる。
          
 柴原交差点を北へ上がったコンビ二から買い物を済ませた顔見知りの男性患者さんが袋を手にスタスタ歩いてこられるのが目に入る。
 入院患者さんのリハビリ治療症状は正に多種多様、この方のように何を目的に治療入院されているのか外観から不明な人も見受けられる。
 昨夕方乗り合わせたエレベーター内、1階へ降りる際、車椅子のご主人を介助されている奥さんが「お父さんも歩けるようになったらいいね」と囁かれたのが印象的に耳に残る。
               

 カーテン仕切られた病室内、東側に向いた机で昔の3年連続日誌のExcelへの入力操作に取り掛かる。1995.1.17「突然の縦揺れ、ゴーゴーと音が感じられる横揺れに目を覚ます、家人の上にタンスが倒れそうに見えた瞬間、覆い被さったのが5:54分、1階へ降りると台所・居間の収納家具・食器棚が倒れ、散々な有様。片付けは家人に頼んで会社へ歩行出勤に出発時は8:30分」・・・17年前の阪神・淡路大震災当時の悪夢がよみがえる。
 今でも家族が当時を振り返ると「お父さんは家をほったらかして出勤した」と非難される。40年弱の会社勤めの間、家族より仕事優先にしてきた生活を振り返り、良き時代を過ごせた幸せと家族の支えに改めて感謝する。

 9:00~9:40(2単位) 本日OT(作業療法)は5階病室に於ける療養日、2階トレーニング室の集中するリハビリを調整するため、週に1回は3・4・5階交互に、ベッド・ディルーム・廊下にてのリハビリテーションが定められている。
 M先生、掛け布団を外し、ベッド左側に正座され、麻痺左側「肩甲骨」下に手を挿入して巧みに周辺筋肉をほぐし、「肩甲骨」を上下に動かす。
 この部位を自力で稼動が出来ると硬直緩和に役立つと教わる。
 退院後「肩甲骨」を自らの努力で稼働せしめる体操を教わる、椅子に姿勢を正し、背中にシワを寄せるイメージで「肩甲骨」を挟み込み「5秒維持」して、両腕をクロスして両肩を前に突き出す。

 就寝時の麻痺左肩の疼痛予防に最適運動、厳冬期には、硬直を起こして痛みを招く事が予想されるので帰宅後は日課としたい。
 麻痺左上肢のストレッチを済ませベッドへ横座りして、「オジャミ」を摘んで離す作業を繰り返す。
 終了後家人来院、明日の入浴に備え、着衣全部取り替え、高校生孫の修学旅行「ディズニーランド」土産を持参してくれる。
 11:20~12:00(2単位)OT(作業療法)、80分継続より、2時間休憩してからの2回に渡る作業療法はストレスが上手く発散し、新鮮な気持ちで取り組める。
 2階作業療法室のテーブルに座って「小ペグ」の摘んで離す作業、M先生は肩に力が入らないように補佐していただき、指先も微妙に巧みなリードで摘み・離す作業がイメージ出来る様に指導頂く。
 肩に力が入らない状態では時々「スーッ」と摘み、「フワーッ」と離したイメージが湧く、その際はイメージが先生にも伝わるのか「上手く掴めた」・「上手く離せた」と褒められ、意識が更に高揚してくる。
            
 14:20~15:00(2単位) PT(理学療法)、2階理学療法室にて、M先生指導の元、歩行機能回復に絶対条件の「踵」筋肉(アキレス腱)を緩和する「起立台」に10分間、「膝」感覚を失い外へ広がった患者はベルトで固定する。

               
 幸い膝は、椅子に座って持ち上げは不可能ながら、湾曲していないので「踵」のみに集中する。
 終えてから10日前に測定した歩行速度の事後検査、10㍍歩行タイムは、2~3秒は遅れているが事前の左足スタートが右足スタートに修正され、「分銅回し」が改善され姿勢が良くなったと先生の評価を頂戴する。
 自分自身も疲れを感じないで楽に歩けたイメージが満足感を伴う。


片麻痺「8年自己流歩行」改善、理学療法士提案3項目

2012-10-29 06:49:13 | 「リハビリ」

昨夕は雷鳴轟く、今朝は深み行く秋空が晴れ上がる。
 表玄関から国道へ降りる散歩道到着は6:40分、傾斜地をZ字の如く折り返す、「ススキ」が生い茂る両手すりつきのスロープは歩きやすく緩やかな降り登りは、リハビリ歩行には最適歩道。
                                                    
