ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ダメはダメなんだが・・タマネギ苗

2018-11-02 09:25:16 | 農業

 今度こそ、今年こは、と意気込んで取り組んでいるタマネギの苗作り、今年もダメだぁぁぁぁ!

 今年の工夫は、それまであまり作物作っていない初心な畑を使うこと。完熟堆肥をたっぷり入れること、雑草取りをこまめに行うこと、こんなところかな。どうだい、前年の反省活かしてるだろ。未開の土地ならネズミはいないだろうし、堆肥も生じゃなく熟したもの入れて健やか根圏環境を作ってあげようじゃないか、って、いろいろ考えてるわけよ。

 品種は、泉州甲高とOP黄、それに赤タマネギの猩々緋だ。密植になって間引きが間に合わなくならぬよう、丁寧に1センチおきに種を置いた。土を掛け、完熟堆肥で覆い、さらに燻炭を撒く。うーん、至れり尽くせりの種蒔きだ。これで発芽しなけりゃ、そりゃ恩知らず!ってもんだぜ、なぁ、タマネギ。

 その翌日から雨もよい、適度な土壌水分だ、こりゃ揃って発芽間違いなし、と、待つこと10日。赤タマネギはまずまず順調に顔を出した。だが、黄色の方は、どうした?なにぐずってんだよ。タマネギの芽か?と思ってよくよく見れば、ああ、雑草だよ、これ。

 さらに10日経ち、赤タマネギは快調、生育街道まっしぐら。なのに、黄色は、しょぼっ、しょぼっと寂しく芽が出たくらい。おい、遠慮すんじゃねえよ、ばばっと、芽を出せ、ぐぐっと伸びあがれよ。周囲の雑草の方が圧倒的に多いし、逞しい。雑草取り除いたら、なんか、ほとんど最初の更地って感じになったぜ。もう!

 結局、この発芽と生育の不良は、最後まで回復せず、ダメだこりゃ!すごく気が引けるけど、苗を買うしかない。

 農家のお店トマトで2種類150本の苗を購入、天候の具合を見て、2日後に植え付けた。元気で立派な購入苗、見るからに頼もしい。それに比べて、我が家の自家産苗のちんちくりんなこと、十っぱ一からげどころか、50本まとめても、軽く一握りにしかならない。それも、長さ10センチ足らずなんてばかりで、こんなもん、植えたってベビータマネギにしかならんよなぁ、とため息さそうもの悲しさ。

 植えるだけ無駄か、ええい、捨てるか!?とも思ったが、まぁ、せっかくここまで頑張ってきたんだ、来春の命燃え尽きるまで、全うさせてやろう、と、かき集めた苗はすべ植えた。

 それから1週間、あれれ、我が家苗、元気いいぞ!

 写真左側、ぴんっと突っ立って、色も濃くなってる。それに引き換え、右側、購入苗は、未だにでろりと横たわったまま。活着未だし。おいおい、どうした?

 掘り上げてすぐ植えたかどうかの差だな。まだ、根っこが元気はつらつのうちに、植え付けてやった自家産苗は、ちょっとトイレ、済めば着席ってお客さんのように、尻の温もりあるうちに根を張り続けたってことだ。あまりいい例えじゃねえなぁ。

 それからさらに、1週間。今も元気さじゃ家苗の勝ち。農家育ち苗は寝ころんだまま。もみ殻堆肥撒くのも覆いつくさぬよう気を使う有様だぜ。

 って、ことは、もし購入苗くらいにぶっとく自家苗を育てられたら、これは素晴らしいタマネギになるぞ、ぜったい!活着、断然いいんだから。

 うーん、元気出た!この事実、やり甲斐ある。来年こそ、来年こそは、元気な我が家苗だけで畑を埋め尽くしてくれようぞ!

 

 

コメント
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