つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

時代劇に理屈はいらねぇ!?

2008年03月29日 | 時代劇

今回紹介する時代劇作品は93年に日テレ系で放送された
里見浩太朗主演時代劇「闇を斬る!大江戸犯科帳」
私は再放送で一度だけ拝見した作品です。
かなり、マニアックな作品を紹介しますが
興味のある方は一つお付き合い下さい。

作品自体は、里見さん扮する大目付一色由良之助(以下由良さん)が
表の大目付の顔では裁けない悪人を、裏の顔“闇奉行”に扮して退治する
と言う典型的な勧善懲悪の作品なんですが、
由良さんの悪人退治の場面が、
無茶苦茶ぶっ飛んでいてその場面が特に好きな作品です。

どんな感じの悪人退治をするかと言うと、
由良さんは悪人達の悪事が証拠が無く、表では立証が不可能と

(自分で勝手に)判断すると
“闇”の字の入った黒の着流しに、黒頭巾着用で
悪事が上手く行ったつもりの
幕府の要職にある悪人達の元に現れます。
悪人たちは、当然
「わし等の悪事の証拠があるのか?」
と問い詰めますが
これに対する由良さんの一言が洒落になりません。


「闇奉行の俺に、証拠なんざいらねえや!」

完全な逆ギレです。
確か一度だけ(?)由良さんが悪人の元に
悪事の証拠を手に現れた事もありました。
この際、証拠があるので
今回は
「証拠なんざいらねえや!」
とは言えないだろうな、どうするのかな?と思っていた私でしたが、
由良さんはそれを嘲笑う(?)かのように
何と、持ってきた証拠の書状を破り捨て

「証拠なんざいらねえ!」
といつものように啖呵を切っていました。


由良さん、単に逆ギレして人を斬りたいだけなんじゃないの・・・?

他にも田中好子さん扮する由良さんの奥方が
毎回由良さんにお姫様抱っこされる場面もあったり、
善悪問わず人死が多い割に、作品自体は明るい雰囲気でした。

ところが最終回では、
あの逆ギレばかりしていた由良さんが、
何と上様の間違いを正そうと諌める為、
腹を斬って終わる
と言うトンでもない幕切れを見せます。

由良さん死んじゃったら
田中さん扮する奥方はどうすれば良いのだ?
と、色々と疑問は残るわけですが
中々味のある終わり方を遂げたようです。

ただし、この最終回、二時間スペシャル版なので、
通常一時間の再放送枠しかない地方局では
再放送してくれませんでした。
ですので、私は未だに見た事ありません。(悔