暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

忘れてはいけない

2007-12-02 | -2007:わりとマシなもの
シャーペンの芯が切れた時、
自転車を置き忘れた時、
朝食が思い付かない時。

折れる瞬間は
ただの要因にすぎない。
スイッチはただの一枚の
金属板でしかないように。

たったそれだけの要因で
突き動かされるほどに、
彼や彼女は
疲れていたのだろう。

弱者は本来存在できないなど、
自身がよく知っているものだ。

気を付けろ、
気を付けろ。
折れる素材はそこらに転がっている。
たったそれだけでと自問する頃には、
一人では立てやしないのだから。

強くなる前に、
休むがいい。
シャーペンの芯を買い、
自転車を予め取りに行き、
朝食用のシリアルを取っておく
時間を配分するといい。

金属板が折れれば
二度とつくことはないのだから。


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