ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ローカル魚でとれたてごはんbyFB…浜田 『かよちゃん食堂』の、朝定食

2012年03月05日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん

 島根県の浜田市を訪れ、朝4時起きで浜田魚市場の水揚げを見学した。長崎や境港、八幡浜に並ぶ西日本屈指の水揚げ額を誇り、この時期は底引き網がメイン。競り場を覗くとノドグロ、カレイ、カワハギ、アンコウ、カナガシラ、アマダイなど、様々な色や面構えの底魚がズラリ。この日はマフグが大漁で、鏡餅のような白い腹を上にして並んでいる。

 魚種も豊富だが、座布団のようなカレイ、優勝力士がぶら下げるような真鯛など、大きさのでかいこと。近くが暖流と寒流がぶつかる潮目で、栄養分が豊富だから浜田の底引き網の漁獲は大きいそうだ。

 ここのセリは「懐セリ」といい、仲買人の競り値をほかの人に見えないよう、競り人の上着で隠すようにする珍しいスタイル。値がせり上がるのではなく一発勝負のため、緊迫感が半端ではない。端で見ていると内緒話をしているようにも?

 浜田魚市場見学後、仲卸市場2階の「かよちゃん食堂」で、市場の朝ごはんに。朝定食はサバ塩がおかずで、脂ののりが半端なくしたたるほど。これがどんぶり飯にじっとり染み、ガッといくとうまいこと。市場食堂のデフォ定食のおかずにサバが多いのも、分かる気がする。

 これ全品で550円も驚きで、早朝の海そばを散歩してしっかり魚めしは、安くてヘルシーなのがいい。