ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ローカル魚でとれたてごはん…函館 『ハコダテダイニング 雅家』の、イカポッポ

2015年06月25日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん
思えば函館で、晩御飯で記憶に残っている店がほとんどない。これだけの回数来て泊まりながらも、思い浮かぶ店がないのは、引きの悪さなのか巡り合わせなのか。今宵も駅近くの屋台村の大門横丁界隈をぶらついてみたが、イカや主人をデカデカ書いたド派手な看板から、いかにも観光客向けの香りがガンガン漂ってくる。イカとトウキビとジンギスカンを一緒に扱う店って、どんなもんなのか。

駅に戻って何の気なしに、やっている筈のない朝市に足を向けてみたら、入口の「ハコダテダイニング雅家」という居酒屋に灯りがともっている。普通なたたずまいの店構えに、ふっと入って大きな木板のカウンターへ落ち着けば、やはり名物イカに目がいってしまう。刺身もソーメンも、普通のと「活け」とで値段が違うのが、さすがは本場。活けはいいお値段なので尻込んでいると、壁に「函館名物イカポッポ」の文字が。

値段も手頃なので、これにまずはサッポロクラシックを合わせ、北海道上陸の乾杯。イカポッポは輪切りにしたイカの姿焼きで、パッキパキの歯応えのをかみしめれば、輪切りの断面から甲殻類甘さが全面展開。テリヤキの甘ったるいタレとマヨの酸味が相乗で、B級な濃い味がたまらない。ちなみにポッポとは、焼いた時に出る蒸気が汽車ぽっぽに見えたからだとか。何だか鉄分も濃さげな肴である。

以下、タクアンにニシンの酢締めが一切れのったニシン漬け、殻を皿代わりに出されるツブ貝刺し、瑞々しくシャッキリ、しっとりなアスパラとナスのおひたしを、小樽の「北海熊ころり」なるユニークな超辛口冷酒で合わせ、松前産岩海苔おにぎりにて締め。ローカルな魚介と酒で通せ、印象に残るイカ料理にも出会えで、ようやく函館ここぞの晩御飯の店に出会うことができたかな。

函館夜景てくてくさんぽ6

2015年06月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
地元のみぞ知る函館の夜景スポット、二つ目はその名も「函館下夜景」。夜景が海面に映り込むためそう呼ばれており、市街から見る夜景としては珠玉と評判が高い。

駅裏北側の中央埠頭が有名なビュースポットだが、そこまで歩かなくても駅舎裏手の岸壁からでもこれぐらい見える。摩周丸とラビスタ函館ベイの灯りが近いので、かえって鮮やかかも。見事に縦伸びする灯りは、なかなか幻想的だ。

二カ所とも、函館山のシルエットと頂上の灯りがポイントで、函館のランドマークを眺められる夜景なのがいい。考えてみれば当たり前だが、函館山からは函館山見えないし。

函館夜景てくてくさんぽ5

2015年06月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
函館で前泊した目的の一つが、夜景の見物。といっても函館山からのは何度も見ているので、地元のみぞ知るスポットを二カ所巡ってみた。

ひとつがその名も「函館横夜景」と呼ばれる、大森浜からの夜景。函館山の麓に、灯りが横長に広がるから名がついたというが、さらに横へ漁火の灯りが広がるのが、立体感を出している。

夏至に近いため、暗くなるまで1時間近く待った甲斐があり、イカ釣り船がいい感じで電照してくれた。ローカル魚介由縁の夜景とは、函館らしい。

函館夜景てくてくさんぽ4

2015年06月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
函館で温泉といえば大旅館が並ぶ湯の川温泉が有名だが、函館山の麓・立待岬の手前に、公衆浴場の温泉もある。谷地頭温泉は銭湯の値段で手軽に入れ、朝6時からやってることもあり、かつては学生の旅行者が道内へ入る前に、夜行の連絡船で到着後に一浴する湯として重宝されていた。

自分も再訪は学生の頃以来で、市街を7キロほどランニングした後に汗を流しにやってきた。円形のタイル張りの浴槽は昔のまま。鉄泉の茶色の湯はしょっぱく、浸っているとピリピリ痺れ、何だかイカの塩辛か沖漬けにされているような気分に?

数年前にリニューアルしたようで、建物は小綺麗になり五稜郭型の露天風呂ができたり、ちょっとスパ銭風になった。手ぶらセットにしたら、ヘアブラシに歯ブラシにカミソリ、さらにPOLA製品のボディソープやらコンディショナーやら、シアバター入り石鹸やら、やたら豪華。この旅の立ち寄り湯は、これでいけそうだ。

※温泉の画像は公式より拝借

函館夜景てくてくさんぽ3

2015年06月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
啄木公園で夜景を見たあと、今宵のお楽しみの谷地頭温泉へ。バス乗り継ぎより、直線距離を走った方が近い。

先ほどの2キロちょいのおかげで体がほぐれ、漁火通りを逆向きに走る。漁火が次第に増え、どんどん函館山が近くなりと、函館らしい景色に変化があり走りがいがある。温泉まではなかなか遠く、アップダウンも出てきて割ときつい。

電車道に出たら懐かしのセコマも見つけ、ラストを上り下りしてやっとこさ温泉へ。4キロちょいはなかなかなもので、計7キロ弱は初日から飛ばし過ぎか。