屋台のナクチポックン。ナクチはタコ、ポックンは炒めもので、屋台の店頭に並ぶ生タコをぶつ切りにしてニンニクの芽と玉ネギを加えて炒め、仕上げにゴマをまぶしてある。タコがプリプリ、プッツリした食感で、コチュジャンのおかげで甘くあまり潮の香りがしない。砂糖甘さでこってり味付けた、韓国らしい味付けの海鮮炒め物。これ、腹いっぱいだから頼まないよ、とおばちゃんに伝えたにもかかわらず、どさくさにまぎれて出てきた一品。とても食べ切れないと思ったが、のり巻きにパジョンにスンデとも、きれいに平らげた。屋台の開放感もあってのことかも。
韓国風お好み焼きといえばチヂミが知られているが、これは卵たっぷり系の「パジョン」。見た目は卵たっぷりの黄色をしているが、小麦粉が多めでねっとり、ややダマがあるぐらいで、イカの足が入っているためタコ焼きならぬイカ焼きっぽい味がする。卵のおかげでほのかに甘く、きざみニラとニンジンが多めに入っているので食感が爽やか。日本のお好み焼きというよりもダシ巻き卵焼き寄りの風味で、シンプルな卵お好み焼きといった感じだ。