ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

今時の辻説法!国会パブリックビューイング!!

2019-02-17 10:11:01 | 世の中へ

 携帯買い替えたついでに心入れ替えて、極力活用SNS、手元に置いてラインなんかも始めた。これで、ブログ、フェースブック、ツィッター、YouTube、ライン、とSNSはインスタを除き、ほぼ揃い組だな。言うまでもないが、それぞれ用途も使い心地も違う。ラインはほとんど菜の花座団員との連絡用だし、YouTubeも菜の花座コントの発表の場、ブログは言いたいこと言い放題で、フェースブックはその宣伝媒体及び知人の近況報告告知板ってところ。ツイッターはてえと、これは言いたい放題をただひたすら受け取る媒体だ。

 ツイッターは、フォローしているのはほとんど今の社会に物申す人たち。国会のしどろもどろ答弁とか、沖縄の県民投票期日前投票順調とか、東京新聞望月記者の迫害問題とか、反原発の動向とか、セクハラ・パワハラ告発の今とか、旬の政治的社会的話題が、気の利いたコメントとともに怒涛のごとく入って来る。中東の戦闘地域の女性たちとか、LGBTの人たちの運動とか、これまで無知だった事柄についてもずいぶん教えてもらってる。

 立憲民主党や共産党とかその議員たちもフォローしてるから、国会の質問やテレビ討論なんかの様子も伝わって来る。ただ、政府の答弁の方は、その場逃れで誠実さのかけらもないから、十年一日、もううんざりして、軽く流す今日この頃なんだ。いかん、と思っちゃいるんだが。

 そんな中、昨夜、凄い投稿に引き付けられた。国会パブリックビューイング!

 ビデオ動画で国会での質疑を追いながら、パワーポイントで問題点をまとめ、わかりやすく解説、提示する街頭行動だ。新宿とか新橋とか代々木とか、通勤通学客の帰宅時を狙って、やってるらしい。街頭演説とはまったく違う。落ち着いたムードであくまで理知的論理的に、政治の問題点を浮かび上がらせている。主催者は、上西充子さん、政党人じゃない。法政大学の教授だ。ほら、「ごはん論法」って言葉で政府答弁の欺瞞の構造を喝破した人だ。「ごはん論法」、流行語大賞にもノミネートされたから知ってるとは思うけど、念のため説明すれば、

質問者「朝ごはんは食べましたね。」

答弁者「いえ、食べません。」

質問者「えっ、お腹すきませんか?」

答弁者「いえ、すいてません。」

質問者「どうしてですか?」

答弁者「パン食べましたから。」

質問者「でも、さっき朝ごはん食べてません、って・・・」

答弁者「ですから、ごはんは食べてません。パンですから、食べたのは。」

質問者、唖然!

と、まあ、こんなすり替えや騙しのテクニックを駆使して、今の政権は真実を覆い隠そうとしてるわけだ。で、その言葉の生みの親、上西さんが、この国会パブリックビューイングを続けている。そのライブ動画を目にしたんだ。

 す、す、すっごい!この寒さの中、大して多くもない聴衆相手に、マイクを握り、大型モニターの映像を指し示しながらの辻説法、1時間。そう、演説じゃない。もちろん、アジテーションなんかとは程遠い。何に近いかって言えば、大学の講義だ。淡々と理路整然と進めて行く。ストリートミュージシャンならぬ、ストリート時局講演!あっ、終わった後、以前のビューイングの資料パンフを売りながら、控えめにカンパを求めてたってのも、ストリートならではだな。

 今回のテーマは、賃金偽装。中でも、統計から日雇い労働者を除いた結果、名目賃金がかなり上振れしたって事実の解明だ。それは、立憲民主党小川淳也議員の周到にしてち密な追及の様子を動画で映しながら、上西さんが経済学者の明石順平さんとともに、丁寧にわかりやすく解説してくれた。うーん、やるもんだねぇ、小川議員!切れ者だ。会議の議事録を徹底的に調べ上げ、政府部内の議論を使って追及している。お見事!話しも分かりやすく無駄がない。答弁の根本大臣や安倍首相の支離滅裂、ろれつの回らなさ、が際立つ。もちろん、それが手なんだけどね、曖昧にしてその場をすり抜ける。これまでまたか、って感じでスルーしてた、国会の野党質問、こんなに鋭くえぐってたんだ、ってことを改めて、教えてくれた。

 ただ、わかりやすくとは言え、これだけ深い専門的内容を、駅前で講釈してどれだけ効果があるのか、って不安は感じた。せっかくの名講義なのに、本当にもったいない。今時、日本の大人、1/3は文章を理解できない、って調査もあるからなぁ、果たしてどれだけの人に届くのか。そんな心配や不安は、実践してる当人がよぉぉくわかってることだろう。足を止めてくれる人なんて少ないって現実を織り込んだうえで、続けている街頭行動なのだろう。勢いで押し寄せる一過性のデモや集会とは違った地道な民主主義の方法を模索中ってことなんだと思う。選挙かデモか、の二者択一を超える、日々の街並みに政治を!って貴重な実践なんだと思う。

 と、思ったら、なんか感動して、すでに夜中11時を回っていたけど、1時間のライブ録画最後までお付き合いしてしまった。周囲を囲んだ人数は拍手で知るのみ、きっと20人程度かな。と、思ったら、別の人のツイッターで、こんな画像見つけた。

「沢山人集まってます!真剣に聞いています。」

 なかなか捨てたもんじゃない、この辻説法!このビデオ動画の視聴者も10000人を超えていたから、現場の影響力以上の力を発揮しつつあるってことなんだろう。

 ガンバレ、上西!ガンバレ、国会パブリックビューイング!

コメント
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