ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

漬物たちの今

2017-02-17 10:00:29 | 暮らし

 時折のドカッと寒波もなんのその、日差し、澄み渡って春の兆し。冬もここまでくれば、あと一息の辛抱だ。降り積もられた暮らしをしっかり支えてくれた我が家の漬物たち、どうやらお役御免の時が近づきつつある。

 2度目の白菜キムチは残り数株、これでお別れ、と思うと、もったいなくて食べられない。これまた2度目の赤カブ漬け、お酢の威力だな、未だ味歯ごたえともに、己の持ち味を主張している。だっぷり漬け込んだ山形青菜、このところの暖かさもなんのその、酢っかくなることもなく、日々食卓を彩ってくれている。ありがとう、漬物たちよ。

 毎日いただく青菜漬けなんだが、ちょっと頭が痛いのが葉先の部分だ。栄養価の高さから言ったら、茎の部分よりはるかに上、そりゃわかってる。でも、持て余してんだよなぁ、これが。なんせ量が多い。さらに、漬け込み前に干し過ぎて、やけに筋っぽい上に、しっかりつゆも吸っていて塩分多そう。皿に取り出すと、3日も4日も我がもの顔で居座ってしまう。どうしたって、歯ごたえぱりぱりの茎を食べてしまうからね。

 仕方なく、葉先部分は切り取って、ごめんなさいで捨てていたのだが、こりゃあまりに酷い仕打ちだって気が咎めた。そこで、松前漬けにしたらどうだろう?切り昆布と細切りするめがセットになった松前漬けの元、これに細かく刻んだ青菜漬けの葉先部分を一緒に混ぜ込む。一緒に入ってる松前漬け調味料なんて使わないぜ。基本は青菜の漬け汁、それに味醂と酒と醤油をちょっと足して味を調える。これなら、漬物じゃなくなって、常備菜の一品になる。昆布とするめと漬け過ぎ青菜、保存性も十分だ。もし、大きすぎたら、小分けにして冷凍しておいてもいい。よしっ、これで一件落着!

 うーん、なんか彩りが食欲をそそらんなぁ。あっ、いかん、ニンジン刻んでいれるの忘れてた。て、ことで、まだまだたっぷり残ってる保存ニンジン、これを刻んで混ぜて、完成だ。

 どうだい?美味そうだろ。これで厄介者の葉先も救い出せた。食卓に一つ味わいも添えられた。なんかとっても善きことをした気分だなぁ。 

 

 

 

コメント
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