ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新作コントは節分ネタ

2017-02-03 09:59:30 | コント

 そうか、今日は節分かぁ。節分なぁ、節分。なんかビビッと来たぞ、節分、豆まき、・・・・

 おお、そうだ、コントだ、シニア演劇学校5期生修了公演用に書いた新作コント『バトル in ケアハウス』。こいつが節分ネタだった。豆まきネタだった。

 最初から豆まき書こうと思ったわけじゃない。なんか壮絶な戦いを作り出したかったんだ、老人ホームで。うへっ、まともな感覚じゃないねえ、異常だねえ。そりゃそうだ、コントなんてナンセンスが勝負、ねじ曲がった根性、こんがらがった頭脳の持ち主でなきゃ書けるもんじゃない。突拍子もないものに手叩いて喜ぶぶっ飛んだ感性、そいつが必要なんだよ。

 現役時代のパワハラ上司と同じホームに入ってしまった腰抜け部下が、未だに上下関係を強いる元上司にこびへつらいつつも、次第に対等の間柄を求めて行動に出るって筋立てなんだ。その臆病部下を勇気付けるのが、介護士同士の対立。性格がまるで違う介護士の上役と部下、部屋に花を飾るべきか、ぬいぐるみを置くべきか、なんて馬鹿々々しい行き違いから、対立はエスカレート、ついに、激突する。ほとんどあり得ない、100%馬鹿げてる、そんな突き抜けた設定が笑いを引き出すんじゃないか、そこが狙い目だ。

 最後のクライマックスは、当然戦い!拳銃とかマシンガンとか持ち出す、なんてのはありきたりだし、レスリング技やボクシングはシニアにゃ危険だし。うーん、老人ホームで、あっても許せそうな題材ってなんだ?しかも舞台で壮絶にやり合える戦いって何がある?必死で戦えば戦うほど、滑稽感が増すもの、なんかないか?

 そう、思いついたのが、節分の豆まき!お互いを宿敵の鬼に見立てて、激しく豆をぶつけ合う。これなら夢中でぶつけ合っても、とごかユーモラスで笑いを誘うんじゃないか。驚くぞ、お客さん。呆気にとられ、そのうち引きずり込まれて、客席に飛んできた豆を憎たらしい一派に向けてぶつけ始めるかもしれない。会場全体、役者も客も入り乱れての豆まきバトルになったりしたら、最高に面白い。が、そこまでやる勇気はない。

 そして、節分の戦いをどう結着つけるか、要するにオチ。ここが大切。ある程度ふに落ちて、しかも爽やかな余韻が残るようにおさめなきゃならい。戦いのまま終わったんじゃ、心のささくれ残ってしまう。それはコントの正しいあり方とは言えない。さっ、どんなラストを用意したか?それは見てのお楽しみってことで。

 そうそう、まく豆は、殻付き落花生と袋入りの豆、これなら、終演後の片づけも簡単だし、お客さんにサービスってことで配れるしね。ただ、残念なのが時期。公演日は3月26日、節分どころか、花の便りも聞こえて来ようかって頃だってことかな。

コメント
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