 東行き国道176号線は通勤車が満ち溢れ、箕面線と交差する柴原交差点は大混雑模様、青信号で一斉に飛び出した車は新御堂筋を目指し、エンジン全開の大騒音が鳴り響く。
                                                                                             

 「さくら図書館」にて大休憩、今週いっぱいとなる入院リハビリテーショ、PT(理学療法)M先生から提案された歩行改善は三項目に絞られる。

                
①右足を大きく振り出す ②両足とも 踵から着地する③右膝を伸ばして右足を振り出す・・・沢山な注意点を反芻しながら歩くと頭脳が大混乱を起こし、歩行姿勢もチグハグになるので簡潔にして要領を得た三つを金科玉状と心得る。
 PT M先生は3項目をパソコンで打ち出し、病室壁に大きく掲示、入院中は寝ても覚めても、意識し頭脳に反復する。
 9年前「西宮協立リハビリテーション病院」退院後、地域包括支援センターSW(ソーシャルウオーカー)から勧められた、「車椅子生活」に反発して、家人の介助支援で兎に角歩行を目指し、距離は50㍍から100メートルと伸ばし、歩行範囲も自宅周辺から公園・スーパー・宝塚福祉コミュニティプラザと広げてきたお蔭で、現在は一人で梅田・三宮へ行ける歩行力をつけることが出来た。
 しかし、歩行は少しも楽にならず、疲労は蓄積するばかり、下肢筋肉を鍛錬することが疲れを取り除く最適方法と、懸命に「マシントレーニング」に取り組むも大きな効果が得られない。
今回の「リハビリ入院」PT理学療法でご指摘いただいた疲れない歩行姿勢を保つ3つのポイントを大切に、今後は「距離を伸ばす」・「早く歩く」は一切忘れ、<ゆっくり><基本を忠実>をイメージして行きたい。
 8:00 NHK朝ドラ「純と愛」、従来のヒロイン像とは異なる脚本家の狙いは?今後の展開が全く予想できないが今週の題は、どちらが旅人のマントを脱がすことができるか、イソップ童話「北風と太陽」、二人の会話を楽しみながら朝食。
 9:40~10:40分3単位 PT(理学療法)、担当 A先生、初めて担当の先生は外周一周を歩行して、姿勢・麻痺足・右足の使い方を観察され、指摘された2点は
①麻痺足の中殿筋の使い方が弱い ②杖が高すぎる。
                     
 足を前に出す筋肉はお尻から伸びる中殿筋がキーカードを握っている、麻痺で中殿筋は動いてくれないが練習で動かすには階段の乗降訓練が最適と教えられる。
 1階ロビー内の二十八階段を使用してトレーニング開始、先生は乗降共に「2足1段」を求められる。
 麻痺足に体重を乗せ、右足を1段目に掛けて麻痺足を振り出す、この際に「中殿筋」が動いてくれる、次の右足を上げる際に麻痺膝を緩め・伸ばす動作が伴う。
 降りは右足を1段目に、同じ段に麻痺足を降ろす、1足1段に比べ足を振り出す「中殿筋」を鍛える事に繋がる。

 二つ目ポイントは「杖」、調節の効くステッキを持ってこられ、試行してみると実にフイットする。
 杖を着いた時の肘の曲がりが浅くなり、支えられている感じより体の一部に収まった気持ちがする。
 現在使用の「杖」は木製、院内に調節器具があるのでカット出来ますと言われ、調節をお願いする。

 

 


上肢痙縮にボトックス注射液副作用の「同意書」提出、効果が待たれる2週間

2012-10-28 06:51:46 | 「リハビリ」

 
 曇り空が広がりシトシト雨が降る、洗面後ベッド横座りのストレッチ体操を済ませ、階下玄関に立ったのは6:30分、毎朝一人 玄関脇喫茶店に車椅子座上されている男性患者さんから「雨が降っているよ」と声を掛けられ、少々の雨を冒して地表が濡れている車寄せから国道176号線へ下るスロープコースへ。
       

 両側手摺の付いた玄関へ至る道路は、来館歩行者の専用道路、折り返しがついた歩行が長い道を利用する人は無く、大半は車専用登り坂を利用される。
 顔に雨がかかりだし、院内に戻り、缶コーヒーを飲みながら休憩。
 冷たいコーヒーを右手に、入院10日間を振り返る。
 脳卒中によって生じた運動機能障害は、筋肉が緊張しすぎて手指が握りこまれ開かない、ひじが曲がる、足先が足の裏へ曲がってしまう症状に、苦しみ悩まされる「上肢痙縮」・「下肢痙縮」。
 筋肉をゆるめ、緊張を抑える「ボトックス」治療で緩和を試みる。
 注射に際しては副作用(脱力・筋痛・発疹)を認める同意書に、
 本人・家族の署名捺印して提出している。
 ポツリヌス菌が作り出すA型ポツリヌストキシンという天然の蛋白質を有効成分とする薬を、緊張する患部(大胸筋・僧帽筋、二頭筋・掌等)に注射する。
 この薬の効果は2.3日~2週間で現れ、通常3~4ケ月持続するといわれ、その後時間の経過とともに徐々に効果が消失し、神経の働きが回復して元の状態に戻ると主治医から説明されている。
 効果期限2週間は眼前に到来、今回も劇的な症状改善は未だ現れていないが、諦めずPT・OTによる療法指導で筋肉をゆるめ、緊張を抑える効果を期待する。
 8:00 MBSテレビ「サンデーモーニング」を観ながらの朝食中、携帯にコールサイン、画面には懐かしい「脳卒中」友の会 仲間Iさん表示され、「今日の交流会は雨で欠席する」との連絡であった。
 只今リハビリ入院中と申し上げたらビックリ「貴方は勇気のある人」と褒められ変な気分、「今日の交流会はO会長にお願いしています」と了解いただく。
 今日は入院以来2回目の日曜日、療法・看護治療は休まない365日リバビリテーション病院は医師・事務職の出勤が無い土・日曜日は静寂に包まれる。

