マンサード長屋を抜けると岸和田城の内堀端に出て、堀に写る逆さ天守を見ながら、五風荘の生垣沿いを行く。やや先に入口がある五風荘は、岸和田城主岡部氏の新御茶屋跡。明治期に織物・紡績を主業とする財閥の寺田利吉氏が邸宅とし、主屋と3つの茶室を備えた回遊式庭園である。内堀端の散策路に降りると、石垣から店主にかけてきれいに堀に逆さに姿を映す。対岸には本丸の犬走りや、本丸から犬走りへと降る石段も。犬走りは脆い泉州砂岩の石垣が、崩落するのを防ぐために設けてあるといわれる。歩くにつれ、北側の小天守も姿を表してくる。
いったん遊歩道から上り、岸和田城に隣接する岸城神社へ足を運ぶ。岸和田城三ノ丸に鎮座する地域の総鎮守で、ここも岸和田祭り(だんじり祭り)発祥の地との説がある。もとはこの地にあった稲荷社に五穀豊穣を祈願した祭りで、9月の例祭の際には、市街を曳き廻されただんじりが15台、宮入して勢ぞろいする様が壮観だ。縁結びにご利益があり、境内社の商売の神様・岸和田戎神社は、十日戎の日に特に賑わうという。
城の堀の外回りはだんじり祭りの際、ラストを飾る宮入のルートになっている。紀州街道から城郭へ向かい、難所の「こなから坂」を駆け上がり、堀に沿って西〜南〜東と城を4分の3周して、岸城神社の境内へと入っていく。神社参道の石畳を最後のひと登り。祭りの映像では、コーナーを高速で旋回する「やり回し」に次ぐ名シーンで、最後の力を振り絞り曳き廻した後、境内を闊歩する曳行衆の晴れ晴れしい表情が印象的だ。
いったん遊歩道から上り、岸和田城に隣接する岸城神社へ足を運ぶ。岸和田城三ノ丸に鎮座する地域の総鎮守で、ここも岸和田祭り(だんじり祭り)発祥の地との説がある。もとはこの地にあった稲荷社に五穀豊穣を祈願した祭りで、9月の例祭の際には、市街を曳き廻されただんじりが15台、宮入して勢ぞろいする様が壮観だ。縁結びにご利益があり、境内社の商売の神様・岸和田戎神社は、十日戎の日に特に賑わうという。
城の堀の外回りはだんじり祭りの際、ラストを飾る宮入のルートになっている。紀州街道から城郭へ向かい、難所の「こなから坂」を駆け上がり、堀に沿って西〜南〜東と城を4分の3周して、岸城神社の境内へと入っていく。神社参道の石畳を最後のひと登り。祭りの映像では、コーナーを高速で旋回する「やり回し」に次ぐ名シーンで、最後の力を振り絞り曳き廻した後、境内を闊歩する曳行衆の晴れ晴れしい表情が印象的だ。