ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

行き詰まったら・・・

2017-02-20 16:47:32 | 暮らし

 行き詰まる、しょっちゅう、ぶち当たる。台本書きはピンボールゲームだ、まるで。あっちの釘に跳ね返され、こっちのフリッパーで弾かれ、出口を見つけようと、わけも分からず右往左往するばかり。こんな時、解決の決め手はあるか?脱出の鍵はどこに?

 まず、台本のワード画面から逃避する。ネットニュースを彷徨う。アマゾンプライムミュージックに繋いで音楽を聴く。ジャズがダメならポップス、でダメならロック。ダメだ、重症だ!パソコンの前から離れる。部屋の中をうろつく。見る気もないがテレビをつける。運動不足が原因と決めつけシャドーボクシングをする。階段昇降を繰り返す。全然頭が働かん!投げ出して寝てしまう。いかんいかん、こればっかりは傷を広げる。

 さぁ、どうしょう?この難所を乗り越えねば、先には進めない!

 わかった!料理作ろ!菓子作りでもいいが、今日は料理だ。有り合わせの材料で、とっておきのシチューを作ろう。

 小屋から保存中のジャガイモ、ニンジン、キャベツを取って来る。残念ながらタマネギは自家産を食べ尽して購入品だ。皮を剥き、適当に刻んで水を張った鍋に放り込む。決め手は、ファインのフランクフルト。こいつを大胆に4本。夏場作り置きしたトマトケチャップを流し込んで味を調える。気休め程度にブイヨンもちょっぴり。香辛料、何がある?タイムとクローブとコショウ、それとオレガノ。おお、上等じゃないの。ベイリーフない、気にしない気にしない。さっ、後はストーブに乗せるだけ。

 ざっと1時間の気晴らし。アイディア浮かんだぁぁぁ!なんて行くわきゃないだろ。そんなに簡単に危機を脱出できるんなら、毎日だって料理にこだわるよ。菓子作りに精出すよ。そうは上手くいきゃしない。

 でも、うな垂れてた気分が頭一つもたげたのは間違いない。やる気は出た。時折ストーブの上の鍋に目をやりながら、台本書きに立ち向かう。1行書いては、ストーブに近寄り、鍋の蓋を開けて、出来具合を確認する。立ち上る美味そうな臭いに満足して、再度パソコンの前に。

 まっ、こんなぐうたらを続けながら、だらだらとマス目が埋まっていくということなのさ。まだ、時間はある。

 

コメント
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