 本日の療法予定はOT作業療法は4単位(40分)、午前と午後に分かれ、PT(理学療法)は午後に2単位(40分)、上肢機能回復訓練を主眼とするOT作業療法がお昼を挟んで分かれるのは患者には非常に有難い。
 最初の20分ストレッチ、残りの20分は細かい作業療法、不可能な作業に先生の介助支援を貰って成功体験をイメージすることは結構ストレスに直結して精神的に疲れる。
 本日のスケジュールでは2時間余りの休憩が設けられ、午後は新たな意欲で挑戦出来るので嬉しい。
 10:20分 OT作業療法 2階トレーニングルームの高いベッドに仰臥姿勢、肩甲骨まわり筋肉を充分に解して貰ってから右横寝姿勢、就寝中の麻痺肩の疼痛は左肩甲骨筋の硬直が痛みを招いている。

 左肩甲骨筋を巧みに押さえ、手技でグルグルと回転を行われる。
 上肢機能全廃となってから動かしたことのない左肩甲骨が回旋、不思議に疼痛はどの部位にも感じられずむしろ心地よい気分に浸る。
 テーブルに戻ってからは、M先生の介助支援を貰って「おじゃみ」・「硬貨」・「ビー玉」を掴んで離す作業療法。

  再び、昼食を挟む2時間強の休憩後
 
13:00 OT作業療法、テーブルに座ってストレッチの後、「親指」・「人差し指」 でモノを摘んで離す練習に集中する。
 M先生の微妙な指の手助けを頂いて、「親指」・「人差し指」の間にオジャミ・木片サイコロ・小ペグを挟んで肘を前に伸ばして離す
 実に単純動作ながら「触れる」・「触れた感触」・「離す皮膚感覚」を脳にイメージ、数回の動作中両者ともに上手くイメージ出来た時は、二人目を合わせて歓声を上げる。
 次に洗濯挟みを持ってこられ、介助を頂いて挟む「はさむ」動作を繰り返す、一人では挟みきれないが巧妙な援助で自分の力で押さえた成功体験が頭脳に届いているようだ。
 「離す」イメージは台所スポンジを、「親指」・「人差し指」の間に挟んで軽く押さえた後のスポンジ表面から指が離れるイメージを描いていく。
 スポンジの感触がフイットしたようで今後手元に置いて感触を体験継続して行きたい。


缶入り”カフエオレ”飲んで喜び噛み締める早朝散歩、週末の10日目!

2012-10-27 07:14:23 | 災害天候

    

キリット冷え込む6:30分、爽快な青空が広がる秋一番の好天気、楽しみの散歩は、南降りコースから右折して西行きコース。
     

 国道176号線沿いは病院勤務者の自転車置き場、早朝から朝食支度の厨房スタッフの出勤者が見受けられる。
 花壇造りもされていて草花が咲き乱れている、コースとしては一本道でないのが歩き辛い。
 「さくら図書室」にて朝の朝刊代わりに、インターネットを開きニュースをキャッチ、自動販売機からカフエオレ「BOSS」を購入、新発売されたマイクロマイクロソフトの新しい基本ソフト(OS)Window's8の全面刷新機能を調べながら、美味しくいただき、癒しの味に喜びを噛み締める。
 
8:00NHK朝ドラ「純と愛」を観ながらの朝食後、持参した 宮部みゆき著「楽園」下巻を読む。
 入院リハビリテーションのプラスはOT・PTの療養時間以外は好きなことに集中時間を持つことが出来る事にある。
 今回もパソコン・読書に集中する、パソコンは昔の3年連続日誌を持ち込み、Excelに文章打ち込みを行う。
 
9:40~10:20(2単位)PT理学療法、2階トレーニング室 平行棒内にてM先生ご指導の元に、①右足を大きく踏み出す②両足は踵で着地③右膝を伸ばして麻痺足を踏み出す・・・を繰り返し練習。
 懸命に取り組んでいると視線は足元に集中して姿勢が崩れてくる。
先生は全面に移動式姿見を据え、姿勢に注意を促される、鏡を見て歩くときは3点の注意項目を意識から離し、視線を前に前進、後ろ向きで戻って又前進を数回試みる。
 右足を中心に置くと麻痺足の歩幅は短くなるが次の運動動作「爪先を前に出す」がスムーズに行くことが体感できる。
 M先生のご指示通に、綺麗に且つゆっくりを目標に切り替え残る10日間を頑張っていきたい。

