つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

森の石松

2012年09月01日 | 時代劇
先日、BSでやっていた時代劇映画『ひばりの森の石松』を拝見しました。
時代劇映画を見るのは意外と久しぶりでしたが、非常に見応えがありました。
 
まず、ちょっと抜けているけど一本気で愛される森の石松を
全編に渡ってあの美空ひばりさんが
違和感なく演じていると言うのが凄かったです。
(一応、二役で茶摘み娘も演じていますが)
他のキャストで印象に残ったのが、次郎長役の若山富三郎さん
30代前半くらいなのに親分の風格たっぷりなのは流石でした。
他にもひばりさんの相手役が里見浩太朗さん(若々しかったです)
敵役には東映時代劇の常連悪役の一人吉田義夫さんもいました。
(茉利さん演じる寅さんの小百合ちゃんのお父っつぁんでもおなじみですね)
 
作品自体も急にボーリング場での立ち回りになったり
ミュージカルみたいなシーンが挿入されたり
正に娯楽大作と言った面白さたっぷりの作品でした。
時代劇と言えばテレビ作品を見る事が多い私ですが
昔の東映時代劇は
テレビ時代劇を楽しむ上で色々と参考になる事が多いし
単純明快に面白く、機会があれば是非とも見てみたいと思わされます。
 
ちなみに、石松と言えば
都鳥三兄弟によって非業の最期を遂げるのは有名ですが
この映画では、金毘羅代参(このエピソードも有名ですよね)が
話の中心だった為、石松は死にません。
 
最後になりますが、俳優の内藤武敏さんが亡くなられました。
内藤さんと言えば現代劇でもそうでしたが、数多くの時代劇で
ある時は渋めの役所、またある時は悪役、またある時はナレーター
と言った具合に様々な役で活躍されました。
 
役所の類似性等、タイプ的には
同じ劇団民芸出身の鈴木瑞穂さんと似ていたと思います。
謹んでご冥福をお祈りいたします。