ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

日進舘の夕食@万座温泉

2019年10月14日 | 旅で出会った食メモ
温泉はあと7種入らねばならないのでまとめは明日にして、夕食のバイキングはこのような感じ。「まごはやさしい」をキーワードに、豆(花豆煮、湯葉)ゴマ(青菜の胡麻和え)わかめ(海藻サラダ)野菜(かぼちゃとししとうの天ぷらなど)さんま(さんまの甘露煮)シイタケ(筑前煮)いも(サツマイモの砂糖煮)のおかずが並んだ。場所柄の品はあまりなく、強いて挙げたらコンニャクの酢味噌和えときのこおこわとレタスがおいしかった。

これでごちそうさまにすれば体に良いのだが、なぜか麻婆豆腐をおかわりしたりキーマカレー頼んだりして、完全に食べ過ぎ。「20時で料理下げます」と煽られたせいもあり、ちょっと仕舞いが早いのでは?

日進舘@万座温泉

2019年10月14日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
標高1800メートルの万座温泉は日本最高所の温泉地で、高い硫黄濃度をはじめとした27種の泉質はトップクラスの効能があるとされる。「日本一」と称せられる点が2つありながら、国内はおろか群馬県内でも今ひとつ関心が弱いのが課題だそうで、泊まってそのセールスポイントを見定めるのが、このたびのミッションである。

7軒ある宿の一つ・日進舘は湯畑を見下ろす高台に位置し、9つの天然温泉めぐりを売りにしている。増築を繰り返した館内はなかなか複雑で、ざっと巡ると結構な「お宝」が見つかった。入り口に湧く名水「逢古の水」、血圧を下げる熊笹茶のサーバ、懐メロやジャズのライブが行われるシャンデリア下のシックなロビー、堂野夢水画の水墨の布袋様「幽谷布袋圖」が掛かるギャラリー、子供の絵画コーナー、そして日本最古とされるスキー板や温泉の古い写真が揃うミニ資料館などなど。

回廊や螺旋階段のガラス張り部からは、紅葉の山やクマザサの原や温泉街なども望め、展望を要所で眺めながらの館内散策も面白そうだ。では温泉も、しっかり入っておきましょう。

割烹中居屋のやまと豚肉汁そば@嬬恋村

2019年10月14日 | 旅で出会った食メモ
万座鹿沢口の嬬恋集落の入口、万座ハイウェイの登り口に、麓の料亭といった感じの店構えを見せる。奥行きもあり、座敷にはなぜか横綱三重の海の綱など、調度だか骨董だか分からない品々が。田舎の豪邸に招かれたみたいで、落ち着くような落ち着かないような佇まいである。

高冷な嬬恋はそばの産地だったが、いまはほとんどとれずこちらのも北海道産の新そはで打っている。挽きぐるみの田舎そばなので香り高く、身がほくほく厚いやまと豚入りの熱々なつけ汁にも負けていない。付け合わせの浅漬けのキャベツはもちろん地場産、ザクザクと瑞々しく高原野菜のうまさだ。

店名にある中居屋重兵衛は、横浜で貿易商を営んだ地元の名士で、開国にも一役かったという。資料コーナーを見ていると、高原の街から横浜界隈に、ひととき飛び戻ってきたような。

万座温泉てくてくさんぽ2

2019年10月14日 | てくてくさんぽ・取材紀行
万座温泉の湯畑は、温泉街北寄り奥の斜面にある。硫化水素で白くただれた山肌に、あたりは硫黄臭が漂い、温泉地の泉源らしいたたずまいを感じさせる。奥の高台には温泉の鎮守である薬師堂の祠が見られ、さらに先の熊四郎洞窟からは温泉全体が見下ろせるという。熊に襲われた狩人がここに逃げ、「クマ」と「シロ」という二匹の犬に助けられたという、不思議な由緒があるそうだ。

湯畑の裏の高台が、本日泊まる日新館。雨もひどくなったので散策は明日にして、早めのチェックインといきましょう。

万座温泉てくてくさんぽ1

2019年10月14日 | てくてくさんぽ・取材紀行
このたび訪れる万座温泉は、標高の高さと泉質の良さが売りなのだが、湯では草津、高原の観光地としては軽井沢に押され、知名度が今ひとつという。セールスポイントを見出しに、1泊2日のてくてくさんぽ、行ってきましょう。

万座温泉へは国道146号・浅間白根火山ルートを経由する、軽井沢からのアクセスが注目されている。アウトレットや旧軽の街歩き、三笠ホテルや白糸の滝、鬼押出しなど観光アイテムが豊富で、導線にとりいれることでアクセスの魅力を向上させる狙いがあるという。中軽から登ったら、軽井沢高原教会あたりから森の中に入り、ベーカリーで人気のハルニレテラス、日帰り温泉とんぼの湯がある星のや、さらに千ヶ滝の別荘地を抜けて峰の茶屋へと、沿道の眺めも変化に富んでいる。

万座鹿沢口から万座温泉へは、浅間山麓を吾妻渓谷までいったん下って、万座ハイウェイで標高1800メートルまで山肌を上る。秋にはカラマツの黄葉が素晴らしく、西日の時間帯は黄金のトンネルになるとか。上るにつれてダケカンバ、ハイマツと植生が変わり、クマザサも多く見られ標高の高さを実感する。途中の嬬恋牧場(写真)は嬬恋村→妻恋から「愛妻の鐘」が設けられ、妻への感謝の聖地? とか。以前は同コンセプトで、特産の「キャベツ畑の中心で愛を叫ぶ」とのイベントもやっていたそう。

雨と霧と雲のドライブだったが、何とか万座温泉着。今日は宿に缶詰になりそうなので、館内さんぽでもしましょうか。