 10:40~11:00 入浴、タオルに石鹸をこすりつけ全身を洗ってからスタッフに背中をこすってもらってスッキリする。
 今日の全身入浴槽は右片麻痺患者用、手摺が左に付いているので戸惑う、右手をスタッフに委ね麻痺足から湯船に入れてから右足を沈める。
 左上肢・下肢機能全廃患者の自分が麻痺足で足で体重を支える事が可能ならしめることは、平生のリハビリ「パワーリハビリテーション」にて、体幹維持・腹筋、背筋強化に取り組んでいる御蔭と思う。
 両足を伸ばして朝風呂の快感を充分に味わう。

 11:20~12:00(2単位)OT作業療法M先生、入浴で疲れた体をベッドに仰向きで休んでいたところ、嬉しいことに先生は左肩甲骨周りのストレッチから始められる。
 手を肩の下に入れて、肩甲骨周りの筋肉を指圧・揉みほぐし、上部の隙間に指が入るが下部は固くて入らない。
 ピアノ線の如き、筋肉の起始・停止をコリコリと揉みほぐされ、此処の部位が柔軟になると腕の「外旋」・「内旋」が楽になると言われる。
 昔左腕は、右手主力を弱らせる為に「ダンベル」・「片手振り」等で集中的に鍛錬した期間があったので、運動神経が遮断されてからは「曲がる」力が硬直の因になっている。
 仕上げはベッドに横座り姿勢で、「おじゃみ」を掴んで離す作業、麻痺腕は肩の力を使わず、肘を体側に沿って持ち上げ、維持した姿勢のままで肘を前に伸ばす。
 過去2回の「CI療法」治療1回の「ボトックス注射」療法で幾多の先生から懇切丁寧にご指導を受けた「作業療法」を今回も繰り返している。
 完全治癒は不可能と自覚しているが機能回復に繋がる手段が残されている限り、挑戦は続けていきたい。

 


夕方自主トレ「右膝伸ばし」、焦らず一つ基本動作繰り返し

2012-10-26 08:54:31 | 災害天候

カラット陽気な天候、早朝散歩の出発時、入院8日目はいい日和に恵まれ、療法士に恵まれリハビリ気分も横溢する。
 回復期リハビリテーションを担当する理学療法士・作業療法士さんは豊富な体験を活かされ、患者個々に合わせた指導をされ、患者の社会復帰に取り組んで居られる。
 特に私のように発症後9年患者は歩行姿勢では悪い癖がつき、麻痺上肢は殆ど日常生活では使わないことからくる機能全廃の固定した状態患者への療法指導は困難と推察される。
 今朝は昨日指導されたT先生の「右膝伸ばし」1点に集中して外周一周に挑戦、東行きコースを右折して南降りコースに挑戦。
           
 病院南側は院内の空調・電気を管理する機械室が集中、道路に沿っては樹木が植えられ、林を想わせる。
 南側は東西に国道176号線・モノレール・中国高速道路が走る豊中市の交通大動脈が24時間が動く阪神地域の心臓部門。

          

 立ち止まりモノレール通過のデジカメシャッターチャンスを待っていると散歩途中「CI療法」受診中のご婦人から「写真を撮られるのですか?」と不思議そうに声を掛けられる。
 リハビリ専念、入院中の患者が暇を持て余して写真をとっているのですから余程変わった患者と思われたのでしょう。

          
 館内へ戻り、自動販売機ホットコーヒーを飲みながら警備員さんと談笑、正社員契約と違って、他に仕事を持ちながらの宿直契約をしてのアルバイトと笑って居られた。
 勤務中仮眠も可能、深夜の電話で起こされることもしばしばと苦労を語り、仕事と関西リハビリテーション病院勤務両立の喜びを口にされていた。
 病室にて今日の予定を見るとOT(作業療法) 4単位、PT(理学療法) 2単位、上肢機能回復が主力となる今回の「ポツリヌス菌注射」リハビリは、当然上肢リハビリを専門とする作業療法がメインとなる。

