大型連休が明けて、新人諸氏をはじめとして、環境が変わった人々が五月病に苦しむ時季になりましたね。
私も連休明けの出勤は憂鬱でしたが、出勤してしまえば目の前の仕事に追われて五月病に罹っている暇はありません。
私の実感では、むしろ四月病に罹ることが多いように思います。
一番慣れない頃ですね。
世間では少し慣れた頃合いが難しいと思われているようですが、やっぱり右も左も分からないという状態がしんどいような気がします。
時間という 薬が効くのを 待ってるの
某新聞に掲載されていた川柳です。
まこと、そのとおりですねぇ。
精神上の痛みに特効薬はありません。
時の流れが癒してくれるのを待つのが一番です。
ただし、それが長い時間を要する重症の場合、服薬治療や休養が必要となり、精神障害と呼ばれるのでしょうね。
いずれにしろ人間の精神というもの、強いようで弱いのか、弱いようで強いのか、よく分かりません。
私が精神上の問題で苦しんだのはもう5年以上前で、その時自分がどんな状態だったのか、よく覚えていません。
人間、辛い過去は忘れるように出来ていると言いますからねぇ。
一方、いつまでも過去のトラウマから逃れられない人も存在します。
それほどトラウマが強烈だったのか、あるいは適切な治療を受けられなかったのか、どちらかなんでしょうねぇ。
きれいに治ってしまった私から見ると、お気の毒で仕方ありません。
幸いにして、私の職場では五月病に罹患した人はいるかもしれませんが、出勤できないほどの者は今のところいません。
新人たちも元気に出勤しています。
憂色濃かった私の新人時代を思うとき、彼らの姿は眩しく、輝いて見えます。
もちろん、その内面までは知りようがありませんが。