ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

大津 湖畔の宿場町てくてくさんぽ7

2020年02月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
琵琶湖疎水は京都への飲料水の供給と灌漑、水運、発電を目的に、明治23年に第一疏水が完成した。三井寺駅のやや北の湖岸に取水口があり、そこから水路が引かれ長等山でトンネルに入り、京都市街へと至る。

水路に沿って護岸や閘門など、日本近代化遺産に指定された琵琶湖口の構造物を見ることができる。北国橋からは大規模なレンガ造りの大津閘門が見下ろせ、先の溜まりから水路がまっすぐ長等山へ向けて延びている。閘門は船を通したり水量を調整する役割があり、扉の開閉は4人がかりだったという。水路の沿道は「疎水の道」という遊歩道になっており、歩くと閘門の重厚な鉄扉や、それを開閉する丸ハンドルが鉄柵から覗き見える。

鹿関橋から先を見通すと水路が細くなり、長等山の下を通る第一トンネルの入り口が、山腹に遠望できる。トンネルの扁額には「気象萬千」(様々に変化する風光はすばらしい)との伊藤博文筆による銘が記されるほか、閘門付近には明治天皇聖蹟碑があるなど、疏水の建築が当時国家工事だった象徴が見られる。

疏水の沿道は桜並木が見事だそうだが、あいにくの雪混じりでは想像も難い。別の「道」を歩き、浜大津駅方面に戻りましょう。

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