         
 昨夕の自主トレーニングは「起立台」・「雑巾掛け」を中止して、病棟廊下での歩行訓練、敢えて麻痺足への注意点は無視して、歩行時の①右足を大きく前に出す②右足膝裏伸ばし・・・の二つをイメージして、回数を頑張らず、ゆっくり淡々とウオーキングを楽しむ。
 9年間の歩行を振り返るとただ我武者羅に、初めは50メートル、更に50メートルを積み重ね100メートル、公園などで200~300メートルと距離を伸ばして自己満足をしていた。
 しかし距離が伸びても比例的に疲れも倍増、散歩を楽しむ余裕もなく唯ひたすら自己流を繰り消し 今日に至った。
 今回の入院で付属となるPT(理学療法)は、M先生のアドバイスに従って「綺麗な歩行」・「疲れない歩行」を覚えて帰ることを目標とする。
 OT(作業療法)は午前11時から40分(2単位)、午後1時から40分(2単位)と分割療法を受診する
 いずれも麻痺左半身のストレッチしてから細かい作業、麻痺親指、人差し指で、朝は「小ペグ」・午後は「木片サイコロ」摘み。
 M先生は、肩の力を使わないよう巧みに麻痺手を支え、微妙なタッチで麻痺親指、人差し指を開き、あたかも自力で出来たように「開き」・「摘み」・「離す」動作を30本繰り消し、成功イメージを頭脳に覚えさせる。
「小ペグ」の上に、肘を引き上げ、伸ばし、摘みが瞬間的に成功するとすかさず「上手に掴みました」と褒められ、ストレスを上手く分散される。
 5ミリ程度の「木片サイコロ」摘みは、触れた時の指の感触、木片の軽さ等が脳に与えるイメージが非常に柔らかく「摘む」指令が瞬間的に神経から発令された錯覚にとらわれる。
 午後3時 PT(理学療法)M先生、2階「起立台」にて10分間足首を伸ばしてから平行棒内にて「右足の踏み出し」・「曲がった右膝の伸び上がり」練習。右足の踏み出しから次の伸びあがり動作で麻痺足を前に移動することで「分銅回し」を抑制、右足主導の歩行練習を全面に大きな姿見をセットして繰り返す。
 上手に麻痺足を前に出す、連続動作が成功すると体が楽で疲れを感じない、「距離を伸ばす」・「早く歩く」は横に置いて、省エネルギーの歩行に切り替えたい。


頭脳混乱!利き足「膝」伸ばし、ステップ「大きく」、麻痺足と異なる「歩行注意点」

2012-10-25 11:46:39 | 「リハビリ」

 早朝温度は10度前後、病院玄関へ降り立ったのは6:30分、毎朝早朝散歩に外周を一巡するメンバーは数人、皆さん判で押したように入口右側西側コースからスタート、今朝は冷え込みより寒さを感じる。
 発汗を感じない散歩には絶好の気温、PT(理学療法士)M先生から指導された歩行の注意ポイント、①麻痺足の膝を大きく上げる②踵着地③麻痺足親指に体重負荷・・・を意識しないで体が覚えている範囲で「楽に」ウオーキングを楽しむ。
                 
 北行きコースを右折するとBMW・ベンツ等が停っている駐車場を通過する東行きコース、北側には紅葉・桜等の樹木が生い茂る緑地帯が設けられている。

              
 此処から病棟を見上げると5階建ての全容が眼中に収まる。外傷・脳卒中後遺症患者のリハビリテーション専用病棟として建設されているだけに、すべての施設は患者主体に整っており、特に感銘するのは2階~4階吹き抜けの「トレーニングルーム」。
                                 
 
 患者は治療中の姿勢から仰臥姿勢が多く、視線の大半は天井を向いている。南・西面のシースールから差し込む日差し、高い天井を仰ぎ見ると憂鬱な気分が穏やかになってくる。
            

 昨夕の自主トレーニングは(17:00~17:30)OT 作業療法室、患者さんが一人も居ない部屋にはOT・PTの先生方ばかり、小グループでミーテイング、数人で話し合い、実習生に指導されている。
 昼間の雰囲気と異なり、先生方は優しく微笑んだり声を掛けていただくが落ち着いた気分の「雑巾掛け”肘伸ばし”」にならない。
 卓上で「握り台」を前後・左右・円描き等に取り組むが状態を見兼ねたOT M先生が「肩に力が入っていますよ」と注意され、初めてこれは肘の機能回復訓練であったことを思い出す。
              
 

 朝食後「さくら図書室」にてインターネットを楽しむ、当室には寄贈蔵書(かなり内容が良い)が自由に病棟へ持ち帰りが許され、設置されたノートパソコン(インターネット接続可)は2台。
 持ち込みパソコンには、有線LAN対応のLANケーブルもセットされている。
 毎朝並んでネットを開く、患者さんは株式欄を開かれ、持参したノートに記帳、今朝は画面立ち上げに手間取っていると外付け付属機の釦を押すように教えられ助かる。

