ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

貧乏な国

2022年11月27日 | 社会・政治

 10月15日から10月18日まで、喘息の発作で入院してから一か月以上が過ぎました。
 その間、毎日吸入とうがい薬を使ったうがいを欠かさず、煙草も絶って、今のところ喉の調子は良い感じです。
 わずか数日の入院でしたが、二度と入院はしたくないと思います。
 病院食はまずくて、それでも体力をつけなければと必死で食いました。
 病院の代金は高く、保険は5日以上の入院でなければおりないということで、仕方なく自分の預金から払いました。

 我が家は共働きで、しかも同期とあって、同居人の給料と私のそれはほぼ同額です。
 家計にはお互い50%を入れています。
 そうすれば一人前の収入が家計費になるので、数年前に住宅ローンの返済が終わったため、預金は増える一方で大分楽になりました。

 また、家計費に50%を入れると言うことは、残りの50%が自分の小遣いになるということで、そんなに使えるはずもなく、私個人の預金も大分増えています。

 同居人は金を買ったりして、資産を増やしています。
 私はそういうことは苦手で、資産運用はしていません。
 金利は馬鹿みたいに低いですが、銀行に預けていればリスクは0で、私にはそれが合っているようです。
 下手に資産運用などして損をするのは嫌ですから。

 お金のことを考えると、子供が出来なかった我が家には、ずいぶん余裕があります。
 二人合わせれば年収は1,500万円くらいになります。
 一人の収入は少なくても、二馬力で頑張れば余裕ができるのだなということを実感します。

 しかしそれでも、なんとなく貧乏な感じが抜けません。
 車を買い替えたり、高級鮨店で食事を楽しんだりしているせいでしょうか。

 かと言って、生活レベルを落とすことはできません。
 もうこの生活に慣れてしまったのですから。

 退職時に預金が2,000万円無いと老後の暮らしは厳しいと聞きました。
 そのくらいの預金はあるし、退職金と合わせれば、豊かな老後が過ごせるのかもしれません。

 それでもなぜか、お金のことが心配です。
 先日入退院をしたせいで、治療費というのは高いのだなと実感しました。
 保険には入っていますが、最低限のものですので、大病を患ったら払えるか心配です。

 結局、世の中金、でしょうか。

 これから体力は衰える一方でしょうし、記憶力や判断力も落ちていきます。
 そんな中で、定年まで勤めあげられるか心配です。

 公務員の多くは、生活の安定を求めて就職しているものと思います。

 しかし私は、安定した給料をもらいながら、コツコツ小説を書いて、40歳までに華々しくデビューしようと思っていたし、せっせと小説を書いてもいました。

 転機となったのは、36歳で精神病を発病したこと。
 今でこそ元気に働いていますが、私の30代後半はボロボロでした。
 当然、小説家への夢は諦めました。

 今は生活のために、漫然と働いています。
 人生思いどおりにはいかないものです。

 私の知り合いに、高学歴だったのに社会になじめず、引きこもりからニートになってしまった者がいます。
 もう20年も引きこもっていて、両親も年だし、これからどうやって生きていくのでしょうね。
 20年にもわたる引きこもり生活、その間の彼の精神は激しく揺れ動いていたのではないかと思います。
 その精神の堕落は、想像するだけで怖ろしく、彼に同情せざるを得ません。

 5080問題ということをよく耳にするようになりました。
 50代の引きこもりを、80代の親が面倒をみる、ということだそうです。
 5080問題はやがて6090問題になり、ついには引きこもりの孤独死の問題になるでしょう。
 生活保護の財源も限界があります。

 これら引きこもりの人たちを、憲法で保障された最低限の健康で文化的な生活をおくれるするようのは出来ないでしょう。

 彼らはどこで人生を誤ったのか、苦しんでいることでしょう。

 30年にも及ぶ不景気で、わが国は貧乏な国に転落してしまいました。
 バブルなんて、夢のまた夢です。

 わが国がもう一度、花を咲かせることがあるでしょうか。
 多分、もう無理でしょうね。


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