暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

うそ

2008-08-25 | 明るい
机に朱色をまぜて
スタートエンジンを加速させようと
してみたところで馬はわらい
ころころころ早計な
灰皿は燃え盛るたばこを撒き散らして
走者の手綱をはなれて去る

きたない
地下で
はしっても
四方をわたるのは
亡霊ばかり

つよくなりませんようにと
灰皿の煙草を
腕に押し付け爛れたあと
どうかだれも
否定しませんようにと
公園の砂場みたいに
唾を吐きかけた残骸

雑多な音が
支配するまえに
自分にもならない
かみさまにいのる
どうかねむることのない
疾走をください
見えないかみさまが
わらったような気がしたとき
どこかで耳をつんざく音がはしった
煙草は光をくゆらせる

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