ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

明かりの次は音だ!

2019-02-22 10:21:17 | 菜の花座

 菜の花座次回作品、『山椒大夫実記』、あっ、仮名だけど、思いの外、順調に書き進めてる。ほぼ、半分まで到達して、なお10日を残すって、凄いぜぇ。記録だね、なんてはしゃいでると、思いもかけぬところでこけたりぶつかったりして、気付けば締め切り直前!なんてことになるから、ここは気を引き締めて、着実に一歩一歩!

 この台本書こうと思った動機の一つ、なんだって安寿と厨子王ばっかり神仏のご加護があるんだよ、高貴な身分?ふざけんじゃねえよ、って正義感?妬み根性?大きいんだ。元本じゃさらりとスルーされてる、この特別待遇、放っとくわけにゃいかねえぜ、なんか、それなりの邪な理由がなけりゃな、神様見向いちゃくれねえさ、っていろいろ下司の勘ぐりを続けて、ようやっと、実話?にたどり着いた。

 詳しくは書かない、ネタバレになるからね。要するにファウストだ。メフィストとの密約だ。この邪悪な神との交感のシーンを昨日書いた。で、ト書きにゃ、やたら大音響とか、吹き荒れる弩風とか、天空から降り注ぐ呻きとか、交錯する光とか、おいおい、どうやって作るんだよ、そんなもの?!

 あ~あ、劇団新感線とか、スーパー歌舞伎だったら、こんなもんお茶の子さいさいだろうになぁ。菜の花座はなぁ・・・・。できんよなぁ、そんな仕掛け持ってないもん。せいぜいが、調光卓でフェーダー動かして点滅させるくらいしかできないもの。そう、だから、前に書いたLEDライトも必要なんだ。

 うん?買うって手があるんじゃない?音響だって。そうだ、サンプラーだよ。

 様々な音を取り込んで、エフェクトかけたりできるんだ。音出しも一発。音を重ねるのもなんなくできちまう。これまで動作の鈍いCDプレーヤーで苦労してたのが、嘘のような働き者だ。どうだい、これなら、吹き荒れる嵐でも、邪悪な神の声でも呻きでも、そこそこできるんじゃないか。もちろん、プロはこんなちゃちなもんでやってないだろうけど、菜の花座としちゃ画期的新兵器になるぜ。

 前回『ガード下★魔女は踊る』で、ヴォイスレコーダーで録った音に納得できず直前却下!なんて音響さんに惨いことしたが、このサンプラーに性能の良いマイク使ってエコーとかかければ、雰囲気出たのに、なんだって、その時気付かなかったんだろう。そう、それもこれも、音響・照明・舞台機材はホールの備え付けで我慢する、そんな思い込みに捕らわれていたからなんだ。

 なぁに、買えるものなら、持てるものなら、劇団が所有してちっとも構わない。芝居の方もミュージカルに足を踏み出したことだし、スタッフワークだって、軽く一段上がろうじゃないか。と、言っても、会計さんがうんと言うかどうかだがね。

 

コメント
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