ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

月日星のお茶たい焼き@日本平

2019年10月09日 | 旅で出会った食メモ
日本平夢テラスで富士山の絶景を楽しんだ後、展望台駐車場に隣接するこちらでひと休み。いわゆる抹茶あんのたい焼きではなく、生地とあん両方に川根町産の緑茶が混ぜ込んである。香りを損なわないように注文ごとに焼く手間のかけようで、小豆の甘さと茶の香ばしさのあん、茶の香りが生地とも、茶所らしいインパクトがある。

茶葉を発酵させつつ日本茶の風味を残した、いわば和紅茶の「日本平紅茶」をドリンクに、絶景の余韻に浸りながらティータイム。これで全行程は終了、東名高速で東京へ帰ります。

富士山周辺てくてくさんぽ11

2019年10月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行

焼津ICから東名に乗り、静岡ICの手前あたりから左に富士山が見え始める。静岡の市街にも浅間神社がある、とガイドさんの説明もあり、再び富士山関連の見どころへと戻ってきた。目指す日本平は標高307メートルの有度山山頂を指し、「日本」の名の由来は日本武尊に関わりがあるという。日本観光地100選の景勝の部で一位にランクされ、山麓には日本平動物園、山頂からは徳川家康ゆかりの久能山東照宮へロープウェイが結ぶなど、市街屈指の観光地となっている。

久能山日本平ICから、タミヤの本社などプラモデルの街を感じさせる静岡市街を抜け、日本平パークウェイを登りきったところにあるのが、2018年11月にできた「日本平夢テラス」である。自然に溶け込んだ木造の展望台で、1階は日本平の歴史と自然にまつわる展示、2階は眺望のいいお茶カフェ、3階がオープンテラスの展望台となっている。東側の富士山の方向が大きく開け、清水の市街越しに望める末広がりの山容は、まさにニッポンの富士山らしい雄大な眺めである。

展望台からは電波塔「日本平デジタルタワー」を囲むように回廊が伸びており、歩きながら360度見渡せる眺めも素晴らしい。北西側へ回り込むと静岡市街と奥にそびえる大井川上流の山々、南西方向には安倍川越しに昨日泊まった焼津方面、南東には駿河湾と、直下に巴型をした清水の市街も見下ろせる。湾岸の赤白のクレーン群の右寄りの緑地は「三保の松原」で、富士山とともに世界遺産の景勝をまるごと眺められる。

お母さんの出身が清水なことで設けられた「赤い靴の女の子」像を見たら、静岡らしくお茶でも飲んでいきましょう。


焼津さかなセンターのマグロメンチカツ@焼津

2019年10月09日 | 旅で出会った食メモ
富士山周辺てくてくさんぽ、焼津さかなセンターのアーケード入口にある「大漁」の店頭には、桜えびコロッケや黒はんぺんフライなど、駿河湾の魚介を使った惣菜がテイクアウトできる。中でも限定の「マグロメンチカツ」は、ほぐしたマグロの身に衣をつけて揚げたもの。軽く味が付いていてソースなしでも食べられ、さっぱり軽く、お魚の揚げ物らしいヘルシーな食感である。

そしておみやげには場内に戻り、一本釣りカツオのなまり節を購入した。試食するとしっとり味が濃く、玉ねぎとドレッシング、マヨネーズと和えてもおススメと店の方。大振りの半身をさらに半分単位で売ってもらえ、さっぱりした背側と脂ののった腹側を選ばせてもらえる。以前市街の店で買った、やきつやの魚河岸シャツも気になったが、今着ているのがまだ使えるので再訪の際に。

では最後の見どころ、富士山の展望を楽しみにいきましょう。

焼津さかなセンター@焼津

2019年10月09日 | 旅で出会った食メモ
焼津ICに近いため、9時のオープンの時点で大型バスが何台も並んでいる。大型の魚介市場で、マグロやカツオを始め駿河湾の魚介、加工品、県内のみやげ物屋など、およそ70軒の店舗が軒を連ねる。アーケードは古い商店街のようで、薄暗い下に並ぶ裸電球が灯る店舗が、どこか懐かしい。店頭にはアジやキンメやホッケなど「国産」とある干物、サケやカニなどが目立ち、まとめて買うと安くするよ!」との売り声が賑やかだ。

場所柄、カツオとマグロ関連の品をチェックすると、カツオはかつお節の種類が実に多い。厚削り、中厚削り、ミックス削り、削り粉と、厚さ別に販売されており、だし素材を求めるのには申し分ない。マグロは焼津港で扱っている冷凍マグロが、ブロック単位で豪快に売られている。「焼津港直送」との札がある店では、ミナミマグロのトロや赤身がかなりお安い。かま煮や角煮などの加工品、定番のカツオチーズや「バリかつお」は、おみやげには向いていそう。

せっかくなのでちょっとおみやげと、入口に並ぶテイクアウトも覗いてみましょう。

かんぽの宿焼津@焼津

2019年10月09日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
富士山周辺てくてくさんぽ、昨夜お世話になった「かんぽの宿焼津」は、大崩海岸の高台に位置する景色のいい宿である。部屋からは正面に駿河湾の水平線、右寄りには焼津の漁港と市街が広がり、ロビーからも部屋からも大浴場からも大パノラマが眺められる。夕景がまた素晴らしく、焼津港に停泊する大型の遠洋マグロ船が、岸壁の灯りに照らされなかなか神秘的だ。

温泉は「焼津黒潮温泉」の名の通り、やや黄味を帯びたしょっぱい塩化物泉。最上階の8階にあり、湯船に体を沈めると目線に水平線が望める、まさに海洋展望の一浴が楽しめる。

マグロをはじめ、シラスや桜エビほか駿河湾の地魚が豊富な食事も素晴らしく、海を満喫に再訪したい宿である。