ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

70歳まで働け!は、やっぱりダメだと思う!

2019-02-13 10:23:37 | 世の中へ

 以前、70歳まで働くてのも有りかなぁ、なんて書いちまったが、考えを変える。やっぱりダメだぜ、それは。

 一番目の理由、政府が言ってる、選択の幅を広げる、なんてのウソだからってこと。目的ははっきりしてる。年金払いたくないってだけ。だから、最初は選択制でも、すぐに全員対象に広げられるに決まってる。体のいいお題目に騙されちゃなんねえぜ。

 だが、もっと大きな理由に思い当たった。

 70歳まで働きづめだったら、その後の人生はほぼ抜けがらになっちまうからさ。てめえの生き方振り返って、そう実感するね。65歳で現役退いたから、走ること覚え、曲がりなりにも体を鍛え直して、農業にも前向きで取り組めた。今、70歳越してみて、もし、ここが老後のスタートラインだったら、新しい世界に飛び込んで行くなんて、無理、無理、無理!65から70の間の5年間てのは、気力と体力を保てる大切な期間なんだと思う。だから、働こうと思えば、働けるわけだ。

 でも、そこで勤労社会から放り出されて、自分の価値を再度構築できるかって言ったら、もうその余力はないんじゃないか。もちろん、人にもよるが。前に書いた考えてのは、まっ、働くだけ働いて、その先だらだらと老後を無為に費やすのも、その人の選んだ道でしょ、ってちょっと自己責任論に堕したものの見方だったぜ、反省する。生き甲斐見つけられない人間は、ギリまで働くっきゃねえよ、ってかなり上から目線だよな。

 そうじゃなくて、社会の側で、リタイア後の生き甲斐も面倒見ろよ!って言わなきゃならんてことなのさ。働けなくなったら、後は、はした金やるから勝手に生きろ、じゃだめなんだよ。一線を退いた後も、社会に役立つ役立たないは問わず、生き甲斐持って元気に暮らせるようなシステム作れ!ってことさ。それが国民の尊厳を大切にする政治の在り方ってもんだぜ。働けるだけ働いて、後はさっさと死ねって、下心が見え見えなんだよ、今の流れにゃ。そこまで言わなくても、老後なんてどうせ付け足し、おまけの時間って認識だな。

 と、ここまで書いたが、それは、仕事辞めてもなんとか暮らしている老人たちの話しだ。何歳まででも働かなくっちゃ食っていけねえんだぜ、て人が多いってことはそれ以前の大問題なんだけどな。

 

 

コメント (2)
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