…という訳で、本日、文化放送「吉田照美のやる気MANMAN」に出演。14時25分からの「午後2時の興味津々」のコーナーで、ローカルごはんの話をたっぷりとしてきました。吉田照美さん、小俣さんにしっかりフォロー(?)していただきつつ、何とか無事終了。とりあげた4つのローカルごはんにまつわる面白トークを、数回に分けて紹介します。
実際には、以下よりもっともっとツッコミもあれば、私も噛んだりかぶったりしてますけど、自身も出演後の興奮冷めやらぬもので(笑)、ご容赦下さい。
●午後2時の興味津々●
<小俣>今日は北は北海道から南は沖縄まで、その土地ならではのおいしいご飯のお話を伺います。ゲストを紹介しましょう。生活情報センターから「旅で出会ったローカルごはん」を出された、食紀行ライターの上村一真(かみむらかずま)さんです。
※ここで上村、「坊ちゃん刈り」だの「瞳パッチリ」など、照美さんよりさっそくツッコマれる…
<照美>まず伺いますが、ローカルごはんというのは何なんでしょうか?
<上村>「ローカルごはん」という名称は、自分でそう呼んでいるだけなんですけれど、ひと言で言えば「その土地で生まれて伝えられ、今でもしっかり根付いているごはん」です。「といっても堅苦しい定義なんかなく、おらが町のご自慢のご飯」と、地元の人が胸張って言える様なものならなんでもいいんです。
※ ここで「仕込みネタその1」。あらかじめ調べておいた、お二人の地元ローカルごはんを披露、盛り上げ作戦!
吉田さんの出身の葛飾なら、柴又帝釈天参道のだんご、またタレをつけない小岩の名物餃子があるらしいですね。小俣さんのご出身の山梨県都留市だと、キャベツたっぷり、麺にすごく腰がある吉田うどんが有名です。そんなのも全部「ローカルごはん」の仲間だと思いますね。
※身近なネタを出したのが効果アリ? 一気に場はフレンドリーなムードへ
<照美>ローカルごはんを味わう旅を、上村さんは進めていらっしゃるそうですが?
<上村>東京って、日本中というか世界中のうまいものが何でもそろって食べられるでしょう。でも、「その土地のごはんは、その土地で食べるからこそうまい」。寒い土地の料理は鼻水すすりながら、南のほうの料理は汗だくでたべるからこそおいしい。そんな「この土地の、このご飯を食べにいく」というのを目的に、はるばる出かけるのもいいものですよ。
<照美>ではさっそく、上村さんおすすめのローカルごはんを紹介していただきます。まずはこちらです。
~~~~~~ 汽 笛 ~~~~~~ ※汽笛のSE。音は小俣さんこだわりとか?
<小俣>北海道・根室のエスカロップ
※ 仕込みネタ1の効果に気をよくして、ここで思い切って逆に質問!
<上村>いきなり、お二人にきいてみましょう。エスカロップって、名前だけ聞いてどんな食べ物だと思いますか?
<照美・小俣> あれこれ考え中。 ブドウとかフルーツ? ロシアが近いからロシア料理風?
※私の「フリ」を受けて、いろいろ言って頂きました。感謝です。
<上村>答えは、パッと見は「ピラフのトンカツのせ」。バターで炒めたライスの上にカツをのせて、その上にデミグラスソースをかけた洋風の料理なんです。地元では短く縮めて「エスカ」と呼ばれています。
<照美>何で「エスカロップ」なんていう名前なんですか?
<上村>ローカルごはんの成り立ちとかネーミングって、結構諸説あるんですよね…。
※「では上村さんの説を披露を!」と照美さんに振られ… ボケられず(泣)
わ、私が唱えた説ではなくて(慌)、フランス語で薄切り肉「エスカローペ」が語源とされています。根室の市内のレストランや喫茶店では大抵出してるけど、根室をちょっと離れるとほとんど見かけなくなる。根室限定といってもいいローカルごはんでしょうね。
<照美>一見、北海道とは縁のなさそうな料理ですが、どうして根室に根付いたんでしょうか?
<上村>この料理、洋食屋らしい銀色の楕円の皿に、大盛りのバターライスにトンカツがドン、さらにポテトサラダもたっぷりと、もう相当なボリューム。根室は古くから漁業の町であり、港湾で働く人も多いなど、いわゆる肉体労働者が多かったから、このボリュームメニューが人気だったようです。九州の長崎に、同じような洋食盛り合わせメニューで「トルコライス」というのがありますね。これも造船が盛んだった長崎で、労働者のスタミナ食として人気だったそうですよ。
<照美>できた当時から、このスタイルなの?
<上村>上にのっているのはもとはトンカツではなく、ビーフカツだったらしいです。高価なために豚肉に変えたそうですが。そしてライスは、以前はバターライスではなくってケチャップライス。店によっては今もこれを出していて、地元では「白エスカ」「赤エスカ」と呼んで区別しています。
<照美>で、味のほうは?
<上村>ひと言で言えば、「大人のお子様ランチ」。自分たち世代が子供の頃に大好きだったおかずが山盛りで、懐かしいようなうれしくなるような味ですね。でもビール頼んじゃうのがおとな(笑)。
※オープニングと、序盤を何とか無事に切り抜け、ちょっと落ち着いてきた。次のローカルごはんは長野県伊那の馬肉料理。馬のモツ煮込みの話で、うんちくはうまく話せたが、「予習」が足りなくて面白いことはあまり言えず。そして次が勝負どころの須崎・鍋焼きラーメン。「仕込みネタその2」の効果は… ではまた明日。