ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

恋の矢

2011年03月15日 | 思想・学問

 恋の矢といえばキューピット。
 えいっと放って見事当たればカップル成立。
 でも世の中そんなにうまくはいきません。

 恋の矢を持つ虫がいるそうです。
 ナメクジです。
 ナメクジは交尾の際、相手に恋矢(れんし)を突き刺して毒を放ち、精子を守るのだとか。
 ナメクジは雌雄同一のため、お互いの精子をお互いの卵巣に注入するそうですが、妊娠はリスクが高いのでなるべく自分は妊娠したくないために受け入れた精子を殺そうとし、でも相手には妊娠させたいので精子を殺す成分を恋矢から放つ毒で消そうとするそうです。

 こうなると、ナメクジの交尾は愛の行為というより果たし合いみたいなもんですねぇ。
 妊娠したら負けよ、あっぷっぷ。

 恋矢(れんし)なんてロマンティックな名前を付けてはいますが、それはおのれの精子を守るため、相手に放つ毒矢。

 互いに毒矢を隠し持ち、それを相手に向けながら交尾に励むとは、さぞかしスリリングな行為であることでしょう。

 でも、人間の男と女も似たようなものかもしれません。
 色と欲にまみれ、しかもその欲は性欲に留まらず、金銭欲だったり名誉欲だったり、出世欲がからんでいたりします。
 お金持ちの上流階級であればこそ、余計にそういう毒を腹に仕込んでいそうです。

 私はお金持ちではなく、上昇志向でもないので、女性に対して腹に一物持って接することはありません。
 なんと幸せなこと。

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