ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

旅で出会ったローカルごはん…福山 『稲田屋』の、肉玉丼

2016年03月26日 | ◆旅で出会ったローカルごはん
福山さんぽの晩御飯で入った「稲田屋」は、相当な大当りだった。ドアをくぐれば、薄ぼんやりした蛍光灯の下、土間のようなたたきに使い尽くされた木のテーブルと椅子が並ぶ。帳場もまた年季が入っており、創業からずっと店番してるんじゃないかと思えるほど、調理の親父さんと配膳のおばちゃんの素朴さがなじんでいる。各地で昭和を標榜する食事処をずいぶん見てきたが、ここの空間は昭和「風」じゃなく、リアルなまんまフリーズし続けているかのように思える。

品書きはうどん、そば、飯に、種となる肉・玉子を組み合わせるマトリクスで、シンプルな揃え。肉玉丼は親子丼の肉を牛肉にした感じで、街の食堂風というか家庭風というか、素朴の極みなざっかけない見た目である。玉ねぎにネギが、お疲れ様と声をかけたくなるほどぐったり煮詰められ、逆に溶き入れてからほとんど火にかけてないんじゃというほど、ゆるくダラリとした玉子にからめられている。

そして牛肉だが、これがありがとうと声に出そうなほど、厚めでたっぷり散りばめられているのが嬉しい。福山で牛丼といえば駅前の某牛でなくこれ、という、地元の評価も納得だ。ワシワシではなくズズズッというほど、つゆだくゆるゆるなのをかっ込むと、煮汁がすべての食材をパーフェクトにまとめることといったら。食感も風味も汁に持ってかれているのでは、なほど色落ちしてへたった野菜たちに対し、牛肉の存在感は屹立。かむごとに味がグングン伸び、玉子も相乗して満足感が半端ではない。

地元では飲み屋としても使われており、ちろりの二合酒で関東炊きの串をガシガシやってる様子も見える。思わぬ見知らぬ街で遭遇した、濃ゆい昭和の空間。広島路の旅で要途中下車の町が、またまた増えてしまったようだ。

用のない街・福山さんぽ1

2016年03月26日 | 用のない街にあえて泊まり旅気分に浸る
福山は県の瀬戸内沿岸ではそこそこの規模の都市で、尾道あたりでは買い物やら遊びやらに繰り出す街だそうだ。新幹線のホームからは、ライトアップされた福山城がお出迎えである。

駅前は天満屋付近の繁華街が賑わっていて、飲食店や飲み屋が駅のそばにかなり集まっている。バーやダイニング、和モダンや創作料理など洒落た店が多い中、大衆中華に洋食にラーメンなど、昭和な店も目立つ。喫茶店が多いようで、珈琲専門店や純喫茶を割と目にする。初日の朝入った「白薔薇」も、結構な人気洋菓子店っぽかった。

アーケードの商店街もいくつかのびてるが、シャッター多めでちと活気に欠ける。「宮通り」という、赤い大きな鳥居が構える通りには、「福の山神社」と称する社がある三角広場に、待ち合わせスペースなのか若い人が集まっていた。文字どおり福が山となる、幸せに縁起があるのだとか。

とりあえずの晩飯の店探しさんぽながら、思いの外変化に富む街のよう。明日明るい時間にまた、歩き直してみたくなった。

福山ニューキャッスルホテル@福山

2016年03月26日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
広島さんぽは戦争の史跡散歩とDe参戦にて、無事終了。宿を探したら、例によって楽天・じゃらんが広島市街はおろか西は岩国、東は岡山まで、すべて満室御礼の大ピンチだ。すると今キャンセルされたのか、検索地域から1軒だけ出てきたホテルをすかさず予約。1万円ちょいするが、漫喫やカプセルよりはマシである。

場所はおととい夜行バスで朝着した福山。ぐるっと回って、またこの街に戻ってきた訳だ。とれた宿は駅前のニューキャッスルホテルで、空いていたからと広めの客室を用意いただいた。これは悪くない。

ズムスタDe戦来訪

2016年03月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
久々のソロ野球観戦、しかも遠征は、なかなか楽しいものだった。ズムスタのビジター席はマイノリティゆえの一体感で、両隣と一緒に盛り上がれた。攻撃時はオールスタンディングでバテバテ、喉も枯れ枯れ。加えてビール3杯&瀬戸内レモンチューハイでヨレヨレと、我ながらやりすぎたか。

にしても、球場の雰囲気はホントに変わってきている。酔っ払いオヤジのヤジ的なのとか、相手方を罵倒しまくる怒声は皆無で、ライブ会場とかイベントのノリに近い盛り上がり方。広島側の応援圧力にも圧倒、我が軍も負けずに頑張らねば。

両隣とはハマスタでの再会を約束して、また。え、試合結果? そんなんどうでもいいじゃないですか。