ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

岡山西大寺・裸祭りに参戦!2

2014年02月16日 | てくてくさんぽ・取材紀行
24時間前の今頃は、宝木の投下後の壮絶なるもみ合い最高潮だったなあ、と余韻に浸る今宵。西大寺裸祭りの記録写真を見直し、ちと反芻と解説してみたりして。

まずは境内点描から。西大寺には常設の観客席が設けられ、裸祭りを間近で見られる。観覧料5000円はまわしに足袋と同額ぐらいだから、同じ金額で見るかやるかなのか? 本堂に上がる前には「垢離とり」つまり体を清めるのだが、これが冷たいというか激痛で、行程中の寒さのなかで一番きつい。本堂から仁王門までは改めて見ると結構距離があり、宝木とれても亡者の群れから逃げ切るのは、至難の技だろう。

続いて控え室点描は、初めてのまわしの着用。まず縦に二つ折りして巻いてから、端を胸の高さに持って下ろしまたぎ、背中側から横へと回し込み、胸のを降ろす。これが前垂れとなり、後は「逆ア〜レ〜」とばかり(何だそりゃ?)、自身がクルクル回りながら巻かれていく。最後にお尻側からグッ、グッと引っ張られたら、下半身が精悍に締まった気分。名前と緊急連絡先と血液型を記した布を挟んでおくのも、万一の際の決まりだ。

足袋は群衆に入れば外れやすので、テープでしっかり固定。踏まれる足の甲や指も保護しておく。手首にも巻くのは同じチームの識別用で、乱立する亡者群の手の中でこのテープを見かけた時、地獄に味方で心底ホッとしたものだ。

宝木がとれる可能性は低かったので、あらかじめ社務所で買っておいた宝木のお守りが、このたびの参戦のいい記念になる。体を張った上での御利益が授かるよう、大切にしよう。

岡山てくてくさんぽ4

2014年02月16日 | てくてくさんぽ・取材紀行
昼食をご一緒した住宅(すみたく)さんは、ちくわ笛の名人。尺八の腕前に基づいて、見事な音色を披露していただいた。

いわく、笛にするのは600円の鯛ちくわで、結構高価な材料というか食材。値段やすり身の質が音に比例するとかで、鳥取のアゴちくわは青魚なのでちくわの色がくすんで今一つなんです、とは音色の話だか、味の話だか(笑)。

穴は普通のリコーダーより少ないため、演奏中に曲げてみたり、なんとかじってのチューニングも。演奏後はおいしくいただくようで、まるでアンパンマンとの感想もなるほど?

喜怒哀楽』のバラ寿司とサワラ@岡山

2014年02月16日 | 旅で出会った食メモ

祭り明けの昼飯にて「旅先グルメをリフト撮り」。岡山駅そばの郷土料理「喜怒哀楽」にて、ばらずしに鰆のあぶり寿司にママカリの押し寿司の、岡山の名物寿司三連チャンリフトだ。

ばらずしは殿様の倹約令をごまかすために、地場の魚介類や野菜をご飯に混ぜ込んで見えなくしたのがルーツともされる。基本は家庭料理で、同席の地元の方も「店で食べたのはいつ以来かな?」とか。サワラにエビ、イカ、アナゴ、ホタテに似た藻貝といった海の幸。レンコンにワラビ、シイタケ、ニンジンといった畑の幸。岡山の山海が丼の中に集合している。

サワラは今や岡山を代表するローカル魚。産卵期の春にとれる瀬戸内もののほか、長崎や対馬のものなど全国から上物が集まってくる。トロトロの脂ののりとシャッキリした身が、当地でいただくうまさ。古くからのローカル魚であるママカリと食べ比べもまた、贅沢である。


岡山てくてくさんぽ3

2014年02月16日 | てくてくさんぽ・取材紀行
岡山の「黄ニラ大使」植田さんに久々にお目にかかった。テレビなどメディアでもおなじみの生産者で、文字通り黄色のつなぎ(冬はダウン)にネクタイに長靴、メガネフレームで、自ら黄ニラの気持ちになり? PRに活躍されている。

昨日は初めて畑にご案内いただき、生産の現場も見せてもらうことに。黄ニラは普通の青ニラを収穫した後、株に黒いシートをかぶせ遮光して育てる。現在は33軒の生産農家でやっているが、手間と期間とコストがかかるので、なかなか大変なようだ。

中華の高級食材のイメージがある一方で、岡山では地場野菜としてばらずしなどにも使われる。自分はしゃぶしゃぶとか、この軍艦巻きのように、素材まんまを味わうのが好み。ツーンと鋭角的な香りにビシッと元気が湧き、岡山の旅路の活力になっている。

今夜の日テレ系で19時からの「ザ! 鉄腕! DASH!!」の「出張DASH村」で、リーダーと松岡君とともに生産現場で出演予定だそう。TOKIOを食うかもしれない(笑)植田さんの黄ニラへの熱意とキャラ、ぜひご覧を。