 本日のリハビリ予定はOT(作業療法)6単位、PT(理学療法)6単位、点数計算の医療法では1点が20分、急性期の患者・発症後6ケ月経過患者とでは定められた月間合計点数が異なる。
 9:00作業療法、2階トレーニング室の腰の高いベッドに仰臥姿勢、昨年お世話になったT先生から細かい作業始めのストレッチ、固いベッドに仰臥すると緊張していた全身筋肉が一挙に緩和されいくのを感じる。
 胸筋・広背筋を丹念に解され、肩甲骨の下に手を入れ肩を上下に動かされ、自力では不可能な麻痺腕の回旋をおこなう。
 肩周辺の筋肉が柔軟になったところで、先生の指示に従って、麻痺手を左右・上下に動かし、最後に麻痺肘の「曲げ」」「折る」、上肢機能回復のキーマンはこの肘力回復にある。
 肘が空間維持力を少しでも回復すると肩の力が抜けて、指先の「開く」・「閉じる」作業が楽になる。

 11:00 PT(理学療法)担当M先生お休みで、初のT療法士、昨夜麻痺左足の「こむら返り」寸前の症状を話すと、5階ベッドにて麻痺足のストレッチ、「脛骨筋」を触り、相当緊張していると言われ、揉みほぐされる。
 大腿四頭筋のマッサージ、足首の矯正等入念なストレッチを行われた後、歩行姿勢を見せて欲しいと言われ、病棟を一周する。
 廊下の手摺横に椅子を据え座った私に、先生は麻痺左足の爪先が引っかかる改善ポイントは右足にあると説明され、改善ポイントを①右足の膝裏を伸ばす②右足を前に大きくだす・・・実際に手すりを使って、麻痺足を出してから右足の膝裏伸ばしを数回、連続して膝裏伸ばしの後右足を大きく出す動作を、手摺に沿って前に歩いては戻る動作を繰り返す。
 コツを飲み込むと何でもないが昨日までは左足のみに集中していたので頭脳内は大混乱している。
 練習後、再度一周すると楽に歩いている自分に驚く、早く歩くのでなくゆっくりを胸に収め、ひたすら右にこだわる。
 何か飲み込めた感じもするので夕方の自主トレは病棟内歩行に切り替える。

 


機能全廃、麻痺足首の回復を目指す「起立台」、アキレス腱の硬直緩和を期待!

2012-10-24 08:55:20 | 「リハビリ」

 冷え込み予報に冬用パジャマ着用、今朝は放射冷却もあって今秋一番の寒さ、1階玄関から外周散歩へ出掛けたのは6:30分。
                 

 天候は絶好の秋晴れに戻り、清々しい気分、国道176号線から、リハビリ病院へ、左折入場した北向き登り道路は駐車場へ至る歩行コース。

               
 西側は個人住宅が広がり、犬を連れての散歩の人が往来、道路沿いの垣根に従って、清涼な朝の空気を満喫しながらウオーキングを楽しむ。
 途中スレ違った顔馴染みのご婦人は5周目と微笑んで居られ、歩行能力は私の3倍はありそうで到底追いつけない。
 数日前、全員リハビリ終了後の、PT理学療法室の「起立台」並びにOT作業療法室」の「雑巾掛け台”麻痺肘を動かす”」の個人使用を申請していたところ、昨夕から使用が許可される。
                
 午後5時に、トレーニング室へ降りるとPT・OTによる患者さんとの1対1のリハビリは終了して、先生方は周囲に設置されたパソコンへ入力作業に取り組んで居られる。
              

 恐らく、医師のカルテに匹敵する、療法士診断書と思われるが午前9時~午後5時まで担当した患者7~8人分をメモ無しで打ち込まれるのは大変な事務作業と推察する。
 「起立台」は足首の角度は3段階設定、一人しゃがみ込んで器械の設定修正、これも個人能力で可能かどうかテストを受けている。
 右手をバーに託し、右足を側盤へ乗せてから麻痺左足を持ち上げ側盤面にセット、フニャフニャの足を好位置に軟着地するのが大仕事。
 幾度か修正を加え据え置く、右足の踵は着地を確認できるが、感覚的には、左足踵と側盤面との間には隙間を意識する。
 邪魔しているのは左足首が直角に曲がってくれない、器具へ直立姿勢のまま、右足を上げて、左足に体重を移動して強制的にアキレス腱・頚骨筋を伸ばして自己矯正する。
 両足踵の着地を確認、姿勢を正す、平常の前傾姿勢が災いするのか頭が頭部接着部分に合ってくれない。
 可能な限り顎を引いて10分間姿勢維持に努める。
 水曜日は入浴日、所定時間より30分早い、10時スタッフの声掛けで贅沢に朝入浴、全身・頭髪の石鹸洗いの後、広々した浴槽で開放気分を堪能する。
 スタッフに、片麻痺患者の3週間入院許可は、麻痺部位のストレッチ・医師・看護師の検診・見守りつきの入浴等は「ホテル住まい」に匹敵すると冗談が飛び出す。
 風呂上りベッドに寝転んでいると心地よい眠気に誘われウトウト、OT(作業療法士)M先生の呼びかけ声で、「ハっ」と目が覚める。
 ベッドに横座りの姿勢でストレッチ、座り姿勢ながら麻痺左腕の「大円筋」を巧みな手技で揉みほぐし、左右上下に円運動、痛みも感じられず快適な気分。
 下肢筋肉は歩行姿勢は、「分銅回し」ながらも毎日の外出で不充分とはいえ関連筋肉を「曲げたり」・「伸ばしたり」しているが上肢筋肉はダラリと降ろしたままで全く運動していない。
 「曲げる」・「伸ばす」は脳内指示を伝える運動神経で制御、「脳卒中」で死滅した運動神経細胞は「伸ばす」指示を出さないのでドンドン曲がっていき、手足を歪な形に変形せしめる。
 発症後9年経過するも、歪な形に変形していないことを喜び、現状を維持するためにもOT(作業療法士)は欠かせない必須リハビリテーション。
 2階作業療法室にて、器具を使っての「雑巾掛け」を行ってから、「小ペグ」の移動作業、M先生は「肩の力を抜いて」とは言わないで、肩に力が入らないように巧妙に麻痺手を支え、肘を伸ばし親指・人差し指が絶妙なタイミングで開くように誘導される。
開いた感覚を瞬間に感じ、「摘み」・「放す」の成功体験を何度も繰り返す。多くを語らないM先生の指導方針は、私の肩に力が入る癖を見抜き、初めに肩周辺筋肉を柔軟にしてから、「摘み作業」の成功イメージを繰り返し、指先に覚えさせていると思う。

