ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

この冬のMVV?はネギに決定!

2019-02-20 10:26:40 | 暮らし

 冬場、野菜をどう長持ちさせるか、そこが大問題なんだぜ。いや、スーパーなんかで買って食ってる人はいいよ。こっちゃ、基本、自家産農産物で1年通して暮らす、ってことを信条にしてるからね、12月から3月いっぱい雪に埋もれた中で、どう食いつなぐか、死活問題ってわけよ。

 根雪直前に収穫した野菜たち、まず、白菜は新聞紙でくるみ、水分の蒸発を防いで保存。これはすでにずっとやっている。効果のほども確証済みだ。キャベツについては、根っこを付けたまま小屋に取り込み、ブルーシートをかけるって方法を数年試してみたが、刈り取って新聞紙包装と大して違わぬことがわかって、今年はこれで保存、残り2個、大いに役に立つ立った。

 人参は発泡スチロールの箱に入れれば大丈夫。大根は、紙袋に入れ極寒期には電源落とした米用冷蔵庫でいける。さて、ネギだぜ、問題は。

 数年前までは、旧鶏舎に埋けて保存していたんだが、なんせ、そこにたどり着くのが大変、雪を踏みしめ、落雪をどけての難行苦行。それと、埋けた地面の乾燥も足かせになっていた。そこで昨冬は、薪置き場の一部に埋けてみることにした。が、いくら雪囲いしてあるとは言え、外は外。舞い散る雪は降り込み、氷点下の夜間にはカチカチに凍ってこれまた、アイデア倒れ。さて、どうしたもんか?

 一昨年から、演劇部卒業生の農家青年からもらうようになったネギ苗、とっても優れもので、昨秋なんか、お蕎麦屋さんにまで上げて、なお大量に残った。さぁこの見事なネギを冬中通して食べるにはどうすりゃいいの?外は凍ってダメってわかったから、小屋に取り込む。でも、埋けなくてもいいのか?コンテナに土を敷き詰め、そこに根を突き刺すようにして保存、なんて方法はどうだろう。うーん、土って重いよなぁ、それと小屋、汚れるし。

 ええい、面倒だ。コンテナに突っ込んでそのまま保存してやれ。たくさん取り込んどきゃ、半分くらいは生き延びて役に立つだろう。コンテナ三つに満杯、直立させて、冬をやり過ごすことにした。これが、なんと!大成功。使いに使って、2月も半ばだっていうのに、生き生きと存在を主張している。

 時間とともに、周囲の皮は一枚一枚乾燥していくが、なんたってネギだろ、剝けども剝けども尽きるもんじゃない。それに、最高の出来で、1本がぶっといから、入り用になったら、数枚皮をひん剥けば、瑞々しいネギは現れる。

 いやぁぁぁ、こいつらにゃ助けられたねぇ。蕎麦にも雑煮にも味噌汁にも、贅沢に使い放題ってやつだ。以前にゃ、もったいなくて出来なかったネギ焼きとかネギ串カツなんかもお好み次第。この贅沢!今年のMVV、Most Valuable Vegetable、は、こいつらネギに決定だな。

 それにしてもだ、こんな簡単な方法で良かったなんて。これまで20年以上の試行錯誤はなんだったんだよ。さっさと手抜きを試してみりゃ良かった。なぁんてことが、世の中、けっこうあるんだろな。

コメント
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