ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

中心静脈穿刺失敗

2014-09-30 22:17:37 | Weblog
 午前中は、比較的安穏として、業務淡々と終了。
 夕方に、鎖骨下静脈穿刺予定の方、血小板が少なめで、事前に血小板輸血を行った。
 折角なので、今日穿刺を行って貰う研修医に輸血もやっておいて貰おうと、腕を暖めて、依頼したのだが、20分余りして、看護師さんから「血管がとれていません。」と連絡があった。
 「えっ!」、他の仕事中だったので、少し待って貰って実施。
 これがワルイ前兆だったとは、後で分かった。
 そして、鎖骨下静脈穿刺となった。
 ここで部位確認の超音波エコー検査をさせたが、長々となりかけて、患者さんが苦痛を訴え始めた。
 急がせて、麻酔、細い針で穿刺を始める。
 血液の逆流が見られ、太いのに入れ替えて行くと進まず、確認しても血液逆流は認められず、入ってない。
 再度、探って、今度はスムーズに血液逆流があり、とにかく血管には入っている。
 ただ、やや赤っぽく気になったが、逆流血の勢いも強くなく、カテーテルを挿入した。
 点滴を落とすと落ちない。カテーテル内を血液が上がってくる。
 これは、動脈確定、直ちに抜いて、鎖骨の下に指を食い込ませる位にして、研修医に圧迫させた。
 ここで十分でなく、十二分位に圧迫しておかないと、夜間に泣きをみたりが起きてしまう。
 「15分圧迫、途中で覗いてはいけない。」と言って、押さえさせる。
 研修医は額から、緊張の汗が垂れていたが、このような焦るミステークを積んで、次からはと成長する。
 今日は時間が押していたので、再穿刺は止めて、終わりとした。
 あの“やや赤っぽい”の甘い判断が、ミステークに繋がり、これは自分の反省になった。
 
 ちょっと心配だったけれど、この時間まで、病院から電話はないので、その後の出血は起こってなさそう。

※ 某大手商事、シェールガスの尻馬に乗れず、落馬。
コメント
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