 

 


麻痺手の微妙な指の動きに一喜一憂、初めて摘んだ「麻痺親指」

2012-10-23 08:47:13 | 「リハビリ」

 入院以来5日間続いた秋空が崩れ、雨模様の火曜日、1階ロビー玄関から外へ出ると「関西リハビリテーション病院」を象徴するオリジナルオブジエが時雨れる雨に打たれている

                

 玄関で挨拶したご婦人は、嬉しそうに先生から外周散歩を許可されたので、「歩きます」と元気良く、ショボつく雨の中を飛び出して行かれた。
 外気温は冷たく体感しないが雨で風邪が心配され、今朝の散歩は1階病院アプローチ10メートル余りを往復、麻痺左足の膝、踵着地、骨盤の前移動等固執せずに楽な歩行を試みる
         

 歩行床面は外周道路と異なり、歩きやすいが何分軒下になるので視野も狭く、折り返しもスムーズにならず開放気分は高揚してこない。
 天気のせいもあるのか疲れを覚え、5~6回で切り上げ、ロビーに設置された腰の低いソフアーに仰向けになって休息。

                             

 昨日OT(作業療法)簡易機能テストで、極小鉄球を摘んだ親指の動き、M先生の支援を貰って「小ペグ」摘み、巧みな誘導で微かに「親指」・「人差し指」が開き、ペグを掴んだ感触を思い起こす。

 掴みたい強い願望が肩の力に集中して、微妙な指の動きを必要とする「摘み動作」の邪魔をしているのは明らか。

 微かに「親指」・「人差し指」が開いたのは、遮断された脳内神経に再生された「シナップス」のお陰ではないかと考えると夢が広がってくる。

 昨夜、「さくら図書館」にて、インターネットを操作していた若い男性は「外科病院」治療に3ヶ月、リハビリで3ヶ月と嘆いて居られたが此処を利用させていただき、色々な人生と出会えるのは全く有難い、つくづく「関西リハビリテーション病院」との一期一会に感謝する。

 バイタルチエック(血圧127-68 脈拍63 体温36.2度)の後は、体重測定65.8キロ、先月パワーリハビリ体力測定時と比べて2キロ余りオーバーしている。

 一定量の食事を、一定時刻の8・12・18時に、戴いている規則正しい食生活が体重増加に結びついているのか、売店で楽しんでいる間食をつつしんで65キロキープに努める。

 11:00 PT(理学療法)2階トレーニング室入口に設置されている起立台(片麻痺の硬直で外へ広がる下肢、足首の硬直を矯正する器具)に10分間乗って、麻痺左足の足裏着地・踵の柔軟性の矯正を行う。

 自宅にも木製矯正台を置いているが殆ど使用していない、3週間のリハビリ入院は日頃の怠惰リハビリを反省する機会につながる。

 装具を着用して、M先生のアドバイスを聴きながらトレーニングルームを2周、足首が固定し、足裏がピッタリ着地すると疲れが全く異なる。
 歩行姿勢・スピード・歩行能力等は自覚出来ないがエネルギー消費度が削減されると距離の伸長に繋がり、足首のストレッチを大事にして行きたい。

 13:00 OT(作業療法)は5階のベッドにて、M先生が仰向き姿勢の左に座って、麻痺左上肢のストレッチ、僧帽筋・大胸筋を入念にほぐし、上腕二頭筋を上下から巧みにマッサージ、腕の付け根をグリグリを回され、初めて受ける施術の素晴らしいストレチに心身共にほぐれる。

