ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

詰まった下水は元から断たなきゃ、ダメ!

2019-02-18 10:15:02 | 暮らし

 1週間前、洗濯機の床上浸水騒動について書いた。あっちでもない、こっちでもないと、配管、ホース、排水口を覗き回り、磨き上げてどうにか応急処置で通水できた。

 が、今度は、台所で本物の床上浸水に見舞われた。あちゃちゃぁぁぁ!シンクからの排水、流れてないぜ。床の上をじわりじわりと下水が広がって行く。大慌て!とは行かないんだなぁ、これが。だってな、去年もこの水害、経験してるから。人間、見知った事態には動ぜぬものだ。へへっ、余裕だぜ。

 だってなぁ、原因、わかってっから。って、ことは、復旧方法も理解てるってこと。慌てる神さんをしり目に、任せなさぁぁぁい!

 これはですなぁ、外の下水管が詰まったのであるよ。

 我が家の排水は、敷地内での自然透過式。排水は埋められた排水管を通って、小屋横の大きな浸透桝に流れ込む。ここで、汚れはゆっくりと微生物分解され、浄化された下水は地中へと帰って行く。ただ、何でもかんでも流れ込まぬよう、途中、途中に溜枡が設けられていて、ここにゴミは沈殿する仕組みになっている。何年かに一度、この桝の汲み上げが必須作業だ。

 台所の排水の場合、固形物が流れ出る比率は格段に高い。例えば、糠漬けの糠とか、コービー粕とかね。これをそのまま流し続ければ、配管そのものが詰まるおそれもある。これは厄介だ。だって、地中埋設されてるし、結構長いから。で、台所からの排水管には特別のゴミ除去装置が付いている。なぁぁぁんて、大げさな。桝へ流入口に塩ビのL字管がはまってるってだけのこと。このL字管、本来は下水の臭いシャットアウトのためなので、出口が下向けて溜り水に突っ込むように設置されてるんだ。と、どうなるか?流れ出たゴミは、L字の出口に溜まる。次々に高さを増し、ついにはL字の中に侵入する。ゴミは微生物の栄養分でもあるから、もう、どんどん微生物たちも繁殖し、L字内部いっぱいにぎっちり詰まったコロニーとなる。そう、これが水の流れを阻止するってわけなのだ。 

 わかってるからね、理屈。さっさと、スコップを持って、台所横の排水桝へ直行。雪を掘り返し、堆積した土を除けて、蓋を開ければ、ほれほれほれ、ここだよ、やっぱり。このL字管が手で外せることも経験済み。ちょちょっと捻って回して、ほれ、抜けた。見ろよ、この詰まり方!!!これじゃ流れっこないわ。

 このねっとりぐにゅぐにゅのうんこ状物体、そう、1年間の我が家の排泄物ってことだ。生きるってことは、こういう老廃物をどこかに垂れ流しつつ暮らしてるってことなんだなぁ、なんて、改めて、哲学的思考に浸ったりしたのも瞬時、管の内部をきれいに掃除して、排水口に取り付けた。どうじゃい、これでシンクの水はじゃんじゃか流れるだろ。へへん、暮らしのコツを一つ会得したぜ。

 あっ、そうか!洗濯機の排水もこの桝に流れ込んでたんだっけ。って、ことは、脱水槽の床上浸水も、ここの詰まりが原因なんだ。なぁぁぁんだ!元の元が詰まってたんだ。なにが、論理的にたどると・・・だよ。全然、追及してねえじゃねえか。途中までで原因究明を諦めてる。そうか、そうなんだ。人間、無意識のうちに、途中の見やすいところまでで探求を止めて、さらに根本の原因に迫ろうとしないものなんだ。面倒だから、厄介だから。世の中の不具合事象、このパターンって多いよな。一番いい例が、原発!放射能の危険を逃れるにゃ、すべて廃炉しかないのに、その手前で、なんだかんだと防御措置とって乗り切ろうとしてる。おい、そんな俺みたいな、先を見ない対策はだめだぜ。詰まった下水は元から断たなきゃ、ダメ!なんだからさ。さっさと、廃炉!!

 

コメント
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