ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

大津 湖畔の宿場町てくてくさんぽ6

2020年02月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
旧北国街道を琵琶湖方面に北上する途中、長等神社の参道方面に左折。途中の「大津絵の店」に寄り道して、伝統民画の大津絵を拝観した。大津絵とはもとは、大津の山あいに位置する追分・大谷地区で描かれていた仏画が発祥である。後に武者や美人や鳥獣などに広がり、大津宿で旅人に売られ広まったそうである。まさに当時からあったかのような古民家を使った店内には、大津絵の作品がずらり並んでいる。

ざっと見ていると傾向があり、鬼と美人画が圧倒的に多い。鬼は目がコミカルで下向き加減の表情が、どことなくユーモラス。僧衣や三味線、念仏など様々なキャラ付けや装束で描かれ、大津絵を代表するモチーフになっている。美人画は藤娘で、歌舞伎で知られるが大津絵のほうがルーツなのだそうだ。振り向き加減の艶な流し目が色っぽく、鬼と並ぶ人気なのも分かる。ほかには阿弥陀仏、弁慶、ネズミ、猿など。簡素に見えながらダイナミックな印象を受けるのは、旅人向けに量産するため色数や線数を絞ったところ、かえってメリハリが効いたからだという。

肉筆画は数万円と自身の旅の土産には高価なので、手頃なところを探したら絵葉書、一筆箋、ミニ屏風、扇子などがある。鬼と見返り美人が気に入ったので、それぞれが刷られた一筆箋をお土産に。大津絵が描かれた縁起ものであるふくべ(瓢)、玄関に飾ったら招福のご利益がありそうだ。

西の山に日が沈み加減だが、もう少し歩いてみましょう。

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