ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

贅沢な一日

2023年10月25日 | 仕事

  今日は休暇を取りました。
 体調が悪いわけでも用事があるわけでもありません。
 毎週5日間働いていれば、どうしようもなく出勤拒否したくなる日があります。

 もう19年も前、私は当時小泉改革と呼ばれていた行政機関の大規模な改革(もしくは改悪)をきっかけにしてうつ病を発症しました。
 その当時のことは、じつはあまりよく覚えていなくて、ただ気持ちが落ち込んで仕方が無かったという感情の記憶だけが残っています。

 当時、私だけではなく、多くの国家公務員がバタバタと倒れていきました。
 倒れなかった者たちも、ただでさえ減らされた人員から病人が多数出て頭数がどうしても足りなくなり、深夜に及ぶ残業や休日出勤を余儀なくされ、ヨレヨレでした。
 しかも予算不足のため、すべてサービス残業、サービス休日出勤で、当時日本国政府は世界最恐のブラックな職場であったと思います。

 当時、「SPA!」という週刊誌があって、30代男性サラリーマンによく読まれていましたが、しんどい仕事ワースト10という特集があり、ノンキャリアの国家公務員が2位に選ばれていました。
 1位が何であったか忘れましたが、楽を求めた就職がわずか10年程度の時代の変化でここまでしんどくなってしまうのかと落涙を禁じ得ませんでした。 

 あの時はもしかしたらわが国の行政機関最大の危機だったかもしれません。

 およそ3年間、出勤しては病気休職に追い込まれると言うことを繰り返しましたが、いつからか体調は良くなって、寛解と言える状態になって再び職場で苦闘する日が訪れ、今に至ります。

 感情の記憶というのは思い出と呼べるような生易しいものではなく、今でもフラッシュバックしては、心から血がダラダラと流れます。
 血がダラダラと流れそうになったら、無理をしないで休暇を取ります。
 それだけが、組織改革(もしくは改悪)から私が学んだ生き残る道だと思っています。

 今日は朝飯も昼飯も食わず、ぼんやりとお気に入りのベビーメタルちぃかわの動画を観たり横になったりして過ごしました。

 何もしない贅沢な一日です。

 休暇を取ったのに晩飯の用意すらせず、ガストの宅配で済ませました。
 今日も勤労に励んだ同居人には申し訳ありませんが、私が下手な料理を作るよりはるかにマシでしょう。

 明日、明後日と今週はまだ2日も勤務しなければなりません。

 昨日、15歳も年下の新米係長が「引退したい」と言ってため息をついていました。
 中間管理の仕事はまだまだ続くと言うのに。
 15年前の自身を思い出して、深く同情しました。


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