ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

2013年03月24日 | 散歩・旅行

 花見というほど大げさなものではありませんが、午後、少しだけ桜がある近所の公園を散策しました。



 どんよりと曇って寒々しく、人もまばらでしたが、桜はまさに今が見ごろ。
 見事に咲き誇っていました。

 私は毎年満開の頃、ワンカップやビールを買い込んで花見を楽しんでいますが、今日はなんだかそんな気になれません。

 例年だと4月の上旬、新年度を迎えて多少の高揚感をもって花見を楽しんでいたところ、今年は年度末に重なり、いつもそうなのですが、年度末というのは精神が不安定になり、花の下で酒を飲もうという気持ちになりません。

 今年の早すぎる桜の開花が恨めしく思えます。

 桜といのは不思議なもので、わが国では桜は死の観念と結びついているせいか、桜を観るたび、来年もまた桜を観られるだろうか、もしかしたら不慮の事故にでも会い、これが今生最後の桜になるかもしれない、という不吉な思いに駆られます。
 とくにうつ状態が激しく、希死念慮に悩まされていた時はそうでした。
 桜を観たから、そろそろいいだろう、と考えてしまうのです。
 それでもやっぱり死ぬのが怖くて、生きながらえてしまいました。

 でも精神障害に対する差別や偏見は今も根強く残っており、最近職場ではメンタルヘルスの重要性が叫ばれてはいますが、それも研修の時などだけで、実際に発病すると、心が弱いやつ、いつ休み始めるか分からない危ないやつ、という目で見られます。
 私自身、自分が発病するまではそういう目で精神障害者を見ていたように思います。

 いっそ障害者手帳がもらえて、障害者年金がもらえるほど症状が重ければ、いやな仕事にしがみつかなくて済むのに、とよく思います。

 しかし主治医は、「そんなことは考えず、出勤を続けることを第一に考えてください」と言って、障害者手帳を取得するための診断書を書いてくれません。
 だから私は、障害者手帳を持っていません。

 まぁ、多くの患者を診ている主治医からすれば、私なんかは軽いほうで、現にここ三年は休まず通っているわけですから、仕事を続けて社会貢献したほうが良いと思っているのでしょうね。

 現にこの三年、最初はごく軽い仕事だったのが、だんだん仕事を増やされ、今では課内で一番ヘヴィな仕事を担当させられています。
 
 リワークプログラムでは、SSTという寸劇で、仕事を断る練習を何度もしましたが、職場ではなかなかできないものです。
 
 苦労している職員、特に職階が下の者が苦しんでいる場合、つい自分がやってやる、という禁句を吐いてしまい、自分の首を絞めてしまいますが、苦しんでいた若い職員が晴れやかな表情に変わるのを見ると、苦労は自分が引き受ける、と思ってしまう悪い癖があり、これが発症の一番の理由かもしれません。

 しかも見栄っ張りのせいか、本当は辛いのに、「大したことないよ、簡単な仕事だ」などと格好をつけてますます自分の首を絞めてしまいます。

 損な性分です。


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