ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

臨海副都心「無観客」五輪さんぽ1

2020年03月28日 | てくてくさんぽ・取材紀行
今日は月一開催の、朝カル東京おさんぽ講座の日だが、件の要請で直前に中止となった。ロケハンも済ませレジュメも万全なので、ロケハンネタから無観客風?さんぽでも書いてみましょう。引きこもりで退屈している方、お付き合いください。

まずは国際展示場駅すぐ右にある、パナソニックセンター東京へ。名前の通りパナソニックの東京ショールームで、五輪スポンサーの縁から2017年に1階をリニューアルし、「スポーツ」・「文化」・「教育」の3つを軸に体験スペースやワークショップを展開しています。

見どころは、バーチャル五輪競技体験。2020年より新たに五輪競技に追加される、サーフィンやスケートボード、クライミングを、AV機器ソリューションとコンテンツを融合させ、まさに実際にやっているようなリアルな体感が可能です。また床面には、陸上男子100mの世界記録保持者である、ウサイン・ボルト選手の走行時歩幅がプリントされたところも。自身の歩幅と比べ、そのストライドの大きさも実感できます。

オリンピックゆかりの地を巡るのにぴったりなスタートですが、残念ながら3/16から五輪本番に向けた全面改装のため、休館に入ってしまいました。見られるのは外観壁面の綾瀬はるかの大ポスター、通り抜け通路で彼女が五輪競技の体感をした際のパネル展示だけでございます。

では、競技場が多数集まる有明へ、首都高を渡り北側を目指しましょう。

シアトルズベストコーヒーのチーズドック@佐賀駅構内

2020年03月19日 | 旅で出会った食メモ
シアトルスタイルのカフェといえばかのチェーンだが、地名を冠したこちらは初見だ。本拠が福岡で店舗数が九州北部にパラパラ、東京は4店ほどしかないそうなので、ローカルごはんとしてもよいだろう。

ソーセージよりもパンがおいしいホットドック、なかなかお目にかかれない。バゲットっぽいがちょっと違い、ソーセージの相性を考えてホットドック用に焼いたパンといった感じがする。かじったあとに一片のパンくずも散らない締まり具合、仕事の合間にはありがたい。

森をイメージしてか店内に植木が多いのはよいが、鳥の鳴き声がでか過ぎてやかましいほど。自然の中でのテレワークと思えば、精神的には事務所よりよほどよろしいかも。

ローカルミートでスタミナごはん…佐賀駅 『ROUGH CAFE DINING BAR』の、三田川ホルモンの盛り合わせアヒージョ

2020年03月18日 | ◆ローカルミートでスタミナごはん
仕事でホテルに缶詰になりそうな今宵、せめて晩ご飯はご当地感覚を楽しもうと、駅北口のホテルを出たが、繁華街の南口まで行くのはちと億劫だ。心が折れかかった矢先、落とし所向けな謎業態の店に差し掛かった。コーヒー、ビール、ランチアンドディナーに加え、異彩を放つ「MEN'S HAIR」の文字。理髪店も兼ねたダイナーとは、定番ローカルグルメよりもそそるものがある。

洒落たカフェか、デザイナーズヘアサロンかといった入り口をくぐると、カウンター席の左にあの多機能チェアを並べた理髪店然としたフロアがあり、ヘアサロンとダイナーが違和感なく共存しているのに恐れ入る。奥のテーブル席に落ち着いて、まずはプレモルにポテサラに唐揚げの、定番組み合わせからスタート。品書きにはアーバンリゾートとして注目されている、福岡県糸島所以の素材を使ったフードや酒が見られるが、あまりご当地らしさを押し出すようでもない感じである。

ひとしきり飲んだ締めに、ローカルグルメのシシリアンライスでもあればバッチリだったが、焼きカレードリアに2種のパスタしか麺飯ものは見当たらない。拘らず流そうと決める直前に、「三田川ホルモン」と地名を冠した品が目に入る。バケットつきのアヒージョが選べるので、締め炭水化物に決めつつホルモンだから、と芋焼酎「大隈」ロックも合わせてみたりして。

ダイナーにヘアサロンが併設されている感じのこの店、むしろその逆が正しい。佐賀市内に展開する男性専用ヘアサロン「Mens Hair SPICE」の店舗の一つで、福岡で増えているヘアサロン&カフェの発展形として、ランチやディナーも対応しているのだそうだ。人気のアヒージョの中でも、三田川ホルモンは隣の吉野ヶ里町に店を構える、地元で評判の高い食肉店。毎日食肉市場で仕入れているため鮮度は文句なし、黒毛和牛から豚モツまで品揃えは幅広く、アヒージョの盛り合わせにも様々な部位がゴロゴロ入っている。

牛の上ホルモンは、内臓についた脂をとろりと舐りながらいただく。牛丸ホルモンは硬く、よくかんで味を出して。締まりのある牛レバーはくせがなくホコホコ、対照的にハチノスはザクザク噛み切れないほど硬く、内臓のくせが強い。それを「大隈」で流しては、ガーリックが香り高いオリーブオイルにバケットを浸していただく。モツとガーリックと芋焼酎の相乗で、溜まった疲れが幾分吹き飛んだ気がしないでもないか。

出かける前に佐賀市のローカルグルメを調べてみたら、「シシリアンライス」なるものが見つかった。ごはんに焼肉をのせさらにたっぷりの生野菜をのっけて、マヨネーズをたっぷりかけまわす高カロリー案件らしく、ホテル飯とか喫茶店とか洋食屋で出しているという。今宵の一仕事を終えてまだ元気が残っていたら、明日午前に佐賀さんぽに繰り出した後の朝ごはんとして、攻めてみるのも良さそうだ。

みき寿司の島原素麺@南島原市

2020年03月18日 | 旅で出会った食メモ
昨夜のビジネスホテルの晩飯で、白滝豚鍋を空目してしまったからか、無性に食べておきたくなった島原素麺。せっかく有明海近くにいらしたので、と海鮮オススメで予約いただいた店なのに、申し訳ないと思いつつ頼んでみた。ちらし寿司に添えてサイドオーダー感覚でいたら、出てきた丼の方がはるかにでかい。海老天、蒲鉾、地鶏に煮卵に天かすと、具材のバリエーションもちらしを凌ぐ。

温麺だからやや伸び加減かと思いきや、パキパキと歯応え良くのどごしもツルリと気持ちいい。塩味のつゆが、醤油とかえしを使い甘めな東京のそれと比べさっぱりしており、量の割にはスルスルと進んだ。汁物を兼ねた多めのサイドオーダーにもいいが、これは飲んだ締めにはキリッと冴えてオススメだ。

店内には底魚や貝類の生簀があり、有明の干潟の魚介もなかなかうまそうに見える。島原さんぽの機会があれば、ぜひ再訪したい。