ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

心の収支バランス

2017-02-23 09:19:17 | 暮らし

 乗り始めてもう15年、走った距離も20万キロ目前、我が家のプリウス、頑張っちゃいるが、このところ老いの頑固一徹、エンジン始動のたびにへそを曲げる。左側のバックミラーが、ほれ、この通り、そっぽ向くんだ。

 エンジンかければ勝手に電動スイッチ入って、外側に大開!なんも見えねって!やれやれ、直さにゃならんか。車を降りてぐるっと半周、ガチャリガチャリと手動で調整。こんな七面くさい事態が1か月ほど続いている。

 ディーラーに持っていって、直してもらうか、と思ってはいるのだが、買った山形トヨタは赤湯、日頃の行動方向とは反対なんだよなぁ。この反抗ミラーのためだけに赤湯までって、ちょっとなぁ。効率的に動かないと気が済まない僕としちゃ、許せない半端行動だ。なんか、ついでがあれば行くんだが、・・・

 そうだ、宅配便出しに行くついでに、高畠まで足を延ばして斎院肉屋の餃子を買う、そこから赤湯へと遠征し、労働金庫南陽支店に自動車共済の振り込みをする、その先に車屋さんってルートなら堪忍できる。総行程40数キロ、時間にして2時間半、途中果たせるミッションは4っ、まっ、いいだろう。

 最初のタスク、宅配便発送、もちろんうまく行った。気持ちはちょい上向き。次の餃子で躓いた。なんと、売り切れだってよ。評判だからなぁ、その日の分は午後早めに無くなってしまうんだ。大きく凹む心。気を取り直し、赤湯へ。共済の振り見込み、預金残高ぎりぎり自動車保険の引き去りに不足するって不安にかられて、来てみたが、案に相違して、まずまずなんとか間に合う残高あって一安心。ここで気分は持ち直し。で、最後のど本命、車ミラーの修理に向かった。

 あれっ、作業着のおじさんたち、床磨きしてる?も、も、もしかして、お休み、今日?そうなんです、済みません。あちゃ!このためにわざわざ寄り道作ってたどり着いたって言うのに!ようやく、エンジン始動のたんびのミラー直しともおさらばできるっ思ったのに、・・・・この数時間はなんだつたんだ!いや、今日一日、ここを目指して動いてきたっていうのに!いやいや、ここ数日間、いやいやいや、ここ数週間、ミラーをしつけることだけを夢見て過ごしてきたのに!大きな期待は、どん底の落胆を生む。餃子は買えないし、車は直らない。気分はマイナスに大きく振れた。暗い気持ちをずるずると引きずりながら、車を家に向けた。

 ああ、このまま泥沼のぐじゃぐじゃで一日過ごすのか。そりゃなんとしてもやり切れない。だが、待てよ、ここで思い返す年の功!いいことだってあったじゃないか。ほら、預金残高、思ったよりあったし、宅配便送れたし、これは着実な追加点だ。餃子も車も、永久に機会を失ったってわけじゃない。とすれば、引き分け延長再試合ってことだ。なら、今日の最終決算は、プラスじゃないか。そうだ、小さなポイントでも、稼げたわけだから、おお、いい一日だったじゃないか。そう、今日という日、満更じゃなかったぞ。

 悪い事あればよいこともある。辛い日もあれば、嬉しい瞬間も待っている。黒一色の人生なんてのは、あえて自分で塗りつぶさなけりゃ、あるもんじゃない、普通の場合。心の収支バランスを巧みに取ることが大切なんだと思うんだ。人生、心をあちこち振り向けていけば、なんとかしのいで行けるものなさ。それが生き延びる力ってもんなんだけど、いじめで苦しんでる子どもたち、自ら命を絶つ前に、ぐるっと周りを見回して、心の収支をチェックしてくれればなぁ。

 

 

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今、焼きあがった!「グレーテルのかまど」レシピのクリームパン

2017-02-22 11:34:29 | 暮らし

 お気に入りお菓子作り番組「グレーテルのかまど」。なぬっ?!クリームパンだとぉぉぉぉ?!

 こりゃ聞捨て、おっと違った見過ごせねえぜ。勝負だ勝負だ!

 江戸研究家・杉浦日向子が愛し続けたのがクリームパンだって、なら、なおのこと、こちとらもクリームパン作っちまおうじゃねえか、べら棒目!

