ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ローカル魚でとれたてごはん…長崎・五島 三井楽水産の、天然鬼鯖寿司

2012年03月24日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん

 長崎県の離島、五島列島の食材ファンが、まわりに多い。ある人は
アゴダシの五島うどんを地元から取り寄せるほどだったり、ある人は水揚げしたてのミズイカに魅せられて足しげく通ったり。温暖な西の海で対馬海流が近くを流れる好漁場を擁するため、魚のうまい島とは聞いていたが、五島牛や盆地米など陸の味もあれこれ挙がり、その豊かさは脱帽ものだ。

 五島の近海は潮の流れが激しく、身の締まったマサバも人気のローカル魚介である。それをタネにした鯖寿司が絶品、との知人に頼まれ、地元の藤沢で買ってくることに。小田急百貨店で開催の、「有名すし・弁当と全国うまいものまつり」でその「鬼鯖寿司」を見つけ、ついでに自分も試すことに。鬼鯖とは仰々しいネーミングだが、福江島にある信仰の山・鬼岳が由縁というから、なかなか神秘的なイメージの鯖寿司である。

 自宅で包みを開いて驚いたのが、切り身のほぼ半分がタネのサバというボリューム。薄ピンクの瑞々しい切り身が、見るからに食べごたえがありそうだ。そして口にして驚いたことに、酸味はほとんどないかわりに、つくりのような青魚のコクがある。自家製の旨酢で浅く漬けて仕上げてあるとのことで、生鯖の旨みを引き出すのに工夫しているとか。〆めてある鯖寿司というより、刺身をタネにした握り寿司のようで、まるで島でとれとれの魚を食べているような気持ちになる。

 通販までして買って食べたいとの、知人の推薦もよく分かる一品で、これからデパートで行われるうまいもの大会は要チェックかも。新宿とか銀座とか、都心で開催される時は、今度は知人に買ってきてもらおうかな?