 手首を左右上下にほぐされると両手を組み合わせてグリグリ回すと大きな痛みも無く動かせるのが嬉しい、なんとか両手で合掌が可能になるぐらい回復したいものだ。


反抗の気持ちが霧消した「リハビリ入院」、早朝 素直に「階段乗降訓練」

2012-10-22 09:35:24 | 災害天候

 明け方、麻痺足2回の痙縮に目覚めるもグッスリ熟睡、部屋の明るさに気がついたのは6:10分、前回の入院時、無意識的に潜在していた反抗心が今回は失せているのに気がつく、起床時の素直な気持ち。
 今回4回目の入院で、何時も被害者意識で、何事にも構え、つまらない虚栄心、小さいプライドが他人とは違うと虚勢的に肩を張ってきたことが無くなり、ひと皮剥けたような自分に気がつく。
 同室の方への挨拶、廊下で行き違う患者さん、ベッドを管理する介護士さんとの会話等自ら笑って声をかけ、挨拶している自分に驚く。
                
 今朝の散歩も1階ロビーへ降る、ふと2階を見上げると「吹き抜けトレーニング室」の照明が灯っている、手摺にステッキを託し、あがって見ると清掃スタッフが9時オープンに備え、理学療法室・作業療法室の床にモップを掛けて居られる。

          

 昨日は階段器具を使用して、麻痺左足のステップ(持ち上げ)、麻痺左足の膝伸ばしトレーニングを励んだことを思い出し、今朝の運動は、階段登り・降り往復「5回」を目指す。
 登りは交互に、麻痺左足を大きく上げて階段面に、麻痺左足親指に体重負荷をイメージ、右足を持ち上げ、同時に麻痺左足は爪先が階段側面に当たらないように持ち上げる。
 一つひとつの運動動作を意識して行うと、ガチガチのロボットが乗降していると推察される。
 2回目の28階段登りはイメージのみに任す、降りの交互は万一のことを危惧して1段毎に降る。

        

 階段乗降は相当なエネルギー消費、長袖の下に汗が流れてくるのが分かる、運動指令の届かない左足の大きい「大腿四頭筋」を意識だけで動作を強制するので当然な事と思う。
 5階503号室は戻ると、隣ベッドの方から「パソコンをされるのですか?」と声を掛けられる、毎日パソコンバックを肩に部屋を出入りしている姿が目についたのでしょう。
 インターネットの接続に1階の「さくら図書室」に出掛けますとご返事すると、私は老人会の資料作りにWordだけを使用していて、ネットは扱い方を知らずにいますとのこと。
 孫に使用方法を教えてくれと頼んでいますとニコニコ顔、腰痛治療で治療中の方は、私よりひとまわりは先輩にお見かけする。
 朝食後、バイタルチエック(血圧125-68、脈拍62、体温36.2度)の看護師さんに「血圧130は危険領域ですか?」と質問、彼女は最近メディアで騒いでいますが看護学校で教わったのは「150以上」、”血圧130は危険領域”と書物でも売れていると世間の騒ぎをテーマに話が広がる。
 便通を確認され退出、当院の三食は野菜が中心に加え、朝食に牛乳がつくので、お陰様に快便の毎日を喜ぶ。
 本日のリハビリ午後に集中、13:00 PT(作業療法)初日に担当を自己紹介されたM先生、3連休の休暇を取られ、2回目のご指導をいただく。
メニューは「簡易上肢機能テスト」、器具は酒井医療器 NEAF、このテストも数回体験済み、箱庭の如く組み立てられた器具の中にセットされた小物(大中小サイコロ、硬貨、ビー玉、ピン、大中小木製球形、皮トランプ)を左右の手で所定の場所へ摘んで移動する成否並びにタイムを測定される。
 この「簡易上肢機能テスト」は、どのような意味が隠されているのかわからないが初めは利き手を使ってスタート、次に麻痺手を使う。
 恐らく成功感覚を脳にイメージせしめ、次に機能全廃の麻痺手を使ってイメージ通りに摘む機能を取り戻すことを期待しているのであろう。
 矩形の木製サイコロ、木製球形は指での摘みは失敗するが掌を使って成功、細かい鉄球・極小ビー玉は不思議に親指と人差し指が開いて数個の運搬に成功する。
先生は「ボトックス注射」の成果が現れたと褒められ、嬉しい気分が横溢してくる。
 成功イメージが頭脳に与える好影響に期待、今後の作業療法の進め方が楽しみになってくる。
 14:30分 PT(理学療法)、麻痺左足の膝上げ・麻痺左足の踵着地、右足の蹴り上げタイミング時に骨盤の前移動等の基本動作を平行棒で数回の練習を行なってから外周一周歩行訓練にスタート。
 秋空は深く晴れ上がり、長袖では汗が滲み始め、運動にはTシャツを着てくるべきだったと後悔するが汗びっしょりになる。
 病室に戻り、気持ちのいい汗を拭って肌着をスッカリ取り替える。