ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

リビア暴動終結か?どうするカダフィ大佐?

2011年08月22日 | 社会・政治

 リビアで反政府暴動が発生してから半年たちます。

 ようやっと、反政府側は首都トリポリの大半を手中に収めた、との一報が飛び込んできました。


 
トリポリを制圧する反政府軍です。


 エジプトやチュニジアに比べると、カダフィ大佐、しつこく頑張りましたね。

 抵抗し続けて殺害されるのか、捕えられて裁判にかけられ、処刑されるのかは分かりませんが、もはや命運尽きたことは間違いないでしょう。
 リビアの友好国に亡命するという可能性は0ではありませんが、極めて難しいでしょう。
 受け入れた国は国際的に非難を浴びるでしょうから。
 自殺ということもなくはないですが、イラクのフセインを見ても、最後の瞬間まで生き延びようとするような気がします。

 なんでもリビアは直接民主主義の国だそうで、国家元首も閣僚も代議士も建前上はいないそうです。
 強いて言えば、国民全員が代議士ということになるんでしょうか。
 大佐なんて呼ばれるのもそのせいらしく、国際会議などで国家元首級の扱いを要求しながら、都合が悪くなると、私は首相でも大統領でもないので、何の権限もない、と言って逃げるそうです。

 米国の民間機を撃墜したり、数々のテロを行ってきた極悪人です。
 権力を掌握したのが1969年と言いますから、42年間、権力の座にあったのですね。
 私が生まれた年です。

 しかし私は、国連総会などで米国やイスラエルを汚い言葉で罵り、15分しか持ち時間がないのに2時間もしゃべり続け、米国をはじめとする自由主義諸国の代表が次々と途中退席するのが、見世物のようで面白く、カダフィ大佐はブラック・ユーモアを解する魅力的な人物なのではないか、という印象を持ちました。

 主義主張やテロ行為はともかく、仮にも一国の指導者を40年以上続けるのは尋常なことではありません。
 カリスマ性なり、魅力的な人柄なり、有効な政策なりがあったに違いありません。

 しかしいつの頃からか、おのれを全知全能であるかのように思い誤り、悪政をしいてしまったのでしょうね。
 独裁者というのは、得てしてそういうものです。
 カンボジアのポル・ポトやスペインのフランコ、ソ連のスターリンや中国の毛沢東など、裁判にかけられることもなく、畳の上で死んでいった独裁者もいますが、彼らの晩年は、共通して、目に見えない何者かに怯え、子どもや動物などの可愛らしい写真に囲まれて震えていたそうです。

 カダフィ大佐はどうなるんでしょうか。

 ルーマニアのチャウシェスクのように、形ばかりの裁判を一時間ほどで終わらせ、即座に銃殺で処刑して遺体を公開するなんていうことだけは避けてほしいと思います。

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