筋肉女子っているんだってねえ、初めて聞いた。ジムで筋トレに励んだり、スポーツでとことん筋肉仕上げたりして、ムキムキの体作るのを無上の喜びにしてる女性たちだって。NHKのシブ5時の特集で知った。
女性の筋肉美コンテスト優勝者、サーフィン愛好家、アマチュアキックボクサー、過激な筋トレで驚異のダイエットを成し遂げた女性、4人をスタジオに招いて、なぜ鍛えるのか?なぜ筋肉か?筋肉の効用は?男はどう見るか?なんてことを彼女たちの並々ならぬ鍛錬風景や巷のインタビューなんかを織り込みつつ、紹介してくれた。
いやぁぁ、みんないい体してる!って言うか、いい筋肉してる!筋肉って美しいなぁって改めて思った。その魅力に取りつかれるのに、男も女もないよ。
ただ、違いは、見つめる世の中の目だ。男なら、逞しさは憧れの的だけど、女の場合、理想系とは真逆、的外れもいいところだから。可愛いとか、やさしいとか、たおやかだとか、優美だって既成の価値観に、女のムキムキは含まれちゃいない。街の男子たちも、「カッコイイ。でも、彼女とか結婚相手にはちょっと・・・」って反応がすべてだった。出演者4人のうち3人は独身者だったし。筋骨隆々の肉体美と、世間並みの女の幸せは両立しにくいってことなんだなぁ。
それでも、彼女たち、男たちにちやほやされるなんて気にも留めてない。世間の後ろ指だって、勝手にほざけってもんだ。堂々と潔く、筋トレに励んでいる。
それじゃ何なの?体を鍛える喜びは?
「鍛えれば増加する筋肉!」
「成長していく自分を実感できる!」
「自分をコントロールできてる喜び!」
「自分に打ち勝つ満足感!」
わかるなぁ!すっごくわかる。筋トレジジイ、何度でも頷くよ。走り続けて腿の周囲が太くなっていくのが、目に見えてわかる。肩幅も広がり、胸筋が盛り上がる、その感動!すげー、この歳でも筋力は付いていくんだって驚き、喜び。腹筋が、ちょっぴりだけど、割れて行く満足感。自分の体に愛おしさを感じるようになる。ナルシスって言えば、その通り。自分を、自分を成り立たせている肉体を愛せないことの方がよっぽど寂しいじゃないか。
性格だとか、才能だとか、知力だとか、これも努力で少しは伸ばせるだろう。でも、その可動域は極めて小さい。ところが、筋肉だけは、持ち主の頑張りにどこまでも応えてくれるんだ。
筋トレは嘘つかない!筋肉は、平等だ!
さらに言ってたなぁ、彼女たち。
「体を鍛えたことで、仕事にも生活にも自信が生まれた!」
「自己管理ができるようになった!」
そういうことだよ。体はその人のベースだもの、それがしっかりと力に溢れたものになっていけば、心の持ちようだって変わってくるんだ。ぷにょぷにょの体じゃ、好きな女にアタックする勇気は萎える。テーブルぶちまける筋力あれば、DV男に蹂躙されることはない。
運動が健康に欠かせないってのは、もう常識になった。次なる課題は、筋肉は精神を鍛える!筋トレは意識革命だ!ってことだな。
さっ、ジム行って、走って、腹筋やっって、バーベル上げて、懸垂して来よ!