暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

不合和な

2007-04-17 | 暗い
きんもくせいの香りがたちこめた
雨上がりの晴れた朝
軟らかな土に赤い葉が
硬い道路に赤い葉が
燃える煙に赤い葉が

by the wire gauze
on the hard road
under the higher sky
there is an unknown

高架を走る電車の音が
遠くの町まで汚す
がたんがたん

霧の中で今にも融けそうな
白い猫
烏たちをしたがえて
においたつ世界に落ち葉をけがし
ひとりだけ融ける
残るのは拒絶された黒い液体に
むなしくためる道路
冬が来る前に
すべてがどこかへ流れ

れば
いい

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