ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

銚子てくてくさんぽ8

2021年04月10日 | てくてくさんぽ・取材紀行
外川から銚子への帰りは銚子電鉄を利用した。ニュースでは経営危機がとりあげられ、それでいてユニークな回避商法も耳にするが、この日は結構な盛況で経営危機などどこ吹く風に見えた。犬吠埼とか外川とかの観光地の足でもあり、またマニア注目の鉄道でもあるので、経営環境的には恵まれているようにも見える。電車の車両は昔に京王線を走っていたやつのようで、かつての通学利用を思い出させる。

立地にしては車窓に海はほぼ見えず、キャベツ畑の中を行く田園列車という感じ。笠上黒生を過ぎると林の中へと入り、やや高台へと登ったところで一瞬、木々の間から利根川の河口らへんが見える程度である。仲ノ町駅では今では珍しい、タブレットの交換風景も見られた。車内は話題の女性車掌が行き来していて、駅に着く都度切符を売り回っているのは大変そうだ。今では珍しい硬券で、車内検札(といってもチラ見だけ)の後は持ち帰れるのも嬉しいサービスだ。

この鉄道、駅も注目で、外川駅はレトロな木造駅舎だったが、ほかは妙に欧風の駅舎が目立ち、犬吠駅はポルトガル、君ヶ浜駅は凱旋門、観音駅はスイス調で銚子駅はオランダの風車が。昔の駅らしい海鹿島とか笠上黒生とかが、かえってローカルさを感じられる。駅名がほぼネーミングライツ化され、高値をつけられるからか主の名称を売っているのがすごい。なので駅名標にはその企業のキャッチフレーズがでかでかと書かれ、「足腰元気健康法駅」とか訳がわからない。まあ地元の人は使い慣れているし、観光客は使う駅は決まっているしで、問題はないのかも知れないが。

また縁起路線での駅名いじりもやっていて、本銚子は「本調子」にかけて銚子からのきっぷを合格祈願に。笠上黒生駅は「髪毛黒生」と表記、毛髪縁起の駅名にしており、車内でも該当の体裁の方が反応していたから、まあ成功なのだろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