 パン生地の方は、こっちゃぁごはんパンだから、比較にゃならねえ。問題はクリーム、だぁな。なんだなんだぁ?卵の黄身8個だとぉぉぉ?それに牛乳375ml、砂糖113gにコーンスターチ30g。ははーん、黄身の力を最大限発揮してとろりクリームに仕上げようってえ算段だなぁ。うん、そりゃ美味いだろぜ。我が家のクリームパンの倍も黄身が入ってんやがんだ。それに、最後にバターまで溶かし入れて、こりゃ絶品間違えなしでぇ。

 

 だが、待てよ。テレビの画面見っと、ありゃぁ熱加えす過ぎだぜ。黄身がクリーム通り越して、そぼろになりかけてんじゃねえか。あれ包んで焼いて食べたら、ぼそぼそだぜ、きっと。案の定、いただきますのお時間、割ったパンの中はぼそぼそ!それ、美味えわけがねえだろ。

 だいたい、パンだって、てめえで捏ねねえだろがぁ。手先だけ映して、それも女の手、初心者があんな上手に手捏ねできるわけねえんだよ。そのくせ美味えもん食いてぇなんて虫のいい話だぜ。それと言っちゃ悪いがぁ、艶出しだあな。出てきたクリームパンの艶は、焼き上げ後バターを塗ったもんだろが。レシピのように溶き卵で付けたもんじゃねえ。このあたり、誤魔化してもらっちゃいけねえぜ。

 と、あちゃこちゃ揚げ足取ってみたが、やっぱり、クリーム美味えや。テレビよりとろーっと仕上がったし。ただなぁ、こいつぁ、高級クリームパンなんだぜ。ちょっと、気軽に作るにゃ、値が張ろうってもんだ。

 さあてなぁ、これから先、安いがそこそこ美味いこれまでレシピで行くか、最高級材料で絶品クリームに衣替えするか、こいつぁ、考えどころだなぁ。

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見ばより実!雪囲い新趣向に満足

2017-02-21 10:14:53 | 暮らし

 一昨年から母屋北側の雪囲いのやり方を変えた。何年か前、軒先をさらに出したことで、屋根の雪は落ちるに任せることにしていたんだが、これが甘かった。次から次とずり落ちて来る雪は、軽く軒下を埋め、部屋の戸のすぐそばまで押し寄せて来る。さすがに高床の部屋まで脅かされることはないが、薪置き場への通路は完全に埋まってしまう。仕方なく、掻き出し踏みつけして道を作り、時には薪を掘り出して、運び出す作業を繰り返してきた。まるで雪山から材木を切り出すような難作業を、馬鹿々々しくも続けてきた。

 こりゃどうしたって、アホだ。わざわざ薪を掘り出しに行かにゃならんのか。せっかく張り出した軒をもってうまく利用できないのか。かと言って、雪囲いしたんじゃ、軒先伸長の意味がなくなるし。

 そうか、落雪がなだれ込む腰から下部分だけ雪囲いしたらいいんじゃないか。張り出した軒を支える柱と柱の間に横木を固定し、そこに1間ほどの囲い用材を縦に並べる。こうすれば、下から押し出してくる雪を防げるはずだ。ただ、板の枚数が不足で、ぴっちり美しく覆えない。いざ、完成してみるといかにも無様だ。なんか、朽ちかけた廃屋の趣きだ。が、見ばより実、これで薪運搬路が確保できれば、十分に我慢できる。

 2月半ばの今、降雪のピークは過ぎたが、積雪は一番だ。ほぼ、張り出した軒先に届くほど積もっている。北側だから、融けるってことがない。次々と積み重なって、巨大な雪の山脈を形作っている。でも、家側は、

 見事、積雪なしの通路が確保されている。隙間だらけの囲いだったが、雪の侵入を防ぐには十分だった。この通路のお陰で、どんだけ楽をさせてもらったことか。なんせ、毎朝の仕事だから。14,5キロの薪をキャリーケースに入れて、3回運び込む。まさに、筋トレ作業。足元がすっきりしているだけで、苦労は半減した。良かった、思い切って囲いをして。

 外見にとらわれず、周囲の目を気にせず、実を取る、この姿勢、大事だなぁ。でも、見栄えってもんも捨てちゃいかんのだけど。

 

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行き詰まったら・・・

2017-02-20 16:47:32 | 暮らし

 行き詰まる、しょっちゅう、ぶち当たる。台本書きはピンボールゲームだ、まるで。あっちの釘に跳ね返され、こっちのフリッパーで弾かれ、出口を見つけようと、わけも分からず右往左往するばかり。こんな時、解決の決め手はあるか?脱出の鍵はどこに?

 まず、台本のワード画面から逃避する。ネットニュースを彷徨う。アマゾンプライムミュージックに繋いで音楽を聴く。ジャズがダメならポップス、でダメならロック。ダメだ、重症だ!パソコンの前から離れる。部屋の中をうろつく。見る気もないがテレビをつける。運動不足が原因と決めつけシャドーボクシングをする。階段昇降を繰り返す。全然頭が働かん!投げ出して寝てしまう。いかんいかん、こればっかりは傷を広げる。

 さぁ、どうしょう?この難所を乗り越えねば、先には進めない!

 わかった!料理作ろ!菓子作りでもいいが、今日は料理だ。有り合わせの材料で、とっておきのシチューを作ろう。

 小屋から保存中のジャガイモ、ニンジン、キャベツを取って来る。残念ながらタマネギは自家産を食べ尽して購入品だ。皮を剥き、適当に刻んで水を張った鍋に放り込む。決め手は、ファインのフランクフルト。こいつを大胆に4本。夏場作り置きしたトマトケチャップを流し込んで味を調える。気休め程度にブイヨンもちょっぴり。香辛料、何がある?タイムとクローブとコショウ、それとオレガノ。おお、上等じゃないの。ベイリーフない、気にしない気にしない。さっ、後はストーブに乗せるだけ。

 ざっと1時間の気晴らし。アイディア浮かんだぁぁぁ!なんて行くわきゃないだろ。そんなに簡単に危機を脱出できるんなら、毎日だって料理にこだわるよ。菓子作りに精出すよ。そうは上手くいきゃしない。

 でも、うな垂れてた気分が頭一つもたげたのは間違いない。やる気は出た。時折ストーブの上の鍋に目をやりながら、台本書きに立ち向かう。1行書いては、ストーブに近寄り、鍋の蓋を開けて、出来具合を確認する。立ち上る美味そうな臭いに満足して、再度パソコンの前に。

 まっ、こんなぐうたらを続けながら、だらだらとマス目が埋まっていくということなのさ。まだ、時間はある。

 

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えっ?タイトル何かって?『追いかけぇて!追いかけぇて!』に決まりじゃい!

2017-02-19 09:23:35 | 演劇

 テーマは「妄想の効用」。で、タイトルは、『追いかけぇて!追いかけぇて!』。なんじゃそれ?

 シニア演劇全国大会、6月に迫ってきたからね、事務局から、「早くタイトル知らせろ!」って催促しきり。わかるわかる焦る気持ちは。チラシとかポスター作って配り歩かにゃならんものね。4か月前、なんてタイムリミット大きくはみ出してる。

 なんにすっかなぁ?去年の暮頃にゃ、『夢で逢いましょう』でいいや、永六輔さん亡くなったし、なんてちょっぴり感傷、あらかた投げやりな気分でいたんだけど、やはり書くとなると、そう適当にも決められない。て、言うより、ある年代の人たちには、けっこう濃厚なフレーズなんだ、これって。(1960年代NHKテレビの音楽バラエティ、永六輔作・構成。その後のバラエティショー番組の手本になった。)いい加減な気持ちで引っ張り出しちゃうまくない。

 で、行き詰って、何書くか決まらぬことにゃ、タイトルだって決まりっこないぜ、って至極当ったり前のことぶち当たって、ぐずぐずぐだぐだ、先週まで流され続けてたってこと。何かくか?と同じ程度に大切なのが、なに踊るか?なんだなぁ。なんたって、オープニングダンスは菜の花プラザシニア団のお約束!だから。シニア年代の誰もが知ってる懐かしの名曲で、華やかに踊れる曲。できれば、その曲からストーリーが展開していければもっといい。

 なんとなく浮かんだキーワードがアイドルグループ。数週間、だらだらとYOUTUBEの歌動画をさすらった。乃木坂やらAKBやら、モー娘、おニャン子クラブしだいに時代をさかのぼってピンクレディ、キャンディーズ、我らの世代にゃまだ新しい、そうか、ならば、ザピーナッツだ、我らのアイドルって言ったら。

 二人組ってのもうちら向き、今回メンバーでばちっとダンスが見せられるのが二人なんだから。で、曲は?

 「恋のバカンス」「恋のフーガ」「ふりむかないで」「情熱の花」「ウナ・セラ・ディ 東京」懐かしい!おっ、「モスラ」怪獣映画の主題歌も歌ってた。「若い季節」これ、なんとNHKの青春ドラマ!格別ファンだったてわけじゃない、ちなみにこの頃僕はクラシック少年だった、ビートルズが来てもなお!のに、どの曲もすぐに思い出すてのが凄い。そんだけ、巷を広く席捲してたってことだ。

 曲の方は、めぼしいものを何度か聞いて、「恋のフーガ」に決定。「情熱の花」も捨てられなかったが、こっちは、劇中で一部踊ることで妥協した。

 決め手の一番はもちろんメロディだけど、ドラマチックな前奏も気に入った。幕を上げるの恰好な出だしたよ。そして、なかにし礼の歌詞「追いかけて 追いかけて すがりつきたいの あの人が消えてゆく 雨の曲がり角・・・・」いいじゃないの!なんか切ないストーリーが書けそうじゃないの。切ないやるせなさ、大好き!頭の片隅にちょろりとあった妄想って言葉にもリンクしそう。決定!決定!「恋のフーガ」でオープニング。

 そんじゃ、タイトル、まさか、「恋のフーガ」なんて恥ずかしくて付けられないから、「追いかけて 追いかけて」を頂いちまおう。なんか不思議な感じで、座り心地も悪くて、書きたい世界にぴったり。

 て、ことで、菜の花プラザシニア団の全国大会出演作品は『追いかけぇて!追いかけぇて!』に決定じゃい。文句あっか